どエルフさん ~仲間殺しの罪を背負って騎士団を辞めた元騎士、奴隷狩りに襲われていたエロい女エルフを助ける。エッチなエルフたちとはじめるきままなハーレム冒険者生活。~
第253話 どエルフさんとジョブチェンジ
第253話 どエルフさんとジョブチェンジ
【前回のあらすじ】
魔法少女が繰り出す必殺技により、為す術もなく窮地に立たされた女エルフ。
そして、ついに魔法少女の手により
リングにしたたかに叩きつけられ、倒されたかに思われた女エルフ。
しかし、彼女は男戦士の視線に応えて立ち上がった。
魔法少女が使った「おっぱいスパーク」は、おっぱいがあって初めて有効に発動する技。限りなく無に等しい貧乳である女エルフには、その技は相性が悪かったのだ。
しかし――。
「モォーラさんの身体には、そもそも、ひっかける下乳が存在しない!!」
「乳のないモーラさんだから、おっぱいスパークが効かなかったんですね!!」
「だぞ!! おっぱいスパーク貧乳にやぶれたりなんだぞ!!」
「――ぐぼぁああああっ!!」
仲間の解説により、精神的なダメージを喰らう女エルフであった。
◇ ◇ ◇ ◇
「さぁて、いろいろと激しくやってくれたわね!! おっぱいスパークだぁ? ふざけた技を使いやがて!!」
「……くっ、仕方ない!! ならば、おっぱいスパーク以外の技で!!」
「おっと、一方的な攻撃なんて観客の
そういうや、女エルフはおもむろに衣服を脱ぎ捨てた。
何をしているんだ。
まさか本当に彼女は痴女だったのか。
そんな疑念がパーティメンバーの中によぎる中、その黒いセーラー服の下から現れたのは――。
「なっ!? 水着ですって!?」
「……知っているか? この水着に着替えるとなァ、魔法使いがあらふしぎ
ぎらり、と、女エルフの眼が光る。
それは何度となく、ジョブチェンジする前から、男戦士がよく目にしてきた瞳だ。
本気で怒った時の女エルフ――その時の目であった。
この女エルフ。
本気で怒らせると、怖いのはこのパーティの面子はよく知っている。
今更、
しかし、魔法少女は違ったみたいだ。
「ちょっ、打撃系は反則でしょ!!
「問答無用!! いくぜっ、オラァッ!!」
「いっ、いやぁあああっ!!」
――のちに、男戦士はこう述懐する。
女エルフの拳にその時ばかりは竜が宿っているように見えたと。
アッパーから始まり、ストレート、ジャブ、コーナーに追い込んでの、連打、連打、また連打。
もはや、どう殴っているのか、見ている方にも分からなければ、殴られている方にも分からない。超高速の拳の嵐が、魔法少女の身体を襲う。
どうやら、魔法少女――この手の直接打撃系の格闘技はからっきしのようである。
関節という関節を砕かれ、内臓という内臓を破壊され、出血多量で死ぬのではないかという量の血――のようなものを吐きだして悶絶する魔法少女。
その顔面の形状が、ジャガイモとほぼ見分けがつかなくなるまで、女エルフは彼女を殴り込んだ。
そして、最後の時は訪れる。
「決めるぜ!! これが、私の必殺のォ――全力全開エルフ拳だぁっ!! 骨まで砕けて塵と消えな、この腐れ魔法少女がァっ!!」
渾身のストレートを顔面に叩き込む。
すると同時に魔法陣が展開。
そのまま緑色をしたハイメ○粒子砲が拳と共に放出された。
KOの文字が出るような感じで、リングロープを破って飛んで行った魔法少女。
そのまま彼女は壁に激突して――ぴくりとも動かなくなったのだった。
哀れかな、魔法少女。
喧嘩を売る相手を彼女は間違えたのだ。
この女エルフ容赦なく魔法も拳も使います。
ふと、その時、後ろで、ポンという音がした。
もくりもくりと立ち込める煙がはけると、そこから出てきたのは、ピンクの牛から元のフルプレートメイル姿に戻った男戦士であった。
あいや。
これにてミッションコンプリートである。
「魔法少女がなんぼのもんじゃい!! エルフなめんな!!」
汚いポーズをキメて勝ち誇る女エルフ。
わぁと、
「ほんと、頼もしい相棒だな」
と、男戦士が思わず口から漏らす。
彼は女エルフに牛だった時と変わらず、信頼の視線を注ぐのであった。
「流石だなモーラさん、さすがだ」
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