第12話 20年前のコンビニ

レジで金髪の高校生バイトが騒いでる。

当時のコンビニは本当に教育がなってなかった。


「肉まんください」

「あ~いつ入れたっけ?ねぇ客が肉まんって言ってるけど…いつ入れた?えっ?ダメじゃん…すいませ~ん…今日使えねェヤツばっかで、電源入ってなかった…アハハハ」

金髪のこの娘が仕切ってる感じだ。

「店長呼べ!」

「えっ?…」

「今すぐ呼べ!」

「いや…無理だから…店長いねぇし」

「エリアマネの連絡先教えろ!」

「はっ?なに?怒ったの?肉まんでキレたの?」


私はバイトの胸ぐら掴んだ。

カメラで視ていたのだろう、奥から店長?らしき小太りの中年金髪が走ってきた。

「すいません…なにか…」

一応、名札を見る…オーナーらしい…コイツが…どうりで…。

半袖からタトゥーが覗く中年金髪。


「お前、バイトにどういう教育してんだ!」

「アタシぃ~」

何事か言いかけた金髪娘に背を向けたまま、レジを後ろ蹴りして黙らせる。

静まり返る店内。


その場で自分で本部へ連絡させ、電話を代わり文句を言ってやった。

他の客は、買い物をせずに店から出て行った。


皆、不快だったのだろう。

ごめんなさい。

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