第164話 「竹尺(たけじゃく)」

現場で、30センチのプラスチック定規を使っていたら思い出した。

僕の小学時代の話だ。


◇◇◇


昔、竹の定規の事を「竹尺」言った。小学校3年の時の事。それまで、竹尺をランドセルに突っ込んで持っていっていたのだが、先生に「言われて」プラスチックの定規に代わってしまった。なぜなら……


竹尺を、チャンバラに使うから!!


竹尺は、とにかくチャンバラに適していた。模造刀を竹で作る、竹光(たけみつ)があるくらいだもんね!とにかくチャンバラに適していた!!


「もう、そんな事に使うなら、竹尺は使いません!!」


てな訳で、竹より柔らかいプラ定規になってしまったのだ。まあ一番の理由は、そんな事してるから、定規の精度が落ちでしまい使えなくなるからだった。(つまり、線がガタガタになっちゃうのね)


とはいえ、プラになったからって、定規以外に使わない訳がない!(つーか、定規として使えよって話だよね!!)


プラ定規は、その柔らかさ、しなやかさを生かし、タコ糸を引っかけて弓として、鉛筆やボールペンの矢を射るのに使った。これがまた良く飛ぶのだ!!


そうそう話は戻るが、竹の定規の角に輪ゴムが引っかかる所を作り、輪ゴム鉄砲にもしたなあ。もう気分は、スナイパーだった!もちろんプラ定規でもやったが……


「あれ~ダメだ!」


当時のプラ定規は軟らかくて曲がってしまい上手く飛ばせなかった。今のプラ定規は硬いから、良く飛ぶだろうなあ!!


おしまい

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