マドンナ・ブルーに百合の白

作者 夏野けい

61

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★★★ Excellent!!!

短編にしては、少し長い文量かもしれません。
しかし、それが気にならないほど、すっと文章が頭に入ってきました。

淡々とした語り口だからこそ、切なさが際立っています。終盤は、読んでいて心に迫るものがありました。

彼女が、彼に送った言葉。それは、全てが起こったあとだから、心に響くのでしょうね。

★★★ Excellent!!!

これ褒め言葉でもあり、もう半分もあると思うんです。
舞台が病院、生も死も在る場所が美しいだけでは、少し物足りない。
もう少し読みたい、の気持ちの裏にはワンシーン以外に隠れた描かれてはいないシーンも見てみたい、ってことかな、と。
好みの問題なのでしょうが、裏であったり毒であったり、もう少し読みたかった。

でも非常に良く出来た作品だと思います。
細やかな描写も然る事乍ら、少年の心の機微が手に取るように表現されていました。

★★★ Excellent!!!

心を締め付けられる儚く美しい物語です。

作中登場する宗教画が「生と死」について語りかけます。
十代の少年と少女の恋を通じて考えさせられるのも「生と死」

読了後しばらく心の震えが止まりませんでした。

読みやすい表現に美しい言葉たちですが
作品に込められた想いは決して受け流してはいけない。
儚いストーリーと霧散させてしまってはいけない。

柔らかい文章が強烈なメッセージを刻み込んでくれる、そんな素晴らしい作品です。

★★★ Excellent!!!

描写が丁寧で一気に読みました。
淡々としている感じと思えば、繊細で食器の様子を詳細に書き、主人公の気持ちを表しているような部分を見習いたいと思いました。

個人的には美術が好きなので、美術関係の話もからんでいたのがよかったです。

物語としては切ないですが、読後感は前を向けるようなものだと思います

★★★ Excellent!!!

絵を描くことが好きな少女と、その少女のことが好きな年下の男の子。ふたりがいる場所は病院。
少女は丹念に宗教画を描き続ける。そんな姿に心を引かれた少年は手にキスをした。少女は驚いたが、お返しに唇へ……
可愛らしい冒頭から一転、あまりに切なく悲しい事態が少年を襲う。

ところで彼女が描いたマリアさまは頭蓋骨を抱いていた。これはマグダラのマリアなのだろうか。
意味深なラストシーンが深い余韻を残すラヴストーリーです。

★★★ Excellent!!!

切ない恋愛もの。

ヒロインが〇〇う系(ネタバレのため伏字)の物語ですが、短編でありながらも切なさが凝縮された素晴らしい作品でした。また丁寧な描写やシンプルな構成もお見事です。いやーラストのあの文章はグッとくるものがありますね。よかったです。

是非とも多くの方に読んでもらいたい、そんな作品でした。面白かったです。