第62話

 前回までのあらすじ・・・筋肉がいっぱい・・・

 ・・・ってやべえ少し現実逃避してたわ・・・

 しかし、そこで

「えーパパと離れるの・・・?」

 チャーーーンス!!うちの天使シルの登場だ!!!

「ほら!シルも俺から離れたくないって!よし!!うちに鍛冶場ができたらにしようぜ!!!」

 正直めんどい!確かにヘファスの鍛冶場使いたいって言ったのは俺だけど、こんな筋肉だらけの暑苦しいとこいられるか!

 おい!そこのやつ!!ポーズ決める必要ないだろ!!

「てめえは・・・!・・・ごめんな、シルお嬢さん」

「うー」

 諦めないで天使シル!そこで畳みかけるんだ!!

 よし、これで帰る口実が


「その代わりといっては何だが上のお部屋にお嬢さんの大好きなお菓子がたくさんあるからそこにいてくれないか?」

「お菓子!!!うん!!!!!いいよ!!!!!おじじ大好き!!!!」

「なにいいいいいいい!!!!????」


 なんてこった!まさかの天使シルが懐柔されただと?!てか、ヘファス何抱きつかれてんだ!代われ!!

「甘いんだよ、ハルオミ。俺はおじいちゃんポジでシルお嬢さんの好きなものを把握してんのさ」

 そう言ってこちらを悪い笑顔でみるヘファス。

 くそ・・・してやられた・・・そして、とどめに

「シルお嬢さん?」

「なにー?おじじ??」

「パパはすごくかっこいい剣を作るんだこれから」

「え!パパすごい」

 ちょ・・・

「だろう?そのためには前の剣を直さないといけないんだ。それまでパパと遊べないけど大丈夫かな?」

「うん!お菓子食べたりして遊んでる!ママとアストレアお姉ちゃんとタウお姉ちゃんとセリスお姉ちゃん、ジークのおじじもいるからね!!」

 シル?!さっきまでのパパいなくて寂しいはどこ行った?!

「お、偉いな」

「でしょ~?」

「うむ。じゃあ、パパに一言応援したら上にいてな」

「はーい!パパ!!」

「お、おう、なんだい」


「頑張ってね!パパ!!だーい好き!!!」

 とどめの一撃シルスマイル。

「ぐはああああ!!!!」


 そして、シルはタウの方に向かっていった。

「タウお姉ちゃんいこー?」

「え、あ、主様?」

「・・・タウ、シルを上につれてってやれ」

「は、はい・・・」

 そして、タウはシルに手を引っ張られ、鍛冶場をあとにする。

「ハルオミ様?あとで私が癒してあげますね?にく「黙れ変態」はうん!!!」

 最後のなければすごい優しい言葉だが台無しだよこのやろう。

「ハルオミ殿・・・ご武運を」

 セリスはやっぱり優しいなあ。けど、憐みのまなざしこっちに向けないで?!

「ふふ、うちの孫をたぶらかすから罰が当たったのだ」

 ジーク耳事件以来容赦ねえな・・・

 そして、ラストはうちの龍様ハク。

「ふふ、これはヘファスに一本取られたな」

「・・・」

 ちくしょう・・・なんで俺だけ連れてこなかったのかわかったよ畜生!!


「やってやろうじゃねえか!!」

「おう、その意気だ」


 今回ばかりはヘファスの方が上手であったのだった。

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