第65話 知らぬ間に…

 家に猫が10匹いた…。

 なんのことか解らないだろうが…2匹だと思っていたのだが…10匹いた…。


 両親と同居を始めて3年経った…当時、猫は3匹だった。

 ヤマト♀ クロ♂ チョビ♂…ヤマトが他界して…2年。


 父親が…秋に野良ネコを自分の部屋で飼い始めたのは知っていた。

 子猫だったので春まで部屋で飼いだしたようだった…。


 今日…父の部屋の窓から見知らぬ猫が僕を見ていた。

(うん…なんか4匹いる…)

 解っていた…なんか1匹の騒がしさじゃなかったから…。


 でも…窓にワラワラと集まってくる見知らぬ猫達…。

 6・7…8?

 8匹…見間違いかと思った…何度も数えたが…最低でも8匹いた。


 なぜ…知らぬ間に僕の家に父親が拾ってきた猫が増え続けていくのか…。

 小学生か?

 ボケてるのか?

 ネズミ算式に増えるのか…猫なのに?


(メッチャ視てるし…なんか怖い…)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る