無くしたくない モノノ怪達との温かい繋がり

毎回毎回、山吹先生とクロコちゃんとの同じような会話で始まる日常の中で、可笑しなモノノ怪が登場して小さな事件が起きる。

昔の人達は、普通にこんな風にモノノ怪達と繋がっていたのかもしれない。もう私達の周りにはモノノ怪達はいなくなってしまったのかな?
数は少なくなってしまったかもしれないけれど、私達が彼らの姿を見ようとしなくなった、声を聞こうとしなくなっただけのようにも思う。
この物語を読むと、そんな姿を探し、耳を澄ませたくなる。
クリスマスやお正月、お花見の過ごし方も変わるかもしれない。

一つ一つのほっこりとした温かな出来事が、わらしべ長者のように繋がっていく物語。わらしべ長者のように? 
結末はお楽しみに! 
楽しい物語の中に、大切にしたいものが詰まっている作品です。

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