レインの破壊

 世界中のレイン・シュドー全員に、会議場を覆いつくしていた別の自分からの連絡が行き届き、それに関しての確認を行った翌日――。



「……ふう……」



 ――ビキニ衣装からふんだんに覗く胸を普段以上に揺らし、まるで腕や脚など体全体の動きを確認するかのような動きを取りながら、レインは1人、地平線の果てまでどこまでも続く闘技場の中央に立っていた。彼女の周りに広がる肌色の大地は勿論、頭の上に広がる青い空の色をじっくりと眺めるのも、彼女にとっては本当に久しぶり――数千、数万日ぶりの事だった。この世界を自分たちの手中に収めてからほとんど見る機会がなかった、かつての人間たちは世界で最も美しいと捉えていたであろう色彩だった。


 だが、レインの心に映っていたのは、その空や大地の向こうに待っているであろう、無数の色彩が自由に動き回り、自分の挑戦を楽しみにしているかのように立ちはだかる『時間』という存在であった。



「……とっとっと……ふふ……レインったら……」



 その事に夢中になり過ぎたせいで一瞬よろめいてしまったレインの体には、決して抗う事ができない概念であると思われたその要素に対抗するための力――いや、『レイン・シュドー』がぎっしりと詰め込まれていた。外見や大きさこそ普段のレインと全く変わらない、健康的な肌と1つに結った黒髪、そしてまばゆい純白のビキニ衣装であったが、その心、そして体全体には、昨晩まで世界の全てを覆い尽くし、無限に増え続けていたレインのが、1つに融合する事なくこれでもかと濃縮されていたのである。かつて魔王相手に戦った時とは異なり、ここにいるレインは正確には1人ではなくという訳だ。


 とは言え、常に増え続ける事を念頭に置き続けていたレインにとって、1人にして無数と言うこの状態に慣れるまでには少々時間がかかってしまった。全員とも全く同じ考えを有していることもあり『心』の中の意思疎通は完璧にこなせてはいたものの、だからと言って体が普段通りの動きを見せてくれるという訳にはいかなかったようである。ただ、腕や脚に感じていた違和感は少し動かせばすぐに消え、体全体のバランスも取れるようになっていった。そして同時に、レインは自らの筋肉が普段以上に引き締まっているような感覚を覚え始めた。



「昨日はあまり感じなかったけど……これはこれで変だけど面白いわね……レイン……ははは……♪」



 別の自分との会話が声で聞き取れず、完全に独り言になってしまうというのは奇妙なものだ、と少しだけ苦笑しながらも、レイン『たち』はこうやって1つの体に戻った理由、そして自分に残された最後の使命を果たすべく、自身の体の一部とも言える銀色に輝く無名の剣を創造した。体の周りで振り回したり剣に漆黒のオーラを纏わせ光線のようにオーラを放ったりしながら、彼女はじっくりと基礎練習を行い続けた。普段よりも剣が軽く感じられる分、より繊細な動きが必要となる事を意識しながら、何度も何度も大事な武器、自分の3本目の腕の感触を確かめ続けたのである。


 それから数時間後――。



「……よし……よしっと!」


 

 ――年に念を入れ、長時間の準備を終えたレインは、自分を鼓舞するような掛け声を挙げた後、足に力を注いで大地を踏みしめた。やがて彼女は呼吸を整えながら自らの柔らかい胸の前に剣を構え、その周りに幾つもの色が蠢く虹色のオーラを纏わりつかせた。何の変哲もないごく普通の武器に、『時間』そのものを破壊できるだけの力を与えたのである。

 

 そして――。


「……はぁぁぁぁぁ……はっ!!」


 ――気合一発、レイン・シュドーはその剣で虚空――いや、この世界に充満している『時間』そのものに、剣を突き刺したのである。

 直後、彼女の体に襲い掛かったのは未来へ向けて流れようとする時間の重さであった。レイン・シュドーの肉体のような滑らかさも温かさも優しさも有していない、意志も全くなくただただ同じ方向へと動く概念の力を、彼女は剣を伝って体全体で味わう事になってしまった。無数の自分で挑んだ時と、全く変わらない感覚であるように思った。

