第47話
後日俺達は再度例の場所へ向かう。
道中元気になったセツナはダンの工房に道具を借りてきた。
『よし。行きましょう!』
セツナは早く続きをやりたいようでウズウズしているようだ。
昨日同様湖から小舟に乗り例の場所へ到着する。
今回はセツナ1人で行くということで俺達はこの拓けた場所にて待機だ。
スルッとセツナが服を脱ぐと相変わらずドギマギしてしまう。
曲線美、、いやなんでもない。
セツナは行ってきますねっと軽い感じで扉を開ける。
今回はハンマーいくつかと金色オークの持っていた棒を持っていくようだ。
扉が開いた瞬間ブワッとものすごい熱風がこちらに来る。
『熱っ!!』
思わず口に出るとセツナがケタケタ笑っていた。
『1時間くらい待っててくださいね〜』
そういうと青い部屋へ入っていった。
待ってる間に俺達は軽く話をしながら待つことにする。
セツナの使っていたアイシクルナンチャラはかなりすごい魔法らしい。
基本的に魔法は効果が決められている。そもそも改造という発想したことがないというのもあるし仮に改造みたいなことをするには魔力コントロールや才能が絶対に必要だそうだ。
そもそもアイシクルは攻撃魔法らしい。
試しにと負債神が俺にアイシクルを放つと冷気の風が空気を凍らせながら俺に向かって飛んできた。
ヒュンッ
俺は間一髪で躱す。
『ね♡』
ね♡じゃね〜よ!当たったら死ぬわ!!凍りついて死ぬわ!!
(そう思うとセツナはすごいことを普通にやってるんだな。)
俺は足元で雷鞭にてミノムシ状にした負債神を踏み痺れさせながらそんなことを思う。
バタンッ
熱風とともにセツナが出てきた。時間にしたら30分くらいか。
『あの棒なかなか面白いですね!ツワモノで燃えてきましたよ!!すいませんが二週間ほど掛かりそうなのでみなさん町で休んでてください!!真さんこの間持ってたセンズ?でしたっけ?あれ少しください。休んでる間ももったいないので。』
センズさんは栄養ドリンクではないですよ〜と思ったが作って貰ってる立場一応渡しておく。
『ありがとうございます。ふっふっふ。出来上がり楽しみにしててください!ではみなさん私はしばらく籠りますので!何かあったらまた来てください。』
どうやら加工できる手応えはあったらしいし二週間待ちますかね〜。
ロイさんは時間もあるし修行に行ってくるかなと言っていた。
といっても宿は一緒なのでほぼ毎日顔は合わせるだろう。
ルナさんはセツナが心配ということで残るそうだ。適度に町にも戻るので大丈夫ですということだ。
俺と負債神はいつまでもロイさんにお金を出してもらうわけにもいかないし町のギルドに行ってみるかぁと言うと負債神が働きたくないようで、ものすごく嫌そうな顔をされたが御構い無しだ特にこいつには働いて貰わないと強力な攻撃手段がないからな。
こうして武器が出来るまで俺達はそれぞれ時間を潰すことになった。
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