高速道路

オレンジの眠い灯り 冷たく苦い缶コーヒー

助手席で寝てる君

薄い雲の向こうの孤独な月は

笑って泣いて疲れて夢を見ている


トンネル抜けると 遠くの地平が

微かに白む

でもここはまだ夜 そんな午後五時の

境界線

こんなに近いのに一人ぼっちで

アクセル踏み込んで朝日を浴びる

休憩がてら寄ったサービスエリア

目を擦った君の大きなあくび

缶コーヒー飲んだ、こんな甘かったかな

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空箱 日曜日夕 @elizabeta

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