第33話 EとFの戯言①


E「この前、初めて空港でボディチェック受けたんだけど、」


F「ほう」


E「あれって、けっこう雑なんだな。上着脱いで、服の上からぽんぽんぽんぽんーって触って終わり。逆に心配になったよ」


F「いや、ボディチェックはああ見えて、とてもハイテクになっているぞ」


E「そうなのか?」


F「検査官は手に何もつけていないように見えるが、実は限りなく薄い透明の手袋をしている」


E「全然気が付かなかった」


F「手袋にはさらに、ナノマシンが組み込まれている」


E「ナノマシン?」


F「目に見えないほど小さな機械のことだ。それが知らず知らずに対象者の体をスキャンして、妙な点がないかどうかを調べる」


E「まじかよ。すげえな」


F「という話を今思い付いた」


E「おい」











































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