第114話 投賽

スタイル「中村さん」



スタイルが白目を剥いて倒れる中村の身体を揺すった。



同時に、純やがすかさず中村の頸動脈へ手を当てると



脈が無い… 本当に死んでいる…



純や「死んでる…」



スタイル「いやぁぁぁ~」



山本「嘘だ… 中村さんまで…」



菅谷「まじかよ…俺はまだ死にたくねぇぞ」



他の衰弱した生存者達に比べ、幾分…元気な様子に見えたのだが…?



つい先程まで救命措置を行える程に…まだ…体力を持していると思えたのだが…?



突然の死亡に



曇る表情で高林が矢口へ



高林「なんで…?急死?」



矢口「多分 空元気ってやつじゃ… 今まで気を張ってて、何とか持ちこたえてたんじゃないかな… リーダー格だったみたいだから…周りに悟られぬ様に何とか我慢してたのかもしれない… でもその張り詰めてた糸が突然プツリと切れて… それで死んでしまったんじゃないかな…」



高林「張り詰めてた糸が切れてですか…なら…あの喚いてる人も山本さんも…他の方達もみんな…」



矢口は高林に顔を向けると



矢口「えぇ…切羽詰まってる…いつそれが切れてしまってもおかしくないくらいに… 非常に危険な状態だと思う」



高林「ヤバいっすね」



その2人の斜め背後で



エレナは無言で立ち尽くし、その光景を茫然と眺めていた。



また…人が死んだ…



もう誰も死なせたくない…



誰の死も見たくない…



そう思っていたのに…



そう思って…それをもう見たくないから…それをどうしても止めたくて…だから必死になって止めようと…



今まで精一杯に力を振り絞って頑張ってきたのに…



なのに…また…人が死んでしまった…



私の前からどんどん人が死んでいく…



もう嫌だよ…こんな悲しい思いをするのは…



辛い思いするのも、人の死に際を見とるのも…もう嫌だよ…



エレナの目から一筋の涙が流れ落ちた。



後、何回涙を流さなきゃならないの…?



