コイバナ喫茶 ~弓道少女と本の香る喫茶店~

作者 穂実田 凪

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★★★ Excellent!!!

これぞ大人の時間。紅茶と古書と、そしてもの静かなマスターによるリベラルアーツへの招待。
だが待っていただきたい。この喫茶店、女性客への気配りも抜け目なし。
時に甘く、時に切ない恋愛模様を、アカデミックに飾り付けた、非常に高尚なお店となっています。

ミステリであり、恋愛小説であり、そして学術書でもある本作こそ、まさに大人が読みたい逸品。
皆様、是非ともご来店の程を。

……ただし、閉店後にお立ち寄りの際には、恋の悩みをひとつ、鞄に忍ばせていらっしゃいますように。

★★★ Excellent!!!

喫茶店を舞台にした恋愛小説は珍しくないけど、この作品はむしろ学術書が近い。
「論理実証主義」やら「利己的遺伝子」やら「量子力学」やら「自己言及パラドクス」やら・・・。
作者の知識の範囲が幅広すぎ!
でも、説明は分かりやすくて、高校レベルの知識でも十分に理解できる。

思わず応援したくなるヒロインの想いも、一人称視点でリアルな感情がストレートに伝わってドキドキさせられる。
美樹ちゃん、頑張れ!

全7話予定らしくて、現時点では6話の途中。
それぞれ独立した話かと思いきや、前の話の登場人物がちゃっかりと出てきたりして、しっかり構成を練っている感じ。
続きが気になる・・・!

★★ Very Good!!

 学術書で埋め尽くされた壁面。喫茶店に見えないそのお店で静かに悩み事を解決する糸口をくれるマスター。決して解決するのではなく、本人が答えを出すための指針をくれるのみ。それでもみんな悩みを乗り越えていく。
 マスターの人柄と知識、話術に惹かれて読み進めていくと……。

 あったかい紅茶の香りに包まれて、心が解けていきますよ。
 

★★★ Excellent!!!

登場人物たちそれぞれが真剣に生きていて、いろんなことに悩んだり、立ち止まったりしている姿に共感します。

心が辛い時って、あったかい飲み物が欲しくなったり、甘いものを口にしたくなりますが、一番求めているのは、誰かに「悩んでいる自分」をただ受け入れてもらうことかもしれない。
この物語の喫茶店「アール」は、まさに悩める者を受け入れ、話を聞いてくれます。もちろん美味しい飲み物やお料理も。
まさに憧れの場所です。

作品の物語としても素敵ですが、マスターの言葉や紹介される本にはっとさせられたり、振り返るきっかけとなったりして、勉強にもなる作品です。
あと、各話のタイトルがとても良いなぁと思います。
各話の物語の雰囲気と、出て来るメニューとうまく合っていて素敵です。

★★ Very Good!!

恋とはすなわち考えること。
悩んでいては何も進まない。

閉店間際の喫茶店アールで恋愛相談をすると上手くいく――
そんな噂に惹かれていろんな悩みを抱えた客が訪れる。

エピソードごとに語られる考察、理論。
少し難しいけれど、それは表面上だけで実は恋とよく似ている。

短編連作かと思いきや、中盤から徐々に物語が動き始めてわくわくがとまらない。

若いのに妙に達観したマスターと無邪気でひたむきな幼馴染みの女の子の会話がとても楽しい。

続きがとても気になります。
期待を込めて☆2つで。

★★★ Excellent!!!

そのお店の扉を開ければ、あなたの悩みが解決します……。
文句なしで最高に面白いです。登場人物達の心情が事細かく描かれており、お客の苦悩や焦りなどが手に取るように分かります。相談に来た相手にマスターがアドバイス。シンプルに見えそうですが、内容はとても濃密になっていて、気付けばどっぷり浸っていました。そしてマスターの出す紅茶とデザートが美味しそうのなんの。目の前に実物があるかのようです。
さらに、悩み解決だけでなく毎回出てくる定理や理論。そこから導き出された相談内容への答え。勉強にもなりますし、作者様の豊富な知識が窺えます。
さあ、あなたもこの喫茶店へご来店ください。

★★★ Excellent!!!

公開中の4話までのレビューです。

学術書が棚いっぱいに並べられた落ち着いた雰囲気の喫茶店[アール]のマスターは意外と若い慶太くん。
閉店後に彼の店を訪れて恋愛相談をすると悩みが解決すると言われているけれど、彼は決して具体的なアドバイスはしていない。
彼は話を聞き、こだわりのスイーツや紅茶をふるまい、知的な会話を織り交ぜながら相談者自身が自分の中にある答えをひきだせるように手伝っているだけなのだ。
彼と相談者の間で交わされるコイバナを聞いていると、恋と学問は遠からぬ関係にあるような気がして、なるほどと唸らされる。
そんな彼自身の恋はこれから動き出すのだろうか。

これからのお話にも期待しています!
(お話が進みましたら☆追加させていただきます)