 だが、次第にレインは、少しづつ『重さ』が変化している事を感じ始めた。少しづつだが、自身に抵抗せんとする時間という要素が、軽くなっていたのである。



「……ふふ……思った……通り……ね!」



 それは、レインが描いた作戦が成功に向かっている証であった。

 魔王と戦った時と異なり、敢えて『無数』の心を宿したまま体だけを1つに集約させたのは、その肉体を構成するレイン・シュドーの存在密度をより増やすためだった。それぞれの体に時間の重みが襲い掛かり、流れを止めさせまいと抵抗するのならば、それを1つの体で受け止めたうえで『無数のレイン』が一致団結して挑んだほうが勝算はある、とレイン・シュドーは考えたのである。加えて、自分自身の存在を幾らでも増やせばそれだけ時間の流れを分散することが出来る他、重さに十分抗えるほどのも手に入るはず――その考えを、彼女は実行に移した、という訳である。


 それでもやはり流れ続ける時間の概念はしぶどく、レインの体からは少しづつ冷たい汗が流れ始めていた。ビキニ衣装にもその汗が入り込み、くすぐったい心地を感じ始める中でも、彼女は決して諦めることなく、剣を『時間』に刺し続けた。やがて、レインは周りの景色の様子が変わり始めた事に気が付いた。自らの傍に吹く風に巻き込まれて飛んでいく砂の動きが、少しづつ鈍くなっていったのである。まさしくそれは、レイン・シュドーや彼女を構成する要素以外の時間が止まり始めている、過去から未来への流れに異変が生じている証拠だった。

 その様子を確認した後、まるで位置を確かめるかのように彼女はゆっくりと剣を動かした。まるで溢れ出る血の如く体中に感じる時間の重みも、今のレインにとっては十分に耐えることが出来る代物になっていた。そして、頃合いを見計らった彼女は、一思いに――。



「……はあああっ!!!」



 ――虹色に輝く剣を、『時間』の奥深くにまで更に突き刺した。


 その瞬間、周りの光景が更に一変した。意識を一瞬失った時に見る景色の如く、レイン・シュドーの傍に広がる世界の動きがぎくしゃくし始めたのだ。レインの目では追いつけないほど速くなったかと思えば、逆に急に遅くなったり、青い空を包む光が点いたり消えたり、まさに『時間』そのものがのたうち回るような様相になっていったのである。そして同時に、彼女の剣、そして体全体にかかる時間の重みも増していった。



「……ぐぐっ……ふふ……や、やるわね……」



 てっきり断末魔の叫びかと思ったら、まだまだ未来へ流れようとする余力があるようだ――無数の心の一部が、レインの口を借りて久しぶりの皮肉を述べた。純白のビキニ衣装に包まれた胸の形が潰れ、意識せずとも後ずさりしてしまうほど、『時間』は更に彼女に牙を向いていったのである。

 だが、それでもレイン・シュドーには切り札があった。それも、無限に。



「ふふふ……あははは……あははははは……はははははははは!!」



 口から発せられる笑い声の音量が大きくなるのに合わせるかのように、次第にレインは『時間』を抑え込み始めた。彼女の体に宿る存在の密度が、どんどん高まり始めたからである。その理由は1つ、レインはこの戦いに挑むために敢えて世界中で無限に増え続ける自部自身の生産施設――レイン・プラントの成れの果て、無限に増える肉の塔、広大な海、果てしなく続く地下空間など――をそのまま残し、生まれ続ける新たな自分をも次々に取り込み続けていたのだ。しかも、その生産そのものを遮らんとするかのように時間そのものが混乱した事を逆手に取り、レインは更に自分の生産数を増やしていった。今の彼女たちは、時間の流れが止まろうとも一切の影響を受けず、永遠に美しい肉体、清らかな心を増殖させ続けることが出来る存在へと変貌していたのだ。




「さぁ……さぁて……!!いくわよ、レイン……!!!うんっ……!!!!!」



 最早『時間』に抵抗できる手段はないと確信したレインは、一気に片を付ける決意を固めた。

 