こんな悲しみ味わうの…ホントにもう嫌だ…



茫然と立ち尽くし、死した2つの遺体を目にするエレナに…



悲しみに捕らわれる人々に…



追い打ちをかける様に、再び死者が蘇る…



矢口がふと浅賀の死体に目を向けるや、人差し指が動いているのに気付いた。



矢口「まずい 指が動いてる この死体蘇るぞ みんなすぐに離れて」



矢口は89式アサルトライフルの安全装置を解除し、フルオート(連射)からセミオート(単発)へ連射機能を変えながら身構えた。



浅賀の中指、小指が徐々に動き始め、同時にうめき声を上げる。



「うぅぅううぅう~」



純や、スタイル、山本は蘇生を始めた元浅賀を見るや飛び上がってその場から離れた。



高林も慌ててベネリショットガンの先台を引きながら身構える。



高林「どうします矢口さん…皆の前で射殺しますか?」



「うぅぅううぅう」



矢口は他の生存者達へチラリと視線を向けた。



上体を起き上がらせた元浅賀ゾンビが首を動かし辺りを見渡す。



確かに…少なからず時を同じくした仲間…その仲間が面前で頭を撃ち抜かれ、脳味噌や血しぶきをあげる…そんなショッキングな射殺シーンは見せられない…



ただでさえ…死にそうなこの人達…



ショック死してしまう恐れがある



どうする…?しかし…もう面前でやるしかない



矢口は高林へ



矢口「やるしかない…」



菅谷「あわわぁ…」



腰を抜かし、恐怖でおののく菅谷の腕が震えている。



生存者達も力を振り絞って、這いずる様にゾンビから離れた。



矢口、高林の背後へ回る純や、スタイル、山本



スタイル「矢口さん は…早く…頭を撃って」



矢口「高林くん 俺がやるよ」



高林「分かりました」



矢口は89式小銃のドットサイトを覗き、元浅賀の側頭部へ照準を合わせる。



ゆっくりとぎこちなく立ち上がろうとするアンデッドにサイトの点が側頭部へ重ねられた。



矢口は照準を見定め、引き金に指を添えると生存者達へ口を開いた。



矢口「生存者の皆さん 今から浅賀さんの頭を撃ち抜きますので、目を反らすか瞑るか 見ない様にして下さい」



生存者達は矢口に言われた通り、一斉に手で顔を覆い、眼を瞑り、顔をそらした。



「うううううう~」



喉仏を震わせ、不気味なうねり声を発する動く死体



その動く死体である元浅賀が完全に立ち上がり、直立不動した。瞬時



タァン



1発の銃弾が側頭部を撃ち抜き、頭が傾斜すると共に肉片と血が飛び散った。



浅賀の身体はよろけながら、そのまま床に倒れ、血にまみれたまま完全に沈黙した。



浅賀の死体へ目を向け放心する一同



矢口と高林がそれぞれ身構える銃を下ろした その矢先に



今度は中村の遺体に異変が生じた。



ピクリと親指が動き、ゾンビとして復活を遂げる中村の即身仏。



純や「中村さんの指が動いた。やばい 今度は中村さんの死体がゾンビ化するよ」



ゆっくりと蘇生する筈のゾンビ化現象



だが 中村の死体は急激に上体を起きあがらせた。



白目を剥く中村の目に…



黒い眼球が戻り、すぐ正面で腰をぬかす菅谷を目で捉えた。



そして大口を開けた中村



「うがぁぁああああああ」



菅谷「わぁぁぁぁぁぁぁ」



恐怖でひきつる菅谷に



矢口と高林が慌てて、再び銃口を中村へ向けるその前に



中村は歯を剥き出しにして、菅谷へ飛びかかろうとした。



その時だ



パァン



1発の銃声が鳴り響いた。



中村のこめかみに穴が開き、頭が横へ跳ねるや、無造作に倒れ込んだ中村の体



中村も永遠に動く事無く、その場で静かに横たわった。



矢口、高林、スタイル、純やが後ろを振り向くと



銃口から微かな煙りを上げ、構えられた拳銃ニューナンブ



エレナが引き金を弾いていた。



4人は涙を滲ませ、目が赤く腫れるエレナを目にした。



私の目の前で…



これ以上誰も殺させやしない…



本当にこれ以上誰も…



死なせない…



この人達を…助けるには…



私達しかいないんだから…



決めた…



そしてエレナが口を開いた。



エレナ「もう時間が無い… やっぱり…私、これから理沙の所へ行く事に決めた…」




その頃…



腕を組みながら円を描き、由美が部屋中をうろうろしていた。



エレナにハサウェイを看ているよう言われたのだが…



大丈夫かな…? 生存者さんの方達の身に…一体何が起きたんだろう…?



