61.Sな彼女とドSな彼

「サーヤー! 奥に小さい滝つぼあるよ。行かない?」




沙織と幸治が呼びに来た。




沙織は白ビキニの上から


幸治のシャツを羽織っていた。




どうやら上手くいったみたいやな。




コウちゃんへの借りは返したで。





亜湖と剛の二人は



「もう一回飛んでから」



と言って岩の方へ戻った。





目の前の沙織が動くと


シャツの裾からチラチラと


ビキニが覗く。



所々濡れてる部分が


肌に張り付いて透けている。




水着だけよりエロさ炸裂やな。




見てたら色々ヤバイ。




ほんまにサーヤの友達か?




亜湖も沙織も魔性っぷりが


かなりスゴイんやけど……。




そんな事を考えながら


歩くこと約十分。




周りを木に囲まれた中に


直径八mくらいの池があって


小さな滝が流れていた。




他に誰もいなくて


マイナスイオン浴び放題。




ふとサヤカが池に足を入れた。




「つめたっ!」




言った瞬間に足を滑らせた。




尻もちをついた場所が案外深くて


見事にずぶ濡れ。





「サーヤ何やってんねん(笑)」




笑いながら手を差し出した。




躊躇を見せて手を握ったサヤカが


ゆっくり立ち上がる。




「あ〜、ビチャビチャ……」




濡れそぼったTシャツを脱いで


軽く絞っていた。




キャミ+ホットパンツ仕様のタンキニ。




ボリュームだけなら


沙織ちゃんと勝負できるのに


セクシーさが完敗なのは


何でやろ。




とは言え


コウちゃんや剛に


水着姿を見せるのはなー……。





「風邪引くから俺のシャツ着とけ」




自分のTシャツを脱いで差し出す。




「え〜、いいです(汗)」




「ワキガとかないから大丈夫やって」




「そうですか。でも遠慮します」




「濡れたままやったら風邪ひくやろ? つべこべ言わんと黙って着ろや」




無理に頭に被せる。




「あ、ありがとうございます……」




ようやく観念してTシャツに袖を通す。





沙織と幸治は二人の様子を


ニヤニヤしながら見ていた。




「やっぱ二人さ〜……」




言い掛けた沙織に向かって


サヤカがブンブンと首を横に振った。





コウちゃんも薄気味悪く笑う。




やっぱ好きなんやろ。




言いたげに見つめられる。




さらに



口パクで歌う。




♪恋しちゃったんだ


♪たぶん


♪気づいてないでしょう?




CHE.R.RY……!





しばく……!






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