第291話 魔力少ない組の見え方





クラスティア魔法協会、魔力少ない要因のシェトリとウツロ






彼らはそれぞれ集団戦闘での役割が異なる。



戦闘中、魔力の残気が漂う周囲

魔獣にとって、魔力ゼロのシェトリは、さながら「真っ白」に見える。




魔力を使い果たした魔女、

狩り易そうな外見、何も考えて無さそうな顔、浮いた駒





(ひゃっはあああああ、まずは一匹目だ、あいつから、殺ってやるぜぇ?)





とイキる敵



安直に彼女の間合いに飛び込めば、剣神ガルフェン卿直伝の剣術は敵を逃さない。

杖に仕込んだ刀、その速度は刃すら目に映る事はなく・・・






対してウツロ






ウツロは微量に魔力を持っている。

その微量な魔力具合は、周囲の魔力残気と調和性が高い。



周囲のカスみたいな魔力に混じるその姿は・・・見えない。




いや正確には見えない訳ではないが・・・ひどく見辛い。




よって、戦闘中相手の意識の外から

風切りを放つことができるというメリットが実はある。





本人に自覚はないものの・・・







$$$







ミラは「その事実」に気づいてウツロに伝えた事がある。




「あーちょっと、貶してるんじゃないんです、褒めてるんですってば!」




くっ付いてくるミラを引きはがそうとするウツロ



結局、ウツロがそれを自覚するのは、しばらく後の事になる。






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