59.Sな彼女とドSな彼

バーベキューが終わって


川に入るため水着に着替えた。





モーターショーのキャンギャルより


エロさ半端ないな。




白ビキニの沙織の谷間で


光るチャームが挟まっている。




やらし過ぎるやろ。




幸治も剛も露骨に


沙織の体に見惚れていた。




そら、そうなるわな。





「ノリ君、あっち行こ?」




俺の視線を遮って亜湖が言う。




「あ、うん」




コウちゃんと沙織ちゃんは


上手くいきそうやし


お邪魔虫は退散やな。





川の中をちゃぷちゃぷ歩いて


大きめの石に並んで座った。




「ノリ君もやっぱり沙織みたいなダイナマイトバディが好き?」




亜湖は足で川の水を蹴り上げる。



拗ねた仕草も可愛らしい。




「亜湖ちゃんも……」




「"あこ"でいいよ」




「亜湖もスタイルいいやん?」




ピンクの縁取りがされた黒ビキニの亜湖は


細い手足にくびれた腰が


綺麗だと思った。




「えー?! ノリ君も他の二人も沙織のことガン見してたじゃん(笑)」




それは当たり前やろ。




「水着姿の沙織ちゃんが目の前におって見いひん男なんて目腐ってるか頭腐ってるか、どっちかやろ」




「何それ~(笑)」




「それは冗談としても、別に体型なんて気にするようなことちゃうと思うけど」




女は体をやたら気にするよな。




「……ヒンニューでも?」




全力Sガールな亜湖が


ちょっと困った顔をしたのは


かなり可愛かった。




「貧乳なんて女が気にするほど男は気にしてないんちゃう? 真っ平な子と付き合ったことあるけど別になぁ。そこで女の価値が決まるわけちゃうし」




女の価値を体で決める奴もおるけど


そんな男はやめた方がええやろ。




「だけど、その、スル時にもっとあった方がいいとかは思わなかった?」




貧乳の方が感度いいやん。




亜湖もそうやろ?


って昼間から言うたらヤバイ(笑)?




「体型に自信ある子はあんまり恥ずかしがらへんやん? 体に自信なくて恥ずかしがってる方がテンション上がるやん」




見て〜って感じよりも


見ないで〜の方がたまらんやん。




「ノリ君……変態だね」




「変態じゃない男なんか男ちゃうわ」




「じゃー、ノリ君はド変態だよ(笑)」





二人で笑い合う。





亜湖は口が立つなあ。




そういう子も好きなんやけどな。





そう言えば



サーヤと剛はどこに行ったんやろ?









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る