 気合が込められた彼女の声に合わせるかのように次々に突き刺され、切り裂かれていく時間は、それを食い止めんかと更に世界を歪ませ続けた。だが、どれだけ時間の流れが乱れようとも、それは髪の毛1本に至るまでレインに影響を与える事は出来なかった。最早彼女の体には、時間の『重み』など簡単に払いのけるほどのものでしかなかったのである。その心や瞳には、ズタズタに引き裂かれ、何もできず右往左往する、あらゆるものを縛り上げてきたつもりの愚かで哀れ、そして今後の世界に一切必要がない概念がはっきりと見えていたのかもしれない。

 だが、それもこれで終わり。これからの時間を築き上げていくのは――。



「うああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっ!!!!!」




 ――純白のビキニ衣装の美女、レイン・シュドーなのだ。



~~~~~~~~~~

 

 

「……ふう……」



 体全体に圧し掛かっていた重みが一瞬で消え去り、剣に虹色のオーラをまとう必要がなくなったレイン・シュドーの周りに広がっていたのは、完全なる沈黙を見せる無限の世界だった。時間の流れが消え去った事で空中に浮かび続けていた砂埃を足で払いのけつつ、レインは自分が成し遂げた成果を、じっくりとすべての心に焼き付けていった。このまま何も手出ししなければ永遠にその場で止まり続けるであろう物体の儚さ、そしてそれらの動きを今後司る事になるであろう自分の責任、そして――。


「……ふふ、お疲れ♪」

「よくやったわね、レイン♪」

「ふふ、レイン♪」


「……わぁ……!!」



 ――『魔王』になるための全ての垣根が解き払われた事に対する祝福を。


 レインの傍に次々と現れ始めたのは、自分と全く同じを持つレイン・シュドーであった。全員とも彼女と全く同じ笑顔を見せ、同じビキニ衣装から見せる同じ大きさの胸を揺らし、自分自身の成し遂げた栄誉を褒め称え続けていた。しかし、レインは周りにどんどん現れ、闘技場やこの世界を覆い尽くそうとしている別の自分は、『自分自身』とは別のレイン・シュドーである事を認識していた。時間の流れが完全に破壊された以上、今いるこの時間より『未来』にいるレインは、自分と同じ過去を持ちながらも別の止まった時間に住むレイン・シュドーに変換されていたのだから。


「レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」レイン♪」おめでとう♪」…



「あぁん……レインが……レインがいっぱい……あぁ……そうか!!!」


 次々に自分の周りに広がる快感――ダミーレインともまた違う『別』のレイン・シュドーと言う不思議だが魅力的な感覚を味わい続けていくうち、レインはその心地良さの理由に気づく事が出来た。自分という存在から分かれた『同一時間』の自分自身同士で味わう感覚とはまた違う独特の安心感、快楽、嬉しさ、楽しさ、そして頼もしさ――それらはすべて、あの強大な力を持つ『魔王』、つまり自分自身と過ごす中で感じていた感覚と全く同じであるという事実に。

 

「そうよ、レイン♪」ようやく気付いたわね、レイン♪」おめでとう、レイン♪」おめでとう、レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」…



 そしてレインは、あらゆる『未来』から次々に来訪し、真の完全な平和を達成することが出来た自分を祝福してくれる無数のビキニ衣装の美女の海に思う存分沈むことにした。何百日でも何千日でも、それこそ何億日でも、自分の心行くまま、無限に増殖してこの世界を埋め尽くしていく素晴らしい快楽の中に溺れていく決意を固めたのである。

 勿論、短絡的にそのような考えを抱いたわけではない。どれだけ溺れようとも、レインはいつでもこの快楽の海から上がり、元の『日々』へ戻る事が出来るようになったのだ。たっぷりとレイン・シュドーの中に埋もれた時間を堪能した後、『』へと移動すれば、いつでも彼女たちは夕方には風呂に入り、心地よい温かさを全身に感じるという規則正しい生活を過ごせるのだから。




「あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」あはははは!」…





 そして、レイン・シュドーの日々は、大きく変わった……。

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