冒頭からオマージュが始まり、旧字旧仮名遣いに文体まで愛が詰まっています。物語も原作者と作者の視点が交錯していて、とても面白いです。確かに作者の視点に原作者は近いですよね。こういう共通点もあったんだと感動します。ストーリー展開も素晴らしく、最後まで目が離せません。お読みいただけましたら幸いです。
文体模写とオマージュからなる童話っぽさが、強めのSF的な内容を包んでいて、読みやすさにつながっていると思います。8話で「お?」と思う記述が地の文に1つあり、その謎が最終話で解けました。ということは作品全体の読み方、つまり文体模写の意味が変わってくるのかも?もう一回読みたくなる作品です。