海鳴りは瑠璃色の想い出

作者 かいしげる

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★★ Very Good!!

叔母さんのエピソードが華やかさを添えています。確かに小説のよう。
でも、底辺に流れているのは故郷の変化であって、一抹の寂しさを漂わせています。
その寂しさの航海を経て帰港するのは、「カルガモ艦隊」にも登場したあの場所。母港とでも言える場所なのでしょう。作者の海に関する作品は好きです。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

★★★ Excellent!!!

 二年前に亡くなった私の祖父は海軍兵学校の出で生前とにかく海軍に関することが大好きな人でした。
 もちろん呉にある「大和ミュージアム」も訪れて、そのときのことを楽しそうに語っていたのを思い出します。
 この作品を読みながらそのことを思い出しました。
 なんか呉に行きたくなっちゃいましたね。

★★★ Excellent!!!

いい……とてつもなくいい……この感動をどうやってお伝えればいいのでしょうか……!胸がふるえました。

呉にふく風のにおい、汽笛の音。なつかしい思い出と、この地に刻まれて流れていった歴史。すべてが鮮やかに迫ってきて、変わっていった街、変わらない人を想い、ただため息ばかりこぼれます……

「おしい!広島」とのネガキャン公式誘致を目にしたことがあるだろう津々浦々の皆さま方にも……このひとつの呉物語を、ひろく知って頂きたいものです…!!( ^ω^ *)

★★★ Excellent!!!

海軍さんの街、広島の呉は、
アメリカ海軍の大尉と「僕」の叔母さんが恋に落ちた街、
そして、「僕」が護衛艦とともに青春時代を過ごした街。

涼やかな季節の呉を再訪する「僕」の、
少しノスタルジックな紀行は、
ほっと息をつける「あの頃の場所」に終着する。

呉はちょっとだけ長崎にも似ていたな、
というのは、広島旅行をした長崎県民の感想。
シンパシーのある県だと言わせてください。

できればもっと読んでみたいけれども。
船の油と錆の匂いが混じる港の海風を、
読み手に感じさせるリアリティとノスタルジー、すごく好き。

★★★ Excellent!!!

ノスタルジーにひたるべく訪れた懐かしい街。だかそこに以前の郷愁はなかった……

亡き叔母の若かりしき頃の馴れ初めを交えながら語られる、思い出。

でもラストには、きっちり締めくくるエピソードがあります。

変わっていく街、変わらない街、上手くまとめられたエッセイです。