第11話 暴発 ※

 その後すぐ、ミロスラフ王は、隣国、雷竜国ドンナーシュラークへと早馬を出立させた。勿論、このたびの一件についての書簡を持たせた兵である。

 その返答を待つ間、ミカエラの身を案じた王妃ティルデも帰国を遅らせると言って聞かず、そのままクヴェルレーゲン宮に逗留を続けることになったらしかった。


 ミカエラはと言えば、レオンが予想したのとは裏腹に、意外にも大変良い待遇で「軟禁」された状態らしい。

 城の中には、王族や貴族など高貴な身分の犯罪者を留め置くための、「禁錮の間」と呼ばれる区画が存在する。それは、一般的な客間の寝室のような設備の部屋に、物々しい鉄格子が天井から床まで嵌め殺しになったもので、清潔な寝台や卓、椅子などが設えられた特別な場所だった。

 勿論、囚人はその中で厳重な警備兵らの監視下にはおかれるわけだが、勝手に出入りが許されないこと以外、衣食住で特段の不便を覚えることもなく、ごく快適に過ごすことができる。


 しかし、父アネルによると、彼女はそこに留置されてから後ずっと、寝台にもぐりこんだ状態で、時々苦しげに呻き声を上げたりしているとのことだった。どうやら、あれから体調を崩しているらしい。

 けれども、アネルが診察しようと訪れても、掛け布の奥から唸るような声で「結構よ、放っておいて。わたくしに触らないで」の一点張りなのだということだった。

 囚人でありながら、衣食に困ることもなく、そうやって医師に診察までしてもらえるほどの下にも置かぬ待遇だというのに、いかにも貴族の娘としての矜持に溢れた彼女らしいことではあった。



 当初はレオンも、畏れ多くも王女アルベルティーナ殿下を毒殺し奉ろうとした大罪人に対する処遇としては、これは少々行きすぎではないのかと思わないこともなかった。

 しかし、機会を捉えてそのようにお尋ねすると、ミロスラフ王はゆったりと微笑まれてこうおっしゃったのだ。

「ああいう手合いの娘からは、余計な恨みは買わぬに限るよ、レオンハルト殿下」と。


 それを聞いたとき、さすがのレオンも「なるほど」と、自分の若さに恥じ入る思いがしたものだった。そうすると、あの時、思わず彼女に対して手を上げてしまったことは、思った以上にまずい事態を自ら引き寄せたのかも知れないと思われた。

 そして勿論、レオンはこのことを、すぐにも後悔させられる羽目になる。


 なお、この一連の事件については、ミカエラ捕縛に携わった近衛隊と、体調を崩したあのカールを含め、すべての士官、文官、召使いや女官らすべてに対し、厳しく緘口令が敷かれることとなった。



◆◆◆



「いや〜、ほんっと、参りましたよ、あの薬には――」


 カールがへらっと笑いながら、春風の渡る王宮の廊下でそんなことをぽろりと言ったのは、それから三日ほどたって後のことだった。


 王宮、奥の宮の手前である。

 いつも通り、彼と組んで朝のアルベルティーナ姫殿下の護衛につくのも、久しぶりのことだった。

 カールはその後、アネルの手当ての甲斐もあって三日ほどして体調も回復し、元通りに軍務に戻れることになった。いつものにこやかで血色のいい彼の顔を見て、レオンは心底、ほっとしたものだった。

 勿論、カールにはレオンのまことの出自については明かしていない。今回の件については、先日「親睦の宴」でレオンをひと目みて気に入ってしまったミカエラが一方的に王女殿下への嫉妬を募らせ、ひき起こした事件だという風に説明してあるのみである。


「そうでなくっても俺、普段からけっこう腹とか、下しやすいっつーのに。いやほんと、参った参った――」


 カールはすっかり「喉もと過ぎれば」なんとやら状態で、けたけた笑いながら姫殿下のあとをついて歩いている。今、ここにいる三人について言えば、みな事件の当事者なわけなので、周囲に人のいない場所でなら話をしても構わないといえば構わないのだったが。


「よせ、カール。誰が聞いているとも知れんぞ」


 レオンは慎重にそう言って、相棒の青年をたしなめた。

 周囲に人影がないとはいっても、王宮内部の廊下である。雑用のために動き回っている召使いや下働きの者が、見えないところに大勢働いているのが実情なのだ。

「あ〜、だな。すみません、姫殿下――」

 ちょっと頭を掻いているカールを振り返って、アルベルティーナは首を振った。

「いいえ。このたびはわたくしのことで、あなたにまで大変な迷惑を掛けてしまって……本当に済みませんでした」

 その声に、少し元気がないように思われて、レオンはふと、背後から彼女の顔を盗み見た。アルベルティーナはいつも通り、ただにこにこしているように見えたけれども、やはりどこか、その笑顔は不自然であるようだった。