私も行きたい…



由美はそわそわと落ち着きなく何度も何度もグルグル歩き回り、心配を募らせていた。



いつ何時、ゾンビが襲いかかって来るか分からない…



でも…気になる



渋谷の奴も、ゾンビも来ないよね…



ハサウェイさんは今ぐっすり寝ちゃってるし…



大丈夫ね…



ちょこっとだけ 何があったか見に行くぐらい平気ね…



動きながら由美がハサウェイへ目を向けた時だ



ガタァァァァァァァ



由美の耳に微かな音が響き渡ってきた。



由美は立ち止まり、その音に耳を澄ますや



微かな音がまた聞こえて来る。



静かな部屋に遠くから響く小さな音



何かの崩れた音だ



また何処かの階で火災によって崩落を起こしたのだろう…



その崩落音が由美の耳に届いてきた。



まただ… またどっかが崩れたんだ…



由美は再びハサウェイを見ると歩き出し、ただ理由もなく部屋中をグルグル歩き回った。



そして由美が徐にハサウェイへ近づき覗き込むと、寝息をたてて眠るハサウェイを目にした。



これでも起きない… 熟睡してるよね…



うん… ハサウェイさんは爆睡してるし…やっぱり渋谷もゾンビも侵入してくる危険性はなさそうだし…



それに… 崩落が始まったとはいえ…まだ遠くだし…まだこの階も部屋も崩れる心配は多分なさそうだし…



行っちゃおー



由美が持ち場を離れようとした時だ



突然、熟睡していた筈のハサウェイの目が開き、ハサウェイが目を覚ました。



覗き込む由美は、急に目覚めたハサウェイにびっくりした。



由美「わぁ びっくり」



ハサウェイ「あ… ごめん」



由美「あ いえ おはようございます 気分はいかがですか?」



ハサウェイはそっと親指立てた



ハサウェイ「まぁまぁだよ」



由美「良かった」 



ハサウェイ「由美ちゃんだけ?皆は…?」



由美「それが生存者さんの方で…確か菅谷さんって方だったかな…?その方が慌てて部屋に入ってきて…大変だぁーすぐに来てくれぇーて それでみんなあっちの部屋に行っちゃってるんです」



ハサウェイ「何かあったの?」



由美「分からないです でも…とっても良くない事だと思います 慌ててたので エレナさんにここにいる様言われたので、事情はちょっと…」



それを聞いたハサウェイはすぐに起き上がろうとするが全身が痛み出す



ハサウェイ「っつ…」



由美「まだ起きちゃ駄目ですよ 全身傷だらけなんですから もう少し横になって安静にしてて下さい」



ハサウェイ「でも…」



由美「エレナさんや純やさん達が行ってるんで大丈夫ですよ だからまだゆっくりと休んでて下さい」



由美が上体を起き上がらせるハサウェイの両肩を押さえ込んだ時だ



タァーーーーン



突如 一発の発砲音が聞こえてきた。



ハサウェイ「銃声だ」



由美「えぇ…」



ハサウェイ「誰かが…いや あの音はリボルバーでもショットガンでもないな…矢口さんの持つ小銃かぁ…」



するとまた



パァァァァーン



ハサウェイ「まただぁ… 今度は拳銃の発砲音…」



由美「ハサウェイさん 1人で大丈夫ですよね?」



ハサウェイ「あぁ…」



由美「私がちょっと見てきますんで ハサウェイさんは絶対動いちゃ駄目ですからね」



ハサウェイ「分かった 由美ちゃん頼むよ」



頷く由美が慌てて動き出すや、ハサウェイが由美へ



ハサウェイ「由美ちゃん… その銃弾は込めてある?」



由美「大丈夫です ちゃんと入れてありますから」



ハサウェイ「用心してくれ…」



再往で頷く由美はハサウェイを残し、部屋を出て行った。



3階 出版社オフィス



エレナ「もう時間が無い…やっぱり私、これから理沙の所へ行く事に決めた」



エレナは自ら撃ち抜いた中村の死体に近づき、座り込み、その開かれた目を閉ざした。



純や「エレナさん… 俺だってよーく分かってる…このビルの火災1つとってもそうだ 後数時間もすればここも いや…もしかしたら全壊するかもしれない… 一刻も早くこのビルから脱出しないといけない… それに加え江藤の件だってある 全てがヤバい状態だよ… 猶予が無い事ぐらいは分かってる」



エレナは次いで浅賀の開かれた目を閉ざした。



純や「だからエレナさんの焦る気持ちもよく分かるよ… だけどね かといって理沙の所へ行く事だけは許されない そんなの無謀としか言いようがないからね 生贄なんて俺は絶対許さないから」



