第70話

あまりの突拍子もない値段に俺達は呆然とする。



すると俺とセツナの肩にポンッと手が置かれた。





「ようこそ」





ニンマリと笑っている女神.....。





「気にすることないですよ。しっかり働いて返せばいいだけです。人間死ぬ気になれば何でもできますよ」




.....。

こいつに鉄拳を食らわせたい。







そんな時突然、女神の目の前に光り輝く紙が現れる。





するとそれを見た女神がフルフルと震える。



覗き込むと以下のように書いてあった。




~~~~~~~~~~~


宿命の女神ミラ 保証人 真


いままでの負債額

2億3500万2000ガルド



ドラゴンの討伐報酬

1000万ガルド



神晶石の破壊ペナルティ

-7000万ガルド



総負債額

2億9500万2000ガルド



~~~~~~~~~~~




血の気が引く。

ガルドとかよくわからないが絶対お金の単位だ。

元の負債額が大きいのか分からないがあのドラゴンで1000万となるとどれだけ負債があるんだよ。


あの強さの魔物をあと30匹だと!?死ぬわ!



というか保証人として名前が丁寧に書かれてるのが嫌でしょうがない。



「神晶石ってなんなのよ〜」



負債神がなんで〜っと叫び続ぶ。






すると親方は知っていたようで言葉を発する。


「神晶石といやぁ文献で聞いたことしかないが、なんでも光を蓄えて超エネルギーを発するらしい。

偉い神様がこの世界の光が尽きぬよう太古の昔この湖に大事に保管したと書いてあった。まあ所詮伝説だから真意はわからんがな」




.....。




思い当たる節がある。





俺はセツナを見る。




フッと目線を逸らされる。





(あぁ。色々繋がってきましたわ)





あぁ〜。どうしようか。





そんな時ユウヤが手を握ってくる。


「お兄ちゃん、セツナさん、ミラさん僕になにか手伝えることあったら手伝うよ」



俺達は心の中で情けなくて号泣するのだった。

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