第82話 試練の結末


 周囲を取り囲む美女たち。

 その容姿は最高と言える程に、可憐であり、綺麗であり、とても可愛い。

 そう、俺の自慢の嫁達と全く同じ姿なのだ。

 それを考えると、こんな糞ゲーであるのにもかかわらず、良くぞこれ程の美女たちが俺の嫁になったものだと、感心してしまう。


 そんな俺の眼前で、ミイの偽物が親指と中指を器用に使って音を鳴らす。


 その様はミイの姿で行われたのだが、その所作は実物の二割増しでカッコイイ。

 但し、それは恰好を付けるがための行為ではなさそうだった。

 というのも、その仕草と同時に周囲の光景が変わっていったのだ。


「なかなか様になってるじゃないか。今度本物にも教えてやってくれよ」


「うふふ。いいわよ。ソウタがここから出られたらね」


 あまりのカッコよさに、思わず皮肉を言ったつもりだったのだが、ミイの偽物はどうやら真面目に受け止めたようだ。


「それにしても、参ったな......俺に最愛の女達を殺されるのが趣向か? いささか悪趣味が過ぎるんじゃないか?」


「そんな事は無いぞ! 愛し合うからこそ殺し合うのだ」


 俺の嫌味に、今度はエルの偽物がそっくりの声で答えてくる。


 いやいや、何もかもがそっくりだ。その大きな胸もな......ああ、ヤバイ、あのふくよかな胸を思い出したら下半身が反応してきた。


「あ~、お兄ぃ、こんな時まで元気になってる~! エッチなんだ~~! あたしがスッキリさせてあげようか?」


「駄目ニャ~よ。ダンニャ様の愛の蜜を注いで貰うのは、にゃ~なのニャ~よ」


 ビキニパンツの膨らみに気付いたマルカとニアの偽物が、ニンマリとした表情となって身体をよじらせている。


 てか、この姿だと丸分りだな......くそっ、折角カッコよく決めていたのに......


「うるさい! お前達が偽物だと知っていれば、俺だって......」


 何もしなかったぞ! と言おうとして口籠ってしまった。

 というのも、本当に我慢できただろうか......あぅ、すまん、みんな......


 思わず心中で嫁達に謝っていると、ミイの偽物がなまめかしい表情で指をくわえながら身体を捩らせている。そんな彼女は、熱い吐息を放ちながら話し掛けてきた。


「あんなに何度も熱く愛し合ったのに、我慢できるなんて本当かしら? 今から試してみる? 私は何時でもオーケーよ。また私の中をあなたの愛で満たしてよ」


 くそっ! なんて破壊力だ! AV女優なんて目じゃないぜ。流石は俺の愛人の偽物、その色気は半端ね~~~!


 ミイの偽物の誘惑にグラついていると、今度はしなを作るエルの偽物が大きな胸を揺らせながら訴えてくる。


「そうだぞ! ソータ! 妾にも沢山注いだじゃないか。戦う前にあっちも一戦しようじゃないか。また私と一つになろうではないか。この身体はお前のものだぞ?」


 ヤバイ。すげ~したい......ダメだ! ダメだ! ダメだ! 誘惑に負けちゃダメだ。

 これを乗り切れば、本物のミイやエル達と愛し合えるんだ。ここは我慢するしかない。


 偽物たちの誘惑を断ち切るために、必死になって首を横に振る。

 そんな俺を見た偽物たちは、とても嬉しそうな顔で服を脱ぎ始める。


 ぐあっ! こいつら、もしかしてサキュバスか何かじゃないのか?