矢口「純やさんと同感です もしエレナさんが身代わりになって助かったとしても、ここの皆は素直に喜べない」



エレナはゆっくりと立ち上がり純や達へ振り返った。



エレナ「もう決めたんです… 私はあそこへ行かないと…」



純や「行かせない… 行くなら力ずくで…」



口調を強めたエレナが、純やの言葉を遮った。



エレナ「ただし… 生贄になる気は無いんです」



矢口「え?」



エレナ「私はもう…あそこへ行かなければならないの」



純や「何をしに?理沙は1人じゃないんだよ 奴等で埋め尽くされている… 言わば1階エントランスは敵の本丸だよ そんな所へ単身乗り込む事がどうゆう事だか分かるよね?」



エレナ「分かってます」



純や「奴等に囲まれ、あいつの一声で…一瞬にして御釈迦だよ そんな所へ何をしに行くんだ?それよりもやる事が…」



またも純やの言葉を遮るエレナ



エレナ「どうしても確かめなきゃならない事があるの」



純や「確かめる?何を?」



エレナ「何故奴等が生まれたのか?何の目的で人間ばかりを狙うのか?その真意を私は知りたい」



矢口「目的?」



エレナ「えぇ これが人工的なバイオテロじゃない事はもう明白です。しかもあまりに特殊で恐ろしいこの現象 なんでこんな事になってるのか私は知りたい… 意思を持つ奴等の人を襲う本当の理由を 私はそれが知りたい… ゾンビや感染者は話す事が出来ないけど… もしかしたらあいつなら… 真実を…っと思って」



純や「それって…理沙ならその真実を教えてくれるとでも言いたいの?」



エレナ「分からない…でも目的を知る唯一のチャンスはあの女に聞くしかいないと思うの」



純や「知ってどうするんだ?それに、あいつがそれを教えてくれるとは思えない… そんな理由で乗り込むなんて… あまりにリスクがデカ過ぎる…」



エレナと純やを交互に目にするスタイルと高林



純や「そんなの命と引き換えにする価値はないよエレナさん 今は奴等の目的なんてどうでもいい… それよりも芹沢を探して鍵を手に入れる方が先決だよ… この人達を外に出すのを優先すべきだ もう時間がないんだから」



エレナは一息つくや純やを目にした。



エレナ「多分なんだけどあそこへ行けば芹沢も現れる気がする…あいつはまだこのビルの何処かに潜んでいると思うの」



純や「その根拠は?」



エレナ「無い こればかりは私の勘です…でも…あいつは現れる」



その言葉を受け、純やの眼の色が変わった。



純や「あいつが来る…?エレナさんの勘はよく当たるね…」



エレナ「えぇ 断言は出来ないけれど… きっとあいつは来る それともう一つ 理沙をこのまま外へ解き放つ訳にはいかない…」



スタイル「…」



エレナ「ゾンビや感染者がこのビルの周りに群がり溢れてきてる…あの女が外へ出れば…これからアンデッドの軍隊をつくる… 理沙はいずれ日本中の奴等をしもべに、コントロールするつもりよ… 私達がそれを食い止めないと」



矢口「奴と対決ですか?」



エレナ「えぇ そうよ」



純や「でも…ハサウェイさんだって今あんな状態なのに本拠地へぶっこんでも… やっぱり勝算の無い戦いに…」



エレナ「なら…誰があの女を食い止めるの?ZACTにお願いする?どの道あいつが外へ出ればこの日本は終わりよ 日本国民はみんな終わりよ… たとえ無事脱出出来たって 今、あいつを食い止めなきゃ…

