第189話「デブちんのカミ君」

まあ、わざわざタイトルにしなくともいいか?と思ったが、分かりやすいかと思ったので。よく僕の話に出てくる、デブちんのカミ!では、どのくらいデブちんだったかと言うと……と、言うのが今回の話しだ。


保育園の時に、僕の1・5倍(かな?)小学入学時では2倍。5年には、2・5倍あった!(これ本当、ちなみに僕は、40ちょっとだったから。あと僕は、5年の冬になって凄い成長して、身長もいっきに160以上、体重も50キロ台になった)


そうそうカミは、「百貫デブ」ならぬ、「百キロデブ」だった。だから、小児成人病の危険があるために、栄養指導が入ったのだった!つまりは、運動と食事制限だった。

なので体育の時間は、良く走らされていた。


「はいカミ君、校庭2周走って!」


って。

体育の方は普段、鬼ごっことかしていたから、しだいにカミもハアハア言わなくなったが、食事制限のほうは辛そうだった。


今まで給食では最初から大盛り!そして、おかわり自由がだったのが、みんなと同じか(パンなど)、物によっては(ご飯など盛り付け物)、それより少なめに!と、給食を減らされれていた。給食係りになった時に、カミが可哀相でついよそってあげてしまうが、すぐに先生からチェックが入った!


「あのね!みんな良く聞いてね。カミ君はこのまま体重が減らないと、療養施設に行く事になっちゃうのよ!」


と、言った。当時、子どもたちの中で、恐れられていたのが、〇〇療養施設だった。僕らの中で名前が浮かんだ。喘息とか肥満などの子が行かされると言う施設だった。実は、実際にクラスのノグが、喘息の為に行ってしまったのだった。(そして家族ごと引越してしまった。妹がいたなあ)

たくさん遊んだ仲間だった。みんなでお別れ会もした。だから、みんな真剣になった!先生の話があった後では、給食の時にカミが欲しがっても……


「施設に送られるよ!」


「みんなとバイバイでいいのか!?」


と、みんなは、心を鬼!?にして、からかいつつ言ったのだった。そして数ヶ月。みんなに言われガマンし、物欲しそうに指をくわえていたカミだったが……みごと体重は減ったのだった!


「みんな~!身体測定の結果で俺、施設に行かなくて良くなったよ」


カミが行かなくなった!良かった!僕は嬉しかった!!

その後カミは、今まで出来なかった鉄棒が少しできたり、雲梯(うんてい)が出来るようになったのだった。


おしまい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る