第31話
side へファス
「おいおい…」
俺は夢でも見てるのか?ただの獣人ではないと思っていたが、あの両手両脚…部分獣化か?!しかもあの手とあのタウという女の子の耳…ミノタウロスに似ている…
そして、明らかに普通のものでは耐えることができない攻撃の応酬をあんなにあっさりと…しかも頭を一撃?咆哮を返す?
あっちの魔法使い、アストレアだっけか?そもそも一瞬で凍らせたぞ?エンシェントドラゴンには耐性が曲がりなりにもあったはずだ。それなのに一瞬で氷漬けってことは最強クラスの魔法か!?
極めつけはこの少年だよ。無詠唱ができるのはもちろん、魔法陣破壊に拘束魔法だぁ?どれだけの魔法使いかと思ったら、今度は部分獣化?みたいな事やりやがった。明らかにお前さん獣人じゃねえだろ?しかもあれば龍鱗を破壊するレベルってことは力もとんでもねぇし。だが、1番おかしいのは…魔剣を創りやがった…しかもほぼ完璧な…職業が分からねぇ…レア職業・・・俺みたいなやつなのか?
「こいつら一体…」
ユリアが推薦するわけだ…
「どうだった、へファス?」
「…あ、ああ…!お前達の力はよく分かった!」
たく・・・ユリアが押し付けてくるのもわかる気がする。
「さて、じゃあ、もう帰るか」
俺が帰ろうと促すがそこからハルオミは動かない。
「どうした?」
俺が不思議そうに聞くととんでもない言葉が返ってきた。
「ん?まだ終わってないぞ」
「・・・は?」
何を言ってやがんだ?エンシェントドラゴンはもう全部・・・
「あーヘファスは気配察知使えないんだっけ?確かにそれならしょうがないか」
「気配察知?どういうことだ?」
「もう1匹すごそうなドラゴンいるみたいだぜ?」
・・・・は?
「まてまて!こんなところにエンシェントドラゴンが三体もいたのにこれ以上の奴がすぐそばにいるっていうのか?!だったら、早く逃げたほうが」
「なんで逃げんの?」
「なんでってお前さんが強いのもわかる!でも、さっきの奴より強いってことは」
「ネームドモンスターだろ?」
「!!!」
そうだ。モンスターはレベル100を超えると基本的にはそれ以上はいかない・・・が、ある条件を満たしたモンスターは姿を変え・・・そして、名前がつく。そのモンスターをネームドモンスターという。そのモンスターはその種族を超越し、強大な力を持つといわれている。今現在で発見されているネームドモンスターは少ないが、その一体一体が国を滅ぼすことができるといわれている。
「それを知っているならなぜ?!」
もう訳が分からない。こいつらなんでこんなに
「だって面白そうじゃん」
「「さすがです!」」
にこにことしてられるんだよ!!!
「ほら、ヘファスおいていくぞ」
「ヘファスさん、おいていきますよ~」
「だそうです。ヘファス様。ちなみにわが主はそんなもの怖くありません、行きますよ」
「おい!待てって・・・ああ!」
くそ!ユリアのやろうとんでもない奴連れてきやがって!!何かあったら呪ってやるぞ!
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