蒼海の軍神と真珠

作者 都月きく音

63

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★★★ Excellent!!!

エリック23歳、ミシェット9歳。二人の結婚が決まるところからお話は始まります。
さすがに9歳の女の子相手では、恋愛するには無理があるだろう、と思い、あっという間に年月が流れてミシェットは大人になるのかな、と想像して読み始めました。
が、違いました。
ミシェットは9歳のまま、物語は進みます。

でも、大丈夫。女の子は9歳だというのに、とてもキュンキュンします。二人の恋を応援したくなります。
ミシェットは育った環境から9歳とは思えないほど大人びているので、違和感がないということもあるかもしれません。しかし、それよりも、ミシェットはちゃんとエリックに恋をして、エリックはミシェットを子供扱いせず奥さんとして大事にしているから、読んでいてキュンキュンするし、幸せな気分にもなるのかなと思います。
ミシェット、可愛らしすぎます。

なお、物語は甘いだけではありません。
大公位をめぐって陰謀あり、海賊との戦いあり、人魚伝説といったファンタジー要素あり。
可愛いミシェットにキュンキュンしながらも、ハラハラドキドキしながら楽しませていただきました。

★★★ Excellent!!!

恋愛モノでは、男の格好良さ(男から見て憧れる太い格好良さ)が描かれた作品というとなかなか見当たらない。

この作品の主人公エリックの無骨さと不器用さ、そしてミシェットを思いやる優しさには一人の男として憧れる。そしてエリックを自然と応援している自分が居る。

 女性から見たら、この鈍感野郎!と見えるかもしれない状況など、男なら見たらそりゃそうだよねと納得できる。

 危機的状況で優先すべきは、大事な人の安全。その時の女性の行動がいかに愛情によるものであろうと、優先事項に引っかかるなら無視してでもその人の安全を守る。
 くぅぅううう、男だぁぁああと思ってしまう。

 エリックの行動や思考を読んでいると、絶対にそうすると思わせてくれるのです。
 この作品を読んで貰えれば、男性読者にはきっとこの気持ち分かって貰えるのではないだろうか?

 女性視点では別の楽しみ方があるのでしょうが、男としてはエリックに惚れてしまう視点で読んで楽しんでいます。

★★★ Excellent!!!

「14歳年の差、政略結婚で否応なしに夫婦になった二人」。間違えればただの「ロリコンのドタバタ喜劇」で終わってしまう設定が、行き届いた構成と豊かな表現方法で見事に活かされています。お互いを思いやる二人の心情と行動がとても現実的で共感を呼び、思わず応援したくなるはず。

この作者様の描く年の差カップルは(他の作品でもそうですが)本当に可愛いらしいのです。読みながら何度もニヤニヤし、「ああ、もう焦れったい!この二人、早く幸せになってくれないかしら」と気になってしまって。気がつけば、あっという間に最後まで読み進めてしまいました。

この作品、異世界ファンタジーでありながら参考資料が明示されています。ただの「ラノベ」だと思ったら大間違いです。しっかりと検証を重ねた上で書かれたであろう航海の様子や海上での迫力ある戦闘描写は、まさに「海洋ロマンス」。このままアメリカのThe History Channelでドラマ化されても良いくらい。

軍人でもある王子様と愛らしいお姫様、賞金首の大海賊、人魚の伝説、人ではない存在など、ファンタジーに欠かせない登場人物達に、国主の座を巡る陰謀を巧みに絡ませた物語は、時にクスッと笑わせ、時に胸が熱くなる場面ありで、最後まで飽きる事なく楽しませてくれる娯楽要素が散りばめられています。

出逢ったばかりでぎこちない主人公カップルを描く「嫁入り編」で二人の揺れる想いと冒険譚を堪能し、「新婚生活編」で夫婦の絆をゆっくりと少しずつ築いていく姿に、是非ともニヤニヤ、ほっこりしてみて下さい。

★★★ Excellent!!!


参考資料にパイレーツ・オブ・カリビアンとありましたが、まさしくあの雰囲気で脳内に映像が流れて行くかのようでした。
全体的に描写が繊細かつ緻密で、特に海上戦なんかはハラハラドキドキ!


異母兄たち含め、エリック夫婦を見守る船員たちも気の良い人ばかり。読んでいるこっちまで二人を応援したくて堪らなくなります。
海賊の末裔と人魚の末裔っていう伝承も素敵!

新婚生活編がまた違った意味でドキドキです。
この先も二人に幸多からん事を!

★★★ Excellent!!!

ブライトヘイルの三王子が素敵すぎる件について(笑)異母兄弟なのに仲良すぎて、愛ゆえのお兄ちゃんの弟いじりとかたまりません。
――スミマセン閑話休題(以上オフレコで)

一方、跡継ぎ問題で揺れるヴァンメール公国。その公女マリー・ミシェットは、只今、九才。諸事情により、次期大公となることが決まっているのだが、自分の子供を後継者にしたい叔母様に命を狙われている。

そのミシェットを保護するためという名目の政略結婚に、白羽の矢を立てられた、エリック。ちなみに、二十三才、年の差十四才カップルの誕生である。一人故郷を離れて他国へ嫁ぐって、不安あり、孤独あり、がお約束なのに……相手のエリックが、かっこよくて、仕事出来て、優しくて、あと、ちょっぴり不器用のオマケつき。って。いやもう、普通にうらやましいですが(笑)

海洋ロマンスっていうのも、私的には目新しくて楽しいです。海賊の末裔と人魚の末裔という伝説にも興味を惹かれます。二人の関係は、まだ保護者と子犬な感じですが、これがこの先、お互い恋を意識しだしたりするんだろうな~と思うと、わくわくが止まりません。