第313話 無理だって

 深夜のコンビニ、夜食を買いに向かったわけで…所持金500円程度。

 大丈夫nana〇oに3000円分くらいあった…ような気がする。


 気がするだけで1400円ほどの買い物をした。

 おにぎり2個、チョコ、ポテトチップ、アイス2個、そしてピスタチオ。

 迷った。

 カシューナッツとピスタチオ…僕の中で豆類2大巨頭だ。

「すまない…今回はピスタチオで…次回は必ず!!」


 レジには年配のオバサン。

 愛想は悪くない。


 しかし…

「ソレは無理だろ…」

 明らかに買い物の量に対し袋のチョイスが…

「入らないって…無理だって…」

 小さすぎる。

「無理だって、おにぎりとアイスを入れ替えても…キャパの問題だから」


 諦めないオバサン…

 しばしの格闘…客が誰も居ないからこそ許される所業。

 いや許されない!!

「ありがとうございました」


 袋からはみ出た棒付アイス…もはや袋の上に置かれたピスタチオ…


 飽和状態のコンビニ戦線…大事な事だぞ、接客って!!

「生き残れると思うなよ!!」


 車に乗る際、ピスタチオが滑り落ちました!!

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