 あまりの色気に愕然となりながら、俺は誘惑に耐える。


「ふんっ! 本物のミイの方がもっと美しい。お前なんかで満足できるか!」


「何ですって!」


 半裸となって、それほど大きくはないが、形の良い胸を見せつけながら、ミイの偽物は憤慨し始める。


「何を怒ってるんだ? 本物のエルはもっと胸に張りがあって、締め付けも半端なかったぜ。少し遊び過ぎじゃないのか?」


「なにを! 妾のどこが緩いんだ!」


 大きな胸を揺らせながら、エルの偽物が激怒する。


 本当は、何もかもがそっくりで、そんな差なんて無いのだが、このままだとまた愛のとりこになりそうだったので、偽物達を挑発したのだ。

 ただ、マルカとニアに関しては、未だにそこまでの関係になっていないので言及しない事にしてた。


 しかしながら、その効果はてきめんだったようだ。

 安い挑発に乗ったミイとエルの偽物以外も、憤慨した様子が見て取れた。


「ねえ、叩きのめして、勝手に遣っちゃおうよ」


「それがいいニャ~よ! にゃ~はもっとしたいニャ~の」


 マルカの偽物が、まるで俺が物であるかのような視線を向けつつ、酷い台詞を口にしたかと思うと、ニアの偽物がそれに同感というように、恰も発情期の猫のような台詞を発した。


 なんて危ない奴等なんだ。もし遣られるような事になったら、一生こいつ等の玩具おもちゃにされるかもしれない。


 偽物達のあまりの言葉に戦々恐々としていると、ミイの偽物が怪しげな笑みと共に同意してきた。


「そうね。それがいいわ。ソウタ、ごめんね。でもあなたが悪いのよ。素直に私達を愛してくれないから」


 ミイよりも艶めかしい雰囲気を醸し出しながら、彼女の偽物がそういうと、エルの偽物も黙ってはいなかった。


「仕方ないな。本当は愛し合いたかったのだが、最悪でも下半身は使えるようにしておかないとな」


 ヤバイ。これは......この戦いに負けると完全に性奴隷にされてしまう。


「じゃ~そろそろ、始めましょうか。ああ、でも、手と下半身、頭は残してね」


「勿論だ。だが、脚は使い道がないから切り落としても大丈夫だな」


「でも、あんまりやると死んじゃうよ?」


「にゃ~は、後ろからがいいから、脚がなくなったら困るニャ~よ」


 ミイの偽物が戦闘開始を告げつつも、ダメージについて言及すると、エル、マルカ、ニアの偽物達が好きな事をほざいている。


 その言葉にムカついた俺が、意地になって言い返す。


「うっせ~! 逆に倒して犯しまくってやらぁ!」


「あぅ......それもいいかも......って、やっちゃうわよ!」


 そんな俺の台詞に、ミイの偽物が一瞬ぽ~っとした顔になっていたが、直ぐに正気に戻ってしまった。


 結局、最初から最後までエッチな話ばかりだったのだが、俺が拒絶した事で振り出しに戻って戦う事になるのだった。







 素早く小刻みに立ち位置を変えながら、偽ミイから放たれた矢を避けると、後ろから偽エルが大剣を振り下ろしてくる。

 瞬時にそれを躱すと、今度は偽ニアが懐に入り込み、黒猫手袋で猫パンチを繰り出してきた。


 くそっ! はえ~じゃね~か! それにこの連携はかなり厄介だ。


 俺は左手首に嵌めたリングを使用してシールドを展開し、偽ニアからの攻撃を受けた反動で後ろに飛び退り、彼女を隠れみのにして後ろから攻撃してきた偽マルカが繰り出すハルバートを躱す。


「思ったよりもやるわね」


「うっせ~!」


 偽ミイの台詞を叩き斬り、俺は透かさず金属バットで背後に回り込もうとしていた偽エルに攻撃を仕掛ける。

 すると、俺の動きについて来れなかったのか、偽エルはモロにその攻撃を喰らってしまい、転がるように後ろに倒れた。


「うぐっ!」


 ごめん! エル......


