ウィークエンド・ワールドエンド

作者 神奈優

101

38人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

終わりを迎えると決まった世界で、変わらない一日を過ごそうとする主人公。
滅びてゆく世界と、恋のはじまりの予感――その儚さに気づいた瞬間から、あなたはこの物語を忘れられなくなることでしょう。
読後感の強さは、誰かに勧めずにはいられなくなる引力を持っています。

★★★ Excellent!!!

公式レビューから来ました。
ショートショート作品もスコップするのか、と驚きましたが、素晴らしい作品を紹介していただき、ありがとうございます。

本作品は、とてもセンスに溢れた作品だと感じました。
タイトルのウィークエンド・ワールドエンド。キャッチコピーの週末の終末。ダジャレというよりは韻を踏んだ感じですし。
で、中身で描かれているのは、もうすぐ終わってしまう世界の中で、出会う二人。
この状況の中で、会いに来てくれる、という発想が斬新で面白く、それでいてしっくりくる不思議さ。
あーなんか、ネタバレを避けるために言うことが朧月夜みたいな感じになってしまっていますが、もうすぐ世界が終わることが分かっているのに、出会って恋に落ちるのが必然のように思えてならない。そう思わせる説得力がありました。
最後はあの有名な言葉による締め。
タイトルやキャッチコピーの段階から最後まで、ハイエンドに纏められています。
SSにも良い作品があるからどんどんスコップされるといいなと思います。

★★★ Excellent!!!

月と同じほどの大きさを持つ隕石が落ちてきて、終末を迎えようとしている日本。
最後の最期、青年は公園で少女と出逢い、愛についてを語り合って恋をする。ただそれだけの情景を描いたショートストーリーがこちらです。
感想はもう、「美しい」のひと言ですね!

削ぎ落とすだけ削ぎ落とした物語が見せるエッジの鋭さ、だからこそ醸し出される叙情。
出逢いが運命なら、恋は閃き――
私にはそんな言葉が垣間見えたのですが、たったの2418文字が、それぞれの読者にいろいろなものを想像させてくれるのですよね。
言うなれば「行間が深い」となりましょうか。

読者によってこの恋物語は形を変えて、共有できるのは動かしようのない結末のみ。
おそらく読後感すら統一できないでしょう。だからこそこの物語はおもしろくて切ない。
できればお友だちみんなで読んでいただいて、感想を言い合っていただけるとあれこれ発見できるかなーと思います!

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=髙橋 剛)

★★★ Excellent!!!

どこか達観したような主人公。
逃げようがない世界の終わり。
雰囲気がとにかく好きです。
文章力が非常に高く、登場人物の細かな仕草までありありと伝わってくるようでした。
主人公が最後まで自分で在り続けたい、と言うのがまたいいですね。
諦観した主人公のたった一つの信念。
素敵です。
そして天使ちゃん!
清楚な外見と無邪気で不思議な雰囲気が実に可愛らしい!
隕石の衝突を地球とお月様の恋に例えるなんて、素晴らしくロマンチック。
ほんのりのラブストーリー要素も切なさを感じて好きですね。
心に優しさが満ちるようです。
登場人物の台詞の言い回しがこれまたいいんだよなあ……。
非常に素敵な作品でした!
話もきっちり纏められていて尊敬!
これからも応援しています!
では失礼しました!

Good!

地球滅亡危機の作品、それを恋愛に絡めるといったのは結構よく見かける。そのほとんどは、かなり色々なジャンルから物語の要素を得て作られている印象が強い

その為か、この少ない文字数では展開にも限界があり

ヒロインと主人公が唐突に恋人になるのは逆の意味で物語の見方を狭めてしまったのではないだろうか? と、私は感じた。



それと、やはり国規模で人が消えてしまうなら、ヒロイン側のそれに対する行動理念なども覗きたかったか。

★★★ Excellent!!!

週末を迎え、終末を迎えるなんて、すごくキャッチーな一言から入るなぁと思わされた作品でした。終末を迎えるのにどんな恋物語だろう、ワクワクとして読み進めたらば遥かに壮大でした。

物事は表と裏がある。いや、それ以上に多面体。どの面から見るのかはその人、その人で真実が変わる訳ですが、このお話はまさにそれ。見方を変えれば終末だって美しい恋のお話になるんです。

さて、それはどんなコイバナか?

読んで確かめてみませんか?

★★★ Excellent!!!

あと僅かな時で滅亡が待っている。
あなたならどういう行動に出るでしょう?
抗いようのない末路。
その中で最期の時まで情緒を味わい語らう……それも乙なのではないでしょうか?
実に詩的で美しく、破滅が間近に迫っているという危機感を抱かせない不思議な短編作品ですね。
終わりを迎えるまでの描写が何とも儚く、しかし味わい深いものがあります。