どエルフさん ~仲間殺しの罪を背負って騎士団を辞めた元騎士、奴隷狩りに襲われていたエロい女エルフを助ける。エッチなエルフたちとはじめるきままなハーレム冒険者生活。~
第451話 どエルフさんとクジラに乗った少女
第451話 どエルフさんとクジラに乗った少女
【前回のあらすじ】
贋流島にて魔法少女勝負の準備を進める女エルフと男戦士たち。
遅れてくる
まぁ、そんなところですかね。
「あれ? 最近、あらすじが淡白なことが多いわね。なんかあったの?」
仕事が決まりました――!!(ジャ〇プのあおり感)
「え」
業務内容的に肉体労働系なので、ちょっとペースダウンするかもしれません。
というか、実は既にちょっとペースダウンしてます。ひんひん。
なんかあったらその時はごめんねと、今から謝っておきます。
ごめーんね!!
「……ま、まぁ、無事に社会復帰できたならいいことじゃない。前向きに行きましょうよ」
ですね。めでたい話ですから。
という訳で、頭の余裕がなくなるかもしれませんが、これからもギャグ小説どエルフさんをよろしくお願いします。
あとはそう――貧乳でノリのいい嫁がいれば問題ないんですがねぇ。
なんかこうノリでコスプレしてくれるいい感じの嫁がいれば。(願望丸出し)
「じ、地道に行こうぜ!!」
◇ ◇ ◇ ◇
サンセットビーチ。
太陽が西の水平線に浸り、辺りに寂寞と共に朱色の光が満ちる。恋人たちが浜を眺めて愛を囁きあう。あまり愉快ではない伝承の残る島だというのに、どこの世界でも、観光地で恋人たちがすることなど決まっているモノである。
きゃっきゃうふふと恋人たちの笑い声が、波音に乗って漂ってくる。
あと数刻もすれば、完全に空は満点の星空に包まれることだろう。そうなってしまえば、さらに恋人たちが増長し始めるのは必然。
どこまでいくのか、どこまでするのか。
行ってしまうと言うのか、越えてしまうと言うのか。
ラブコメの向こう側へ――。
とまぁ、そんなものを延々と見せつけられて、怒らないわけがない。
「……いつになったら来るのよ!! あの女は!!」
リリィにより出来上がったリングの上、女エルフは地団駄を踏んだ。
いかにも、負けキャラ確定という感じに、その場で地団駄を踏んだ。
かつて、この島で戦ったイキリおっさんと美少年も、イキリおっさんいつになったら来るんだよと、地団駄を踏んだという逸話が残っている。
そんな、じらされた方が負けというジンクスがあるにも関わらず、女エルフは地団駄を踏んだ。
それはそうである。
そこかしこしで、夕日を眺める恋人たちがひしめいているさまを延々と眺めていれば、いたたまれない気分にもなるというものである。
それに加えてリングの上で、人の視線を集める状況である。
話しかけられれば、男戦士がウワキツ頂上決戦だと事あるごとに叫ぶのである。
島の管理人があきらかに迷惑そうにこちらを見ているのである。
この状況で焦れるなというのが無理であった。
というか、焦らし過ぎであった。
既に約束の刻限からは、一刻どころか二刻は過ぎている。大遅刻、すっぽかされたのではないかと、訝しんでも仕方のない状況であった。
そんな中――。
それは突然海の中から現れた。
「あ、あれを見るんだぞ!!」
「い、イルカ!! いえ、クジラもいます!! とにかく、夕日の中をこちらに向かって、イルカとクジラの群れが向かって来ます!!」
解説の
島の向こう側――港町の方から、ざばりざばりと波をたてて、イルカの群れが贋流島に向かってやって来るではないか。
いったい何が起こっているのか。
天変地異の前触れ。
あるいはイルカやクジラ達にしか分からない気候の変化。
もしくは海に住まうモンスターによる攻撃。
とにもかくにも異常なその光景に、海を眺めていたカップルも、男戦士たちパーティも、全員が全員目を剥いた。
ふと、先頭を行く白いクジラの上に人影が見えた。
見つけたのはこの中で最も目の良い女エルフ。
すぐに彼女はそのクジラの上の人物が、何者であるか察した。
「……あの女!!」
続いて、男戦士もそれに気が付く。
「……クジラの上に乗った少女!!」
そう、それは少女。クジラの上に乗り、両手を握り締めてこちらに向かってくるのは、
やがて、クジラが潮を噴き上げた。
それに乗っかって跳躍した彼女は、すわ、人の身の丈の数十倍の高さまで昇ったかと思うと、そのまま女エルフの前へと着地する。
あり得ぬ身体能力である。
これもまた、
男戦士たちの間に沈黙と戦慄が走った――。
「待たせたわね!! 魔法少女勝負!! 受けにやって来てあげたわよ!!」
「……派手な登場をしてくれたじゃないの。なに、それで、私の心を乱したつもり。残念だったわね。それくらいで乱れるほど、私も冒険者稼業は短くないのよ」
「……いや、ごめんなさい。メイド喫茶に戻ったら、思いのほかお店が繁盛して、抜けるに抜け出せなくなっちゃって。遅刻遅刻と思っていたら、イルカさんとクジラさんたちが助けてくれて」
なんだその展開はとあきれる女エルフたち。
そして、そんな彼女に頭を下げる
すっかり作戦かなにかかと思っていた彼らは、肝を抜かれた心地であった。
そんな彼らのどこか気の抜けた感じを制するように、さぁ、と、異世界漂流者の少女が気合の籠った声を上げた。
「やろうじゃないの!! 魔法少女勝負!!」
「いいわよ!! その調子に乗った顔面に、ハイメ〇粒子砲をぶち込んでやるわ!!」
はたしてここに役者は揃った。
魔法少女勝負・イン・贋流島。
満を持してここに開幕である。
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