AM5:57

箱の中に入れられた声は、

ただ反響を繰り返すだけ、


溢れ出した幽霊に心臓はない

文字で埋め立てられた大脳には、


アラームが鳴り響いている、

白くなる。記憶と一緒に


箱の中に入れられた声は、

ただ反響を繰り返すだけ、


漏れ出した秘密に温度はない

痺れる体、うねる感覚ももう

頭から離れて、

黒くなる。視界が落ちて


満たされないまま終わる

満たされないまま終わる





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る