 心中で謝りつつも、次の標的である偽マルカに向けて突進すると、偽ミイが矢を放ってくるが、その瞬間に更に加速くしてそれを躱しつつ、偽マルカに肉薄する。


「きゃっ!」


 即座に金属バットを偽マルカの腹に叩き込むと、彼女は堪えきれずに悲鳴をあげたが、構う事無く偽ニアへと向かう。


 こいつら、思ったよりも強くない......もしかしたら、本物よりも弱いかもしれない。


 ここまでの戦いで分析した結果を元に、偽物達の力を見極めたのだが、恐らく本物よりは弱いだろう。そんな事を考えながら偽ニアへと向かったのだが、その瞬間に背筋がゾクリとする。


 それを本能で察知すると、即座にその場から離れる。すると、一瞬前に俺の居た場所が砕け散った。


「ちぇ~、外しちゃった~」


 そこに現れたのは、少し抜けた調子の声を上げる偽サクラだった。


 なにがちぇ~だ! うんなの喰らったら一溜りも無いだろ!


 心中で悪態を吐きつつも、即座に偽サクラに向かって行こうとしたのだが、今度は後ろから偽ニアが襲ってくる。


「これで、終わりニャ~の!」


 いやいや、そう簡単には終われないにゃ~よ! っと!


 偽ニアの攻撃を躱し、即座に距離を取ろうとした処で、今度は偽ミイが放った矢が飛来する。


 くっそ~~~! 相手が多過ぎて、どうにもなら~ん!


 弱い敵なら幾ら居ようと構わないのだが、このくらいのクラスの敵が複数いると、かなり厄介な状況となる。


 そんな事を考えている間にも、偽エルと偽マルカが復帰してきた。


 全然だめじゃ~ん! どうっかな~~!


 二進にっち三進さっちもいかない状況に頭を悩ませたのだが、結局思い付いたのはこれだった。


いかずちよ!」


 偽物達に向かって手を掲げ、雷魔法を発動させる......つもりだったのだが、何も起こらない。


「炎よ!」


 やはり、何も起こらない。


「水よ!」「地よ!」


 全く発動しない......いや、逆に大きな隙となって、格好の的となってしまう。


「うぐっ!」


 左腕に偽ミイの放った矢が刺さる。


「いて~だろ! くそっ! 絶対に後で突いてやるからな!」


「あぅ......いいかも......」


 その事態に思わず悪態を吐くと、偽ミイが身体をくねらす。

 そんな偽ミイを無視して、左腕に刺さった矢を強引に抜き、即座に回復魔法を発動させる。


「回復!」


 しかし、回復魔法も全く発動しなかった。


 これは、ピンチかも......


「あ~、ソウタ、無理だわ。ここでは放出魔法は使えないのよ」


 焦る俺を見た偽サクラが、嬉しそうな顔で教えてくれる。更にオマケとばかりに告げてきた。


「だから、早く観念してそこに横になってよ」


「俺が横になったら、何をするつもりだ?」


 薄々は気付いているが、一応は聞いてみた。


「きゃは! セ○クスよ! えへへ」


 ぐはっ! 可愛いじゃね~か! 偽物の癖しやがって!


 偽サクラの恥ずかしがる姿に、少し胸をキュンとさせつつも、油断せずに状況を把握する。


「マックスヒート! 加速!」


 うむ。これは使える......というか、これまでも散々発動させている。故に放出系魔法や回復魔法が使えないとは思わなかったのだ。


 こりゃ、いよいよ厄介な事になって来たぞ!


 そんな事を考えていた俺の目の前に、なんと偽キララが現れた。


「ママ、わがまま言っちゃだめなの」


 そういって、彼女は俺に抱き付いてきた。

 それを俺も条件反射で抱き上げてしまう。


 あ~っ! やっちまった......くそっ、キララを出すなんてズルいぞ!


 そんな愚痴を心中でこぼしてみるが、次の瞬間には身体が動かなくなる。


「くそっ! はなせ!」


 無理だと知りつつも悪態を吐いてみたのだが、その様子をニマニマと眺めながら偽物達が集まってくる。

 偽物達は俺の傍まで遣って来て、俺の腕をしっかりと捕まえると、行き成りビキニパンツを脱がした。


「やめろ! やめるんだ! それだけは......」


 必死に抵抗しようとしたが、偽物達に拘束されて全く身動きが取れない。

 そんな状態で、ミイが俺の下半身をもてあそび始めた。


 くそっ、なんて羞恥プレーだ。ぐあっ、だ、だめだ! それ以上は!