(……それは、そうか――)


 自分と変わらぬぐらいの年頃の少女から、あれほどの敵意を込めて真正面から悪しざまにののしられ、事実、ひとつ間違えば命を奪われていたかもしれないのだ。それは、まだ年若いこの王女の心に、結構な傷になって残ったのかも知れなかった。

 しかし、たとえそうでも、この王女は泣き言などは言わなかった。

 こんな立場に居る以上、こうしたある意味いわれのない敵意に晒されることなど、今後も山ほどあることだろう。

 平民らの目から見れば、ただ甘やかされて華やかな生活をしているだけにしか思われない姫君だろうけれども、実際その人の身になってみなければ、その重圧と苦労の何たるかなどは分からないものだと思う。


 まして今回、その原因を作ったのは自分自身であるかもしれない。

 そう思えば、レオンの心は重かった。


(もしも、……俺が。)


 そうなのだ。

 もしも自分が、あのミカエラの、あの恐るべき思い込みのような想いにそれなりに応えられる人間だったら。

 あの少女が姫殿下に向ける憎悪や敵意は、もっと、ずっと緩和されていたに違いないのだ。


 あの少女の持つ、相当歪んでいるとはいえ、ある意味純度の高い想いは、そこに受け止められる男さえいるのなら、収束するはずのものに違いなかった。この場合、自分がそこまでの器の男でなかったことが、すべての原因だということなのかも知れない。

 いわば、まだ男としてはほんの若造で懐の浅い自分のせいで、姫殿下の身にこのような危険が及んだのだと言えなくもない。そう思えば、レオンはただただ、目の前の王女殿下に対して申し訳ないばかりだった。


 もしも自分が、たとえば隣国の王、あのエドヴァルトのような、不思議なほどにおおらかで、懐の深い男であったなら。あの歪みきったミカエラの想いも恨みもすべて掻い込んで、傷ついたその矜持も過去も、何もかも包んでやれるような男だったら。

 もしもそうなら、その後に起こったすべての悲劇も、丸ごと起こりえなかったのかもしれない。


 しかし。


 過去は、過去だ。

 今ここで、なにをどう考え、「あの時もしああしていたら」と何万遍考えてみたところで、何ひとつ変えようはない。動かせない。



 事実、その無情な声は、その後すぐに自分たちの耳に飛び込んできた。

 それはやはり同僚の、近衛隊の士官の呼ぶ声だった。


「レオン! アネル様がお呼びだぞ! 例の、『禁錮の間』へすぐ来いと――!」



◆◆◆



 レオンがカール、アルベルティーナと共にその「禁錮の間」へ駆けつけたとき、すでに事態は最悪の場面へと転換したあとだった。

 レオンは「姫殿下はどうぞこちらでお待ちを」と何度も申し上げたのだったが、彼女は頑として「いいえ、一緒に参ります」と言って聞かなかったのだ。


 ともかくも。

 その「禁錮の間」へ到着した時、部屋の中では恐るべき形相になったミカエラが、ざんばらの黒髪をゆらゆらと空中に揺らめかせながら仁王立ちになっていた。

 部屋の前で彼女を監視していたはずの衛兵らが、床に倒れて気を失っている。

 締め切った室内であるにも関わらず、ひゅうひゅうと風鳴りがして、室内のものがすべて強風にあおられたようになってはためいていた。カーテンも寝台の敷布も、ばたばたと翻って、まるで嵐の中のようだった。


「父さん! 何があったのです」

 部屋の扉の内側、鉄柵の外側で、その鉄柵にしがみつくようにして立ち尽くしていた父を見つけて、レオンはまずそう叫んだ。

 父アネルははっとしてこちらを見ると、絶望的な目をして唸るように言った。

「しまった……。『風竜の結晶』だよ。飲み込んでいたんだ、一粒だけ……!」


 断片的に紡がれるその言葉を繋ぎ合わせると、どうやらすべて没収したはずだった「風竜の結晶」の残り一粒だけ、ミカエラは捕縛された夜のあのどさくさの中、こっそりと飲み下していたということらしい。


「よくも、そんなことを……! なんて命知らずな――」

 ひきつった父の顔は蒼白だった。 

 それもそのはずである。


 あらゆる「竜の結晶」は、竜の遺物から抽出された魔力の宝庫だ。

 それを身近に置くだけでも、抵抗力の弱い者なら体調を崩すほどのものである。

 ましてやそれを体内に取り込もうなどとすれば、普通の人間ならば即刻、凄まじい苦痛がその身を襲い、死に至ってもおかしくはない代物なのだ。

 それを。


(口に、……入れたというのか? この少女――)


