★★★ Excellent!!! 一匹の黒い魚が、泳げますように。 夷也荊 気付かぬうちに束縛されていたり、誰かを束縛していたり。そんな日常は繰り返されているのかもしれない。しかし主人公は、友人たちがいたおかげで、自分が受けた束縛を、何とかかいくぐってきた。 そんな主人公が見つけた、何もいない水槽。その中に、一匹だけ、黒い魚が隠れていた。主人公は黒い魚に自分を重ねる。 魚は水の中でしか呼吸ができない。狭い水槽が、きっとその魚の世界そのものなのだろう。仲間がいれば、その魚は、水槽を泳ぎ始めるのだろうか。例えそのために水槽の酸素が薄くなって息苦しくても……。 いつか、その魚が、水槽を自由に泳げる日が来ることを願わずにはいられない。 是非、御一読下さい。 レビューいいね! 0 2019年3月1日 07:38
★★★ Excellent!!! 魚の話から感じるセンスの素晴らしさ 須崎正太郎 ものすごく感情移入できて読めましたが、最後の魚の話には、特に、感情移入を超えたセンスを感じました。 レビューいいね! 0 2019年1月14日 16:44