 必死に我慢しているのだが、偽ミイに続いて跪いた偽サクラのテクニックが半端ない。


 ヤバイ、これ以上は我慢が......た、助けてくれ......みんな、俺に力を貸してくれ......


 俺は偽物達に蹂躙されそうな大ピンチを前に、最愛なる嫁達に助けを乞うのだった。







 周囲を取り囲む偽物達は、俺の下半身がマックスになると、それぞれ残っている衣服を脱ぎ始める。


 ダメだ。このままだと元の木阿弥もくあみとなってしまう。


 そう考えた俺は、平常心を保つために念仏を唱えようとするが、その文言を全く知らない事に脱力した。


「さあ、今日は私の番だったから、私からでいいわよね」


 ミイの偽物がそういうと、周囲の者達も少し残念がりながらも頷きを返した。


 それを眺める事しか出来ない俺は、まるではりつけとなっているように地面へと寝かされる。

 そんな、今まさに犯されそうになった時に、俺は愛人であるミイの名前を叫ぶ。


 ダメだ! ダメだ! ダメだ! ミイーーーーーーーーー!


 すると、脳裏に女性の声が響き渡る。


『ソウタ、大丈夫? って、なによこれ! 犯されそうになってるじゃない!』


 そう、不思議な事に、本物のミイが話し掛けてきたのだ。

 更に、ミイの声が聞こえてきた事に安堵していると、今度はエルの憤怒ふんぬの叫びが聞えてきた。


『な、な、なにをする! 妾達ですらお預け状態だというのに!』


 ああ、エル! よく来てくれた!


 エルの登場に胸を熱くしていると、俺の中から力が湧き起こってくる。


 そうか、どうやったかは知らないが、宝石合体したんだな......それなら、こっちのものだ!


 漲る力で一気に気力を取り戻すと、俺は腕を抑えていた偽物達を跳ね飛ばす。

 すると、更に力が湧きあがってくる。


『何よコレ! あたしの偽物? てか、全裸だし......お兄ぃ見ちゃダメだよ!』


 そう、マルカも宝石合体してきたのだが、更に声が続く。


『にゃにゃ? にゃ~のそっくりさんが居るニャ~の』


 そんなニアの声と共に、俺の力は異常に跳ね上がる。


『あれ? なんでみんな裸なの? てか......私の偽物も全裸......ソウタ、あんまり見ないで......見るなら私のを......』


 しかし、力の上昇はまだまだ止まらない。サクラの恥ずかしがる声で、力も心も炎が燃え上がるかのように盛んになっていく。


『うちの偽物もいるの......許せないの』


 キララの声を聞いた時、俺はもう無敵だった。

 あの弱くて情けなかった俺はもう何処にも居ない。ここに居るのは最強の男なのだ。


『ところでソウタ。まさかと思うけど、あのエルの偽物とエッチしてないわよね?』


『何を言う。あの貧弱な胸を持つミイの偽物としてないだろうな!』


『なななな、何が貧弱よ!』


『何がって、あの裸体を見れば一目瞭然だろ!』


『キィーーーーー! エルの偽物だって乳が垂れてるじゃない』


『な、な、なんだと! 何処が垂れてるんだ!』


 相変わらずの二人が自分達の偽物を見て、お互いの偽物を卑下ひげし合っている。

 普段ならその争いに顔を顰める処なのだが、今はとても心地よく聞こえてくる。


 その二人の争う声で心を癒しながら、即座にビキニパンツを拾うと慌てて装着し、無敵の仁王立ちをする......って、他のところも起立しているのだが......


