第13話 頼朝と義仲…… (9)

 まあ、今にも泣きだしそうな、情けない声色で、気落ちをした様子で頼朝少年は、義仲嬢へと許して欲しいと嘆願をした。


 でッ、その後も「お願いします、義仲……。許してください……」と、何度も謝罪を繰り返すのだよ。


 まさに、そんな二人の様子を傍から凝視をすれば。もう既に二人の様子は、義仲嬢のカカァ~天下と言った。頼朝少年の情けない様子に見える。


 う~ん、でも、傍から見ている者達も頼朝少年のことが情けなく見えるから。


 彼に、男だろう~、君は~?


 女性などに負けてどうするの~?


 自分自身に義仲嬢への邪な思いや疚しいこともないのなら、全校生徒の面前──。


 そうだ自身の通う高校の屋上──。


 学生の青春の主張のように。


『俺は無実だぁあああっ! 義仲が俺を癒しい者へと──。自身の都合の良い傀儡者にするために一計を案じ陥れた、だけなのだぁあああっ! だから俺は無実だぁあああっ! みんなぁあああ、信じて欲しい──!』


 頼朝少年が声を大にして説明をすればいいだけのような気がするのだが。


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