第155話「朝はウトウト」

僕の小学時代の話だ。

日中、陽射しは強いのだが、朝夕が涼しくなった9月は……


ナカナカ起きられなかった。


小学校、高学年ともなると、学校に行く時間は体が覚えているので、ギリギリまで眠っていた。一度は……


「朝だよ、ミズキ!」


と、婆ちゃんに起こされるが、でも……


『あと5分……』


と、眠ってしまうのだった。

そうそう僕は、あまりに眠たくて、食べながらも良く眠っていた。


モグモグ……グー


って感じだ。

トーストに、顔を埋めていた時もあったなあ。そうそう、目が覚めたときに、口に食べ物があって、なんとも気持ち悪かった。


我が家は、小学校の裏にあったので、歩いて2分、走って30秒だった。さらには、いざとなったら、閉鎖されている裏門からのショートカット技で、20秒以内に靴箱へ到達出来たのだ!


まあ、そんなだから、本当にギリのギリギリまで眠っていた。

そうそう、朝のウトウト。あの何分かの瞬間的な睡眠でも、夢を見るいるもので、よくテレビをつけていたまま寝てたから、テレビの内容とごっちゃになった夢を良く見た。


「え~、動物園でオットセイが……」


なんてリポートがあると、夢の中に何故か、いきなりオットセイが出て来て、それでいて納得している自分がいた。こんな感じた……


「え~、今日から新しくクラスの友達になった、オットセイの○○君です!仲良くしてね」


「えっ!オットセイも勉強するの?」


「なんでもマネ出来るねよ!だから、一緒に勉強します」


なるほど、だから勉強かあ~!

なんて感じで、夢の中で納得していたのだ。で、目が覚めてから、なんともおかしな気持ちになるのであった。


おしまい

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