第166話 現実逃避
「お金があって、僕にだけ優しい姉が欲しかった…」
40過ぎてそんなことを思う。
小学生の頃から、お姉ちゃんというものが欲しかった。
近所の年上の女の子と遊び、某百貨店の女子寮へ遊びに行く、そんな小学生だった。
お姉さんは優しかった。
お菓子をくれたし、ジュースもくれた。
そんなだからいまだにお姉さんが欲しいと思ってしまう。
現実は金にガメツイ妹がいる。
昔から金に執着が強かった。
僕と違い、親戚回りとかできる妹だった。
嫁に行っても金にガメツイまま。
お姉さんが欲しいです!!
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