拝啓、ゴミ捨て場にて その3

……お久しぶりです。と言っても、出す手段がないので主観でのお話ですが。

 今私は、とても高い山の山頂に立っています。この世界に来てから、初の単独……じゃなかった、ヒビキ君達と離れて行動をしています。

 何でそんな事をしているんだ? これは、私なりの償いと言いますか何と言いますか、とにかく、私がやらねばならない事なんです。

 目の前では恐ろしい存在が、私を威圧しています。元の世界で例えるならば、一国の元首の類で、本来私が対面していいような存在ではない筈。

 正直な所、逃げ出したいくらいに怖いです。

 ……相棒のような人はいても守ってくれる人はいない今、生死の有無もどうなるか分かりません。でも、この道を選んだのは他ならぬ私。

 生きて目的を達成し、そちらに帰れる方法を見つける事が出来るように、精一杯足掻きます。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る