第535話 予感って当たる
3日ぶりに車に乗った。
大雪で3日間は歩いて会社に通っていたのだ。
週末のバイトは車を出さなければいけない…大雪である。
「休むか…」
バイト先に電話してみるのだが……誰も出ない…。
とりあえず、バイトに行くとか行かないは別にして、除雪はしなければならない。
電話してから30分…
「行けるんじゃね?」
僕の車はFF、つまり前輪駆動である、そして無駄に重たいバッテリーを詰んでいるハイブリット車だ。
道が悪いため、車は上下左右に揺れる。
道中、トラックが3台、雪で立ち往生していた。
今思えば…よく着いたと思うね。
バイト先の駐車場
すでに先約で雪で立ち往生されている、6人がかりで掘っているが出せそうにもない雰囲気だ。
「あの桜雪ですけど…」
ようやく繋がったバイト先
「今、とりあえず駐車場にいるんだけど、今日、俺いる?車を停められそうにないんだけど」
「……ちょっと待ってくださいね………大丈夫です、今日は休んでください」
「うん、じゃあ、このまま帰る」
帰って駐車場に車を停めるのも苦労した。
あれから1週間…
ウィーン…ウィーンッ…
「うん…ウォッシャーが…水が出ないね」
タンクが空になったか?
凍ったか?
あるいは……
とりあえずボンネットを開けてウォッシャー液を補充する。
(うん…1本まるまる入るか?)
嫌な予感がする。
そっと足元を見てみる。
暗くてよく見えないが…
「なんか流れてるね…」
タンクが割れたなコレ…。
雪国で乗る車じゃないのは解る。
だが、プラのタンクを剥き出しで底面に配置するかね‼
設計ミスじゃねぇのか?
標準でもかなり車高低いぞこの車‼
保護も考えろや‼
「春になったら直そう…またムダ金が…」
ホント雪降っていいことなんかひとつもない‼
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