番外編 今年イチオシの作品&話題作&書くために読む
久しぶりの更新です。
ずっと修行をサボって居た、という訳ではないのですが、
ここに書けるような古典作品は読んでいませんでした。
仕事で疲れた頭に、あの古典的言い回しがなかなか入って行かなかったり、どうにも暗い内容に心がついて行かなかったりと、修行とはいえ、お話の世界に身を置くことは心の体力も必要とすることを改めて思い知ります。
古典を読む修行と並行して映画やドラマもできるだけ視聴するようにしていますが、私の中で今年一番のヒットは映画『この世界の片隅に』です。
そのファンブックが先週発売されたのですが、これもまた、今期最高の購入作品になること間違いなしです。
『ありがとう、うちを見つけてくれて 「この世界の片隅に」公式ファンブック (アクションコミックス)』こうの 史代 他 972円
この本と普通の文庫本が定価で250円程度しか違わないって、許せないぞ~
と思うくらい、詰まって居るものの密度がとんでもないレベルです。
たぶん倍の値段でも、たくさんの人が買うと思います。
某ネットサイトでもそんなレビューが飛び交っていました。
それくらい、この作品が一般視聴者だけでなく、クリエーターを虜にしたのが手に取るように分かる、すごい本です。
買ってよかった。
この本は、あの世に行くまで、手元に置いておきます。
さてさて、夏休み期間には、若者はどんなお話が好きなんだろうと思い 映画化された人気作品を二つ、読んでみました。
『ぼくは明日、昨日の君とデートする』七月 隆文著
『きみの膵臓を食べたい』住野 よる著
結論から言うと、ついていけなかった~。
特に『きみの膵臓~』は、高校生にしては豊富な語彙の主人公たちのはつらつとした会話を楽しむことはできたが、あの文体に全然脳が付いていけない。
なので、脳内での映像化を楽しむこともできず、何度も休憩しながらやっとの思いで読んだ次第です。
この作品が人気を博すのであれば、私はもう完全に旧石器時代の人間だなあと思いました。私の好きな文体でベストセラーというのは、最近出会ってないのも確かですが。
『ぼくは明日~』は、本より先に映画を帰りのフライトで見ており、終幕前に空港に到着してしまって結末が分からず、名残惜しかったこともあり、読んでみました。
淡い初恋同士のキュンキュンする心の動きを、謎解きの面白さと共に追う楽しさがあり、人気が出るのは納得でした。
でも、同じ作者のをこれからも読むかと言われると、、、難しいかもしれません。やはり、好みの作者や文体というのは、個人的な嗜好ももちろんのこと、年相応の相性のようなものがあるように思います。
最後に、昨夜のNHK対談番組『SWITCHインタビュー 達人達(たち) 』で、
なかにし礼さんが、
作詞家から小説家に転向するにあたり、
「8年間、ただひたすらに読んだ。名作と言われるものをすべて」と語っておられました。
名作詞家であり、言葉の魔術師でありながら、それだけの修行をして小説を書いたのかと思うと、私なんてまだまだ甘いよ、あと5年は最低でも、読むだけの修行でも良いのかもしれないと思ったのでした。
夏の番外編でした。
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