 つまり、ここしばらくの彼女の体調不良の理由は、まさにそれだったということか。

 とても信じがたい思いで、レオンは室内の不気味な姿に変貌した少女を、鉄柵越しに唖然と見つめた。

 濃緑色のワンピース姿のミカエラは、にいっとその唇を半月形に引き上げて、さも楽しげに笑っていた。その菫色をしていた瞳の真ん中に、人であればありえない、とある形を見て取って、レオンは戦慄した。


 それは、眩しいような金色に輝いた、縦に細長い虹彩だった。


(竜の、目……!?)


 いや、それが正しく「竜の目」であるかどうかはわからなかった。しかし、それは普通の人間の瞳には決して見られない色と形だった。

 身近なところでいえば、蜥蜴とかげやワニなどの爬虫類に見られるそれである。

 そう思ううちにも、室内の風圧は増してゆき、立っているだけでも非常な努力を要するようになっていた。レオンとカールはアルベルティーナの前に立ち、すでに抜刀している。

「姫殿下、お下がりを……!」

 ごうごうと唸る暴風の中、どうにか背後の彼女に向かってそう叫ぶが、アルベルティーナは退こうとはしなかった。唇を引き結び、きっとミカエラを見据えたまま、そこに足を踏みしめて立っている。


 が、まずいことに、レオンのその声に、ミカエラのほうがぴくりと反応したようだった。


「……そこにいるの? 『泥棒猫』」


 その声は禍々しい嘲りの色を帯び、歪みきって真っ黒なものに塗り篭められているようだった。うわんうわんと激しい風の音が邪魔をしているにも関わらず、彼女のその声だけは、何故かはっきりと耳の中にこだました。

 頭ががんがんする。先ほどから、ひどい耳鳴りがレオンを襲っていた。


 ミカエラが、すう、と片手を上げると、手前に嵌め殺しになっている太い鉄格子が、にいいい、と奇妙な音を立てて震え始めた。


(なに……!)


 レオンは我が目を疑った。

 この太い鉄の棒が、まるで飴細工かなにかのように、見る間にぐにゃりぐにゃりとひん曲がって、ミカエラの前に道を開き始めたのだ。

 それと同時に、ぐん、と一層の風圧が掛かったようになって、レオンとカールは後ろへと押し戻された。鉄柵にしがみついていたアネルも、ついに手がそこからもぎはなされて吹き飛ばされた。

 背後に庇っているアルベルティーナの手が、レオンの背中に掛かったのを感じた。


「離れなさいよ! 泥棒猫……!」


 ミカエラの声にどす黒い怒りがさらに乗って、ごうっと竜巻のような風が四人を襲った。いや、正確にはアルベルティーナを。

 レオンは咄嗟に、アルベルティーナの身体を後方へ押しやって、その風の攻撃をまともに自分の身に受けることになった。

「ぐ、……は!」

 臓腑がひき潰されるのではないかというような衝撃で、息もできなくなる。そのまま吹き飛ばされて廊下の向かい側の壁に激突し、レオンは腹を庇うようにしてうずくまった。

 カールがどうにかアルベルティーナの傍に駆け寄り、自分の身体を盾にして剣を構えなおすのが見えた。

 細身の父アネルはこの風圧に耐えられず、すでに彼らよりだいぶ後方まで押しやられている。


「どきなさいよ、お兄さん」

 ミカエラはせせら嗤うかのような声でそう言うと、またその片手を何かを掴むような仕草でぐいと動かした。

「が、あッ……!」

 その瞬間、カールの体が奇妙な方向へと捻じ曲がり、レオン同様、ぼろ雑巾でも投げつけるようにして壁に叩きつけられた。カールは激しく吐血して、ぐたりと力をなくして床に倒れ、失神したようだった。


 いまや、アルベルティーナとミカエラの間には、なんの障害もなくなっている。

 レオンは、己の臓腑が凍るような心地がした。

 長剣を握ったまま必死に床を這い、じりじりとそちらに近づこうともがく。


「姫、殿下……ッ!」


 この頃にはもう、異常事態に気づいた武官らや、アネルの同僚である魔法官らが駆けつけて、ミカエラに攻撃を仕掛ける機会をうかがっていた。しかし、暴風が盾のようになってこちらとあちらを隔てており、どうにもこちらへ近づくことは難しいようだった。

