右手に宿るもの

煩いの。凄く煩いの。説明とか面倒くさいの。


面倒くさいわねぇ。


・・・・ほっとけばいい・・・。


殴って黙らせればいいだろ。


殴れないのよ? 実体がないから無理なのよ?


私なら出来るよ!


出来るけどしないの。やりたくないの。面倒くさいの。


それよりもあの娘と話がしたいわぁ。


そうなの? 解ったの。


やなの! 私が喋ったら絶対変な目で見られるからやなの!


でももう繋いじゃったの。切るの?


何か向こうも繋がってるぞ。


ほんとねぇ、あの娘も私と一緒になってるみたいねぇ。


・・・すぐ切る・・あの子と・・話すのは私・・・。


そうなの。切るの。あの子は私の物なの。


ええそうね、あんなに綺麗なんだもの。


ああ、凄く凄く綺麗だ。あんなに綺麗なのは久しぶりだ。


とっても綺麗で優しいの! 大好きなの!


・・あった・・かい・・。


ランの中は窮屈なの。あいつは自分を潰して壊して誤魔化してるから居心地が悪いの。


ああ、そうだな。気持ち悪い。


それに比べてこの子の中は気持ち良いわぁ。


そうなの。素敵なの。綺麗なの。とってもとっても心地いいの。


だから―――――。


この子は私のおもちゃなの。

この娘は私が愛す物だわぁ。

この娘は俺が犯す物だ。

・・この子は・・私が・・壊す・・。

お姉ちゃんは私のお姉ちゃんなの!


珍しく意見が一致したの。


ええ、一致したわねぇ。


・・ふふ・・ふふふ・・。


久しぶりだな。


私がんばるの!


ええそうねぇ。ならまずは私の物に手を出したヤツにお仕置きねぇ。


・・こわ・・す・・?


壊さないの。私は壊さないの。もう動かないの。


誰がやるんだ?


クレメアお姉ちゃん?


あれはダメねぇ。多分そこまで行けないわぁ。


・・行けて・・その・・手前・・。


ならどうするの? どうやるの? どうしようもないの?


もう、逃げられねえよ。あの時あいつはもう終わってる。


そうなの、私に手を出した罰なの。終わりなの。


そうだね!


ふふ、ふふふ、素敵ねぇ。

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