 股間の件でややバツの悪い状況に陥っていると、脳内でミイが叫んだ。


『ソウタ! あの下品は乳牛を始末してよ』


 すると、エルが対抗するように怒鳴った。


『ソータ、あの見るに忍びない薄い乳の女を討滅しろ!』


 そんな二人の声に、思わずプッと吹き出しながらも、俺は竜装衣を即座に纏う。

 それにより一気に強者のオーラを纏った俺は、続けて最強の剣を呼び出す。


「邪竜剣!」


 他力本願と言えども、もはやこうなった俺を止められないだろう。

 そう思いつつも偽物達を見遣ると、俺の力量が異常に上昇したのを察したのがガタガタと震えていた。


「ソウタ、ごめんなさい。少し悪ふざけが過ぎただけなの。だから許して欲しい」


『ならん! その薄い胸のように消え去るがいい!』


 偽ミイが命乞いをすると、脳内のエルが拒絶の声を上げた。


「ソータ、妾達の仲ではないか。始末するなんて言わぬよな?」


『何言ってるのよ! 冗談はそのブヨブヨの乳だけにしなさい!』


 偽エルが大きな胸を揺らしながら懇願してくると、ミイが苛烈かれつな物言いで却下した。


 てか、どうも本物の方が悪辣あくらつな気がしてきた......てか、偽物が可哀想に見えてくる......


「別にお前達を始末するつもりは無い。ただ、ここに安置されている棺に用があるんだ。それとその用事が済んだら元の世界に返して欲しいんだ」


 少し可哀想になって本来の目的を告げると、偽物達は何度も頷きながら了承してきた。


「それなら、何とでもなるから大丈夫だわ」


 偽ミイはそう言って、形の良い胸を撫で下ろす。

 しかし、そこでエルの偽物が願いを申し出た。


「妾達もここを出たいのだが、良いだろうか」


「ここから出るって、どうやって出るんだ? 別に俺は自分の用さえ終われば何の問題も無いが、危害を加えられるようなら始末するぞ?」


「お兄ぃ、それなら大丈夫だよ。あたし達はそんな悪さなんてしないから」


 嘘つけ! 俺を犯そうとした癖に!


 偽エルの願いを了承する事に条件を付けると、偽マルカが問題ないと告げてくるのだが、その言葉は全く信用ならない。


 しかし、そんな事を考えているうちに、偽物達は少しずつ色を無くしていく。いや、霞となって消えているのだ。


「じゃ、また会いましょうね! ソウタ!」


「楽しみにしてるぞ! ソータ!」


「お兄ぃ、待っててね」


「にゃ~も直ぐに戻るニャ~よ」


「ママ、うちもずっと一緒なの」


「あう、エッチしたい......」


『ちょ、ちょ、ちょ~~! 本音をさらけ出しすぎ!』


 偽物のミイ、エル、マルカ、ニア、キララが意味深な台詞を残して消えていく。

 だが、偽サクラの台詞だけは、唯の欲求だったような気がしたのだが、本物がそれにツッコミを入れていた。


 サクラ......欲求不満だったんだな......


 こうしてよく理解できないまま試練が終わってしまったのだが、この後がとんでもなく大変だった。

 というのも、消えて去った偽物達は、どうやったのかは解らないが、本物に吸収されてしまったのだ。

 その事だけを考えると、特に支障も出ている訳では無いし、何の問題もないと言える。

 しかしながら、要らぬ物まで共有してしまったのだ。

 そう、記憶まで同期してしまった所為で、ここしばらく行っていた偽物との愛の営みが、本物の嫁達にバレてしまったのだ。


 そこまで言えば、既にお解りになるだろう。

 彼女達が心配で心配でオロオロしている時に、俺はのうのうと偽嫁達とエッチな事をし捲っていたのだ。それを知って怒らない者が何処に居ようか。


 そんな訳で、この後に様々な問題が生まれ、ひたすら謝る事しか出来ない俺は、嫁達から酷い目に遭わされるのであった。


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