出航前点検
紗枝さんと光帆さんが入部してから3日間、僕達は綾音さんの操縦や構造を学ぶ座学をあわただしく受けていた。それは今日の夜、すなわち金曜日の放課後から同曜日と日曜日の計3間、訓練航海を行う予定だったからだ。そして僕はビショップ先生の指導を受けながら、船外作業要員の仕事の一つである出航前点検の行っていた。出航前点検とは船体の装甲に異常が無いかを調べるのと取り付けられている兵装と船体を接続する大切な作業だった。僕は二つの胸ポケットとお腹に大きなポケットを一つ着いた作業着と腰につけられた、左右にフック付きロープを着けられた工具収納機能を着けられた安全ベルトを巻いていた。工具入れには安全ベルトにつながれたラチェットスパナが入っている。顔には胸ポケットに入れている
「両側面の確認を行いましたし、次は上か下どちらの確認を行いますか?」
ビショップ先生の問いかけだった。上は歩きながら確認できるけど、綾音さんのランディングギアの関係で下面は見上げながら、歩かないといけない。疲れる事は先にしておこう。
「下面から行こうと思います」
「相沢君は挑戦者ですね」
意味ありげにビショップ先生は微笑むのだった。僕の本格的な船外作業員としての行動が始まるのだった。 続く
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