レインの世界・5

 服も着ず、靴も履かず、純白のビキニ衣装のみで身を包み、この世界を司るほとんどの要素を思い通りに操る力と何者にも揺ぎ無い心を持つ美女『レイン・シュドー』。その強さを手に入れる過程で、彼女は様々な方法で自分自身の数を増やし続ける術を身に着けていった。その中で早い段階で習得したのが、当時『植物』と呼ばれていた動く事の出来ない緑色の命に永遠の命を与える代わりに、常にレイン・シュドーを生産し続けるように改変した『レイン・プラント』と呼ばれる存在を創り出す方法だった。

 当初は1日に数十人しか新たな自分を実らせる事ができなかった彼女たちであったが、魔術の腕が日に日に上達していくのに合わせるかのように、『レイン・プラント』もまた彼女の数を増やし続けることに貢献していった。1日に数百、数千と純白のビキニ衣装が眠る透明なの数を増加させていくのと同時に、レインたちの手によって次々にこの世界の植物は『レイン・プラント』へと変えられていったのである。やがて、レインたちはある嬉しい事実に気づくことができた。自分たちが手を加えなくとも、レイン・プラント自身が世界で最も美しく麗しい存在、レイン・シュドーをもっともっと増やし続けたいという欲望の元、自らの手で姿を変えるようになっていったのである。


 そして、その変化の行き着いた先は――。


「あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」あはは♪」レイン♪」…



 ――笑顔の純白のビキニ衣装の美女が数限りなく大地から生え続ける、広大な肌色の山脈であった。



「「「「「「「「あぁん……何度見ても興奮しちゃう……♪」」」」」」」

「「「「「「「レインが無数に生えてくるなんて……♪」」」」」」」



 レイン・シュドーと言う存在を無限に増やし続けるため、レイン・プラントは如何なる事があっても決して息絶えることがない無限の命を手に入れていた。それは言い換えると、『植物』であった頃は生きるために欠かせなかった緑色の葉っぱや色とりどりの花を全て散らした上で、レイン・シュドーが増えるためののみを大量につけても生きる上での支障は一切ない、と言う事になる。一度そのような選択を取った後のレイン・プラントの行動は早かった。大量の実を支えるための頑丈な幹や茎を生やし、外側の色を緑から健康的な肌色に変えた上で、大量に分かれた枝と言う枝に新たなビキニ衣装の美女を宿したのである。

 だが、世界が真の平和に満ちてからも、いやむしろそれがきっかけになったのか、レイン・プラントの変化は止まらなかった。もっともっとレインを増やしたい、無限に広がるこの世界をレインの色で染め上げたい。そのためには自身の中にある無駄を省くだけ省き、ただレイン・シュドーを数限りなく生み出す仕組みを整えるのが一番だ――そのように変化した結果が、茎も幹も一切存在せず、苔のように大地を分厚く覆い尽くし続ける、レインの滑らかで美しい肉のような弾力に満ちた広大な肌色の大地であった。そして、そこからはまるで湧き水の如く純白のビキニ衣装の美女が何億何兆何京、何十何百桁もの数となって絶え間なく生まれ続けるようになったのだ。まさにそれは、上空から舞い降りたレインたち自身の頬を赤らめさせるほどの美しい光景であった。



「あ、レイン♪」おーい、レイン♪」こんにちは、レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」…



 一面レイン・シュドーで覆い尽くされた空からは、彼女の持つオーラの力によって無意識のうちに1日の陽の光が再現されていた。『昼間』の時間を示す眩い光や『夜』の暖かな暗闇、そして空を分厚く埋め尽くす美女を優しく照らす『朝』の日差しなど様々な明かりに照らされながら、レインたちは笑顔で次々にこの世界に生をなし続けていた。そして――。



「「「「「「「「「あぁん……レイン!」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「もう最高よ、レイン!」」」」」」」」」」」」



 ――その光景に興奮するレイン・シュドーたちの大合唱に応えるかのように、大地を覆うレイン・プラントの成れの果てはゆっくりと蠢いた。それが感謝の意思である事は、その直後にこれまでよりも多くの新たなレインが噴出し、山肌の輪郭すらわからないほどの密度になった事が示していた。


 日夜問わず絶え間なく生まれ続ける彼女たちの行き先は様々だった。同じ思考、同じ嗜好を有する彼女たちであったが、それらをどう判断するかという点でほんの僅かだけ違いが生じるよう、わざと自分たちの中で調整していたのがその理由である。あるレインはそのままこの場所に残って新たな自分たちを迎え入れ、彼女の右隣のレインは闘技場へ向かう大量のレインたちと合流し、向こうの山から一斉に飛び立った何兆人ものレインは『空』で待つ自分たちの一団に加わる――純白のビキニ衣装の美女は、それぞれの動きに干渉せず思い思いの行動に移ったのである。

