帯結び

作者 肩パット・S・譲吉

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★★★ Excellent!!!

銅賞おめでとうございます。
徳島の”婆ちゃんっ子”の主人公のひと時を扱った作品です。お婆ちゃんの金言が光ります。
ペンネームの”譲吉”から推察するに、作者は男性ですよね?
誰かに帯を締めてもらった御経験は作者に無いと拝察しますが、お婆ちゃんの金言を良く思いつきましたね。
実は、本作品を読んだ直後に「ゾンビ彼氏」を勢いで読んだんですが、双方とも女目線が秀逸で、驚きました。
「ゾンビ彼氏」の方も後程レビューを書かせてもらいます。

★★★ Excellent!!!

徳島の名物・阿波踊りがある町でのひと時です。

いやー、実にいいですね!

実は徳島に藍染を習いたくて、何度か足を運んだのですが、その時の光景が浮かび上がりました。

鳴門海峡もいきましたが、うずしおは見れず、それでも橋の景観に驚いたこと、などなど思い出が蘇ってきました。

やはり地元の人視線で書かれているからこそ、気づく点がいっぱいあり、それをドラマにしているからこそ、味わい深いものに仕上がってます。

いい話でした。

次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

まず、タイトルが良い! 潔さを感じるし、語感の美しさもある。物語の出だしも良い! 淡路島を抜けた情景が目に浮かんだ。

そして何より、おばあちゃんが良い! 短いエピソードの中におばあちゃんとの思い出がこれでもかというくらい詰まっている。浴衣の帯を結びように、おばあちゃんとの縁をいつまでもしっかり結んでいてほしいと思う。

締めすぎず、気を抜くところは抜いて、それでも締めるところは締めるように! つよく、やさしく。

★★★ Excellent!!!

 郷愁とは在りし日を想うもの。懐古の情を抱くのは、何も風景や情緒に限ったことではない。時に言葉は穏やかに心の奥底に染みこんで、かつて在りし日を鮮やかに蘇らせる。
 ある夏の日の、祖母との思い出。
 阿波おどりと、帯と着付け。
 描かれた物語に馴染みのない人は、私以外にも沢山いるだろう。
 けれど、一度としてみたことのない物語のなかに、誰もが懐かしむふるさとがある。そういうあたたかさが、この物語にはつまっている。
 誰もがその胸に郷里を、家族を思い起こすであろう、あたたかで、美しい物語でした。