より一層奴等の猛威に脅える生活を強いられるんだよ 私はこの命を賭けて理沙の謀(はかりごと)を止めたい… ううん 止めなければならないの」



もう何を言ってもきかなそうな断固とした決意の目をするエレナ



それを目にした純やは、大きな溜め息をついた。



純や「いくら止めてもきかないよって顔してる… 正直時間が経過するにつれキャラ変わり過ぎってか 強くなり過ぎじゃねぇ」



エレナ「あなた達に会って強くなれたのよ」



純やは薄ら笑みを浮かべた後



純や「あぁ~もぉ~ 分かったよ 死ぬ確率98%でも行く気なんだね ただし…乗り込むにしてもエレナさん1人は駄目だ 行くなら俺も行く」



バットを肩に担ぐ純やがエレナと共に参戦する事を告げた。



純や「死んだらあの世で責任取って貰うかんね」



エレナ「はい 分かりました」



スタイル「ちょっと純や あんた何言い出すの?だ…」



その時だ 皆の背後から




由美「私も行きます」



振り向く一同



エレナと純やは由美を見ながら軽く頷いた。



スタイル「ちょっと…由美 あんたまで何を…」



由美「話しはずっと聞いてました ちなみに姉さん! 止めたって無駄だからね 私も行きます」



エレナ「由美ちゃん かなーりの高確率で死ぬかもしれないよ?」



由美「でもどうせ理沙が外へ出たら私達終わりなんでしょ なら私も2人について行きます」



矢口「こうなったら俺も…」



高林「俺も」



エレナ「いや 乗り込むのは3人だけで行きます。矢口さん、高林さんはいつでも脱出出来る様に準備を整えておいて下さい 私達の代わりにハサウェイと江藤さんをよろしくお願いします」



矢口「3人だけで?バックアップ無しなんて無茶ですよ…」



純や「あの2人を担いで運べる人が必要でしょ それに俺等が死んだら誰がこの人達を… って一応死ぬ気は無いんだけど… まぁとにかく頼みます」



矢口「あ… えぇ… 分かりました」



エレナ「例のダンプカーは何処にいますか?」



矢口「1キロ離れた首都高で代わりの者が待機してます」



そして矢口は高林が肩に掛けるバッグをゴソゴソと漁り、何やら取り出した。



矢口は皆に小型のトランシーバーを見せながら



矢口「こいつですぐに呼べます」



エレナ「矢口さん この件頼りにしてます。後の事お願いしますよ」



矢口「はい 分かりました おまかせあれ」



そして次にエレナはある物へ目を向け、高林を見ながら口にした。



エレナ「高林さん 高林さんにも1つお願いがあるんです」



高林「あ はい…何です…?」



エレナ「その肩に掛けてる物…そのショットガンを私に貸して頂けないかしら?」



高林が所持するベネリショットガンを指差した。



高林「あ…あ!?これですか?う~ん… あ!まぁ…矢口さんの小銃もあるし…いいですよ」



肩に掛けたスリングが外され、ベネリショットガンを手渡した。



手にしたエレナは興味津々にベネリショットガンを眺めた。



エレナ「へぇ~ すごーい ベネリって何だかおしゃれなショットガンだよね 弾は?」



高林「4発しか入ってません… そこに装填されてるので以上です スラッグってのとフレシェットってゆう弾が交互に入ってます スラッグってのが…」



エレナ「高林さん 大丈夫 スラッグとフレシェットね 了解しました」



高林「え?知ってるの?」



エレナ「実は…私、散弾銃の扱いの方が得意なの」



高林へウインクするエレナ



こうして賽は投げられた…



5本の高速道で今…大きな戦が始まり



ZACT対ゾンビの戦争が各地で激化する…



そして…今…



広大な宇宙の中の小さなほし(地球)で



この地球の… とある小さな島国で…



矢口「純やさん これ使って下さい そのトランシーバーで脱出の合図をお願いします」



その小さな島国のとある大都市で…



スタイル「も~ なんであんたはそんなに馬鹿なのよ……連れて来るんじゃなかったわ」



由美「姉さんはみんなで無事生きて帰れるように祈ってて下さい」



その大都市にそびえ建つある1つの超高層ビル内で…



人類の存亡を懸けたとか大それた事は言わないが…



日本に生存する人々の命を守る為…



周りの人は誰も知らないこの場所で…



そして注目を浴びる事なく密やかに



ガシャ



ベネリショットガンを携えるエレナ



倒すは… このビル内最強の特異感染者



名は…本間理沙…



エレナ「行きましょう」



純やは、両頬を叩き気合いを入れた。



これから、命を懸けた理沙との戦いが始まろうとしている。




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