 そんな中、一部のレインたちはまた彼女たちとは別の場所へ向かうことに決めた。どこまでも続く広大な世界には、この場所以外にもレイン・シュドーが無限に現れる所が数限りなく存在する。その中で、『レイン・プラント』とはまた別の形でレインが生まれ続ける揺り篭のような空間もある。そちらの様子を見に行き、先程のレインたちと同じように興奮したいと考えたのだ。



「「「「「「「「「「そうと決まれば、ね♪」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「いってきまーす♪」」」」」」」」」」

「いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」いってらっしゃい♪」…



 そして、生まれ続ける新たな自分たちに見送られながら一斉に瞬間移動した先でもまた――。



~~~~~~~~~~~~~~~


「あ、レイン♪」レインー♪」レインだー♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」レイン♪」……



 ――新たな来客を歓迎する嬉しそうな声がどこまでも響く、無数の『塔』が遥か下から聳え立つ空間が広がっていたのである。


 この区域では、レイン・シュドーは地面からではなくこの肌色や黒色が散りばめられた塔――『レイン・タワー』から数限りなく芽生え続けていた。かつて愚かで哀れな人間たちを狭い場所に押し込め、彼らをその命ごと漆黒のオーラで1つに纏めたのち、天まで届きそうなほどの高さを誇る肌色の塔へと変化させた構造物をルーツに持つ、レインが自分を増やすために編み出した手段の1つである。実際、現在も伸び続けている塔は空を覆い尽くす分厚いレインの『の雲』へと突き刺さり、さらにその高さを増し続けていた。

 そして、世界が真の平和に包まれて以降、レインはこの『レイン・タワー』を改良し、この巨大な塔自体が自ら分裂増殖し空間を大量の構造物で覆い尽くすようにした。勿論その目的は純白のビキニ衣装の美女の数を更に増加させ続ける事なのは言うまでもないだろう。



「ふふふ♪」あはは♪」あぁん、もうレインったら♪」ごめんごめん♪」ちょっと待ってね♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」ふふふ♪」あはは♪」…


 

 タワーの表面は、数えるのも億劫になるほど膨大なレインの美しい顔や体でびっしり埋め尽くされていた。まるで泡が膨らむかのように肌色の表面には絶え間なく新たなレインがの顔が生み出され、そこから上半身、下半身が伸びていき、数十秒のうちに新たな彼女がこの世界を飛び回り始めるのである。『レイン・プラント』とはまた異なる、地平線の果てまで数限りなく聳え立つタワーから無尽蔵に自分が次々に生まれていく光景は、別の場所からやって来たレインたちの頬を赤らめさせ、やわらかい胸に包まれたその心を蕩けさせるのに十分すぎるほどの絶景であった。

 そして同時に、レインたちの中に新たな願望が生まれ始めた。この空間だけではなく、世界そのものがレインが増え続ける『だけ』に特化すれば良いのに、と。勿論ただ増えるだけでは欲望に躍らされているのと同じ、無尽蔵に現れるビキニ衣装の美女がまた別の世界へ次々に移動し、そこで様々な事を行うという流れにすれば、自らの叡智を保ったまま自身の願いを叶えることができるかもしれない――。




「「「「「「「「「でも、そのためには……ね?」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「「「もっともっと鍛錬を積んで……」」」」」」」」」」」」」」」


「時間を思い通りにする、これが必要なのよねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」ねー♪」…


 ――その思いは、次々に『レイン・タワー』から現れる何兆、何京、いやそれ以上の数をもって増え続ける他のレインたちもまた同様だった。ただ、自分たちがここで焦っていても仕方がないし慌てすぎるのも良くない事を、彼女はしっかり認識していた。この場所から遠く離れた闘技場で、無限の自分たちの意志を代弁するかのように別のレインが日々鍛錬に明け暮れている。その邪魔をするわけにはいかないし、心から応援することが何よりの活力となる事もまた、レインたちは知っているのだ。同じ自分同士なので当然の事かもしれないが。



 そうなると、これから自分はどうするべきか――少し悩んだレイン・シュドーの大群は、もう少し世界各地を巡り、色々な区域で増え続けている純白のビキニ衣装の美女と言う絶景をたっぷりと味わう事にした。



「「「「「「「よーし、じゃあまた別の場所へ行ってみようか♪」」」」」」」

「おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」おー!」…



 彼女たちを笑顔で見送る、自分と全く同じ無数の存在たちをその目と心に焼き付けながら……。

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