 ミカエラは不気味な、しかし奇妙に美しくも見えるその竜の瞳でちらりとこちらを見ると、さも不快そうにきゅっと眉根を寄せた。


「忌々しい……。風竜国フリュスターンの王家の男を、こんなふうに鼻先でこき使って。いい気なものね? 水竜のお姫様」

「…………」

 アルベルティーナは、ただ黙って、壁に背をつけ、そんな異形の娘を見返していた。その瞳には、ただ悲しみの色が濃かった。彼女は今、愛用の剣を持ってはいない。青い薄絹のドレスを着ただけの、完全な丸腰だった。


「身のほどを知らない女には、当然、制裁が必要よね? ……どんながいいかしら――」


「や、めろッ……!」

 レオンが搾り出した声は、しかし、まったく相手には届かなかった。

 ミカエラは楽しげに、くすくす笑いながら言葉を続ける。


「体じゅう、潰瘍かいようだらけの醜い身体にしてやろうかしら。それとも、薄汚い蟲がいい? そのお綺麗な顔が、やけどの痕みたいに醜くめくれ上がるのが見てみたいわね。そして、身体じゅうからたまらなく臭くて嫌なにおいがする汁が染み出るの。……うふふふ……どんな男だってもう二度と、あなたに洟も引っ掛けなくなるわね。いい気味よ――!」


 あっははは、と、甲高い哄笑が部屋中を跳ね回った。それはまさに、心底「嬉しくてたまらない」といった様子だった。

「…………」

 激しい風に煽られながら、アルベルティーナは真っ青な顔をして、それでも黙って、ミカエラの双眸をじっと見返していた。

「大人しいのね。覚悟はできている、ということなのかしら……?」

 にたりと口角をさらに上げて、ミカエラがまた手を上げる。


 レオンはその時、ようやくそのそばまで這いよっていた。

 どうにか立ち上がり、よろめきながらもアルベルティーナの前へ身体を入れる。

「やめろ……ミカエラ」

 背中を激しく打ちつけたことで掠れきって、ろくな声は出なかったが、レオンはどうにかこうにかそれだけ言った。恐らく、肋骨あばらを何本かやられたのだろう。壁にぶちあたった拍子に切ったのか、口のなかは血の味がした。

 ミカエラの目が、驚きに見開かれる。

「どうして……庇うの」

 そしてその目に、さらにあらゆる憤懣が流し込まれてゆくのを、レオンは目の前で呆然と見ていた。


 これは考えられる限り、最悪の流れだった。

 自分が姫殿下を庇えば庇うほど、ミカエラの憤怒は深まるばかりだというのに。

 それでもその時は、ほかにどうしようもなかったのだ。


「なんで? どうしてよっ……! あなたは、風竜王なのよ? なんだってそんな女を、風竜王のあなたが、庇わなくっちゃならないのよっ……!」

 ミカエラの声は、もはや絶叫に近かった。


 レオンはそんなミカエラをじっと見つめ返しながら言った。

「お前の、言うとおりにする。……それでいいだろう。ミカエラ」

「……!」

 背後で、ぴくりと姫殿下が身体を竦めたのが分かった。しかし、レオンは苦しい息の下から言葉を続けた。

「俺が、お前のものになれば、それでお前は納得するんだろう。……なら、そうする」

「レ、レオン……!」

 後ろから、悲鳴のような声がした。それは、ひどく悲しげな声だった。

 しなやかな優しい手が、後ろから肩にかかって、その人がぴったりと自分の背中に貼りついたのを感じた。

 その人が身体じゅうで「やめて」と叫んでいるのは重々わかっていたけれども、レオンは言葉を切らなかった。


「だから……姫殿下には、手を出すな」

「…………」


 ごうっ、と、今までで最も強烈な突風が、周囲のすべてを飲み込むようにして沸き起こった。


「ふ、ざ……けないでッ……!」


 今やミカエラの目は、凄まじい色で燃え上がっていた。

 怒りと、妬みと、そねみと、悲しみ。

 いや、そんな言葉では表現できない。

 そこにあるのは恐らく、そんなものが滅茶苦茶に混ざり合って、どろどろに蕩けたなにかだったに違いない。

 ともかくも、ミカエラは自分の中に湧き上がったすべてのものを、巨大な竜巻のようなものに練り上げて、今にもこちらに投げつけんとしているのだった。


 と、その時。


「下がれ! レオン……!」


 父の声が鋭く響いて、レオンは咄嗟に振り向くと、背後の姫の身体を抱きしめて、横っ飛びに跳びのいていた。そのまま、姫の頭を抱えるようにして床に伏せる。

 次の瞬間、ばきばき、ぴきぴきっと聞き覚えのあるような音がしたかと思うと、レオンたちとミカエラとの間に、冷たく分厚い氷の壁が出現していた。

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