GiNiWt.suicide.self
琥珀の固形
朝凪の木漏れ陽
嘲笑った
あの子のスカート
抜けたカルキの匂い
鮮やかに散りばめられた光 白い
閉じた瞼と 締まる胸
熱を奪う水
冬のプール
氷河の旅 刀の肩慣らし アラバスタの宝飾
飄々と唄う
厳かに取り出された命 穿ち
止まる流れに 腫れる顔
温くなった水
夜の箱庭
重い想ひ思ひ煩ひて くたりと小首を傾げ笑う
沈み消えゆく
白髪まみれのざらつく発声 熟れた果実の酸味
下卑た呻きと がなる槌
かち割れる影
冬のプール
駆け抜けていく抜け殻の残像
図らずも駆け落ちる若菜 蒼く
齧った契り 遅い海
弾ける轟音
夜の箱庭
碧翠の波面がのたり のたりと足を掬い揺れる
重い想ひ思ひ煩ひて
華山飾らん朝日の裏で
沈み消えゆく
海豹の
琥珀の
痣、笑った
あの子の
抜けた狩る
鮮やかに
綴じた瞼と 絞まる胸
熱を奪う水
熱を奪う水
氷河の
過多なのか「タ」鳴らし
雹豹と謳う
真世界の
厳かに取り出された威の智 穿ち
止まる流れに 晴れる
夜の箱庭
夜の箱庭
重い想ひ思ひ煩ひて くぱりと小口を広げ笑う
華山飾らん朝日の裏で
沈み消えゆく御霊のね 逝く貘の夢 救って零さむ
沈み消えゆく
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