第377話 選ぶ権利

 スーパーで買い物をすることが多くなった。

 簡単だコンビニは高級店なのだ。

 それもキャッシュレスでポイントバックがある店しか行かない。


 週末になるとスーパーは混んでいる。

 思うに、ポイントバックを利用しない人も多いのだ、コンビニより安いのであろう。

 そして、販売促進で売り子さんがいる売り場も多い。


 その日は『キウイフルーツ』の試食を勧めていた。

 勧めてはいなかった…

 いや…勧められなかった。

 混んではいた。


 入口のすぐ脇で勧めているのだ。

 僕が入る…勧めない。

 前を通る…勧めない。


 なんなら3往復したのだ。

 いや食べたいわけではない。

 断りたいのだ。

「あっ…大丈夫です…」

 そう言いたいのだ。


 キウイは好きだ。

 初めて食べたときの感動を覚えているくらいに…


 売り子の野郎若い男…人を選んでやがる。

 完全に若めの主婦にターゲットを絞ってやがる。


 ゆえに…売れない。

 誰も買わない、食べるだけだ。


 なんか解る。

 こういう場合、若い女性が売り子なら、中年の1人で買い物している男を狙う、バカだから簡単に買う。

 僕の事だ。


 主婦は狙わない、無駄な買い物はしない、主婦は賢いのだ。

 まして若い女からなんぞ買わない。

 妬み、嫉妬があるからだ。(偏見)


 万能に買う層がいる、年配の夫婦だ。

 孫みたいな子に薦められれば、買っちゃうのだ。

 300円くらいだしちゃう。


 ソコを無視した販促など愚の骨頂である。


 所詮、バイト…売上なんぞ関係ない。

 美人に声を掛けたいだけの男なんぞに任せた人選ミスだ。


 というか…貴様が選ぶな!!


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