蟲の民と毒蛇の巣3

 月狼スコールの背中に乗ることになった。後ろにはパズー。正面には白馬に乗るティダ。左右にカイン達とタダン達。


「情けないな。このように囲まれて」


「逆だろ。胸を張って堂々としてろ。恭しく招かれている。それを国民に見られているってことが大切なんだろう?」


 パズーの囁き声は目から鱗だった。背中のベルトを握るパズーの手は震えている。


 街はどちらかというと寂れているのに、城に近寄るほどに色彩豊かになっていった。瘦せ細り、薄汚れた衣服の民も次第にふくよかで豪奢ごうしゃな衣装へと変わる。それに伴い感じる目線の種類も変化していた。


「貧富の差が激しい。王は一体何をしているんだ」


 つい口から本音がこぼれ落ちていた。


「僕は崖の国に生まれて良かった。泥団子を投げるっていうだけで、我が国の王族は身を粉にして励んでくれる」


 今はパズーの軽口が何よりも有り難かった。


「ありがとうパズー。しかし故郷の名は出さないでくれ」


 セリムは振り向いてパズーに軽く会釈した。崖の国の王子として生まれたことを誇りに思う。勤労で慎ましく生き、それなりで満足してくれる民。貧乏小国なのに、自国に胸を張ってくれる。より豊かにと国を出ていく民もいるというのに、崖の国は長年滅んでいない。


「ごめん。やはり名前も気をつけるよ。そのくらい神経を使わないと俺は軽口だから。それにしてもヴァル、城や街並みがどことなく似ているな」


 セリムは前方を向いて小さく頷いた。背筋を伸ばして馬に乗るティダは、かなり張り詰めた雰囲気をまとっている。時折、僅かに振り返って横目でセリムの様子も確認してくれていた。


「パズー、僕はもっと立派になり彼の横に並びたい。でないとティダはいつまでも一人で背負うことになる」


 城のような家が並ぶな、と眺めたらパズーに背中をつねられた。


「言っただろう?一人じゃ無理。千人力のセリ……じゃなくてヴァル。あいつが嫌だと叫んでも千人で囲むさ。僕ら凡人は取り囲む人物を誤ると悲惨な目に合う。お前は人を集める役」


 セリムは首を傾げた。ティダなら勝手に人が集まるだろう。


「天上天下唯我独尊だっけ?何であんな振る舞いなのか知らないけど、ヴァルがいないと怖くてならない。嘘つきにしか見えない。気づいた時には去っていそう。ヴァルは仲介役。それでシュナ姫やアシタカが心を開いた。ついでにティダの周りに安全で穏やかな千人を集める役でもある。大変だがヴァルなら出来る」


 末っ子特有の愛嬌があるのか、人が自然と集まるのは自覚している。それに人を見る目があるようにと育てられた。


「自覚して励むよ。しかしパズー。その言葉、この世の中でただ自分だけ偉いという意味ではないからな。己は世に一人だけだから尊い。人は皆尊いそういう言葉だ」


 ティダの右手で剣が優雅に舞った。弓矢が払い落されている。ベルトを握るパズーの手に力がこもった。


「勤勉な民よ。その言葉には続きがあります」


 何もなかったような爽やかな笑みでティダが振り返った。それから正面を向いて、剣を天高く掲げた。


三界皆苦吾さんがいかいくが当安之とうあんし。三つの迷界にある民は苦悩する。私はこの苦の民を安んずるために生まれた龍の民。しかし今は白銀大蛇王ベーレスの息子也!広大な国を必死で守ろうとしている、偉大なる王をけがす謀反は許さん!」


 ティダがカインの外套をいつの間にか持っていた。純白のドメキア王国旗。パラパラとした拍手が起こる。


「偉大なる王って……」


「僕の予想だと偉大なドメキア王として味方につける。最後は唯一の崇高な子はシュナ姫。そういう風に導くのだろうな」

 

 ペジテ大工房で捕虜となっている第ニ皇子ジョン。残るは第一皇子シャルル。しかしペジテ大工房への進軍に向かわせなかったということは、ドメキア王の本命はシャルル王子だろう。内紛起こればグルド帝国やベルセルグ皇国は必ず隙をついて攻め入ってくる。


 最善は兄妹仲良く手を繋ぐことではないのだろうか。


「何という侮辱!ドメキア王への拍手がこのように少ないとは。私の名はティダ・エリニュス・ドメキア!いにしえから続く二大覇王、白銀大蛇王ベーレスとテルムの娘から生まれし大鷲オルゴーの夫である!図が高い!王へ敬意を示せ!」


 再び飛んできていた弓矢を掴むと、ティダは投げ返していた。しばらくして遠くから悲鳴が上がった。


「うへえ。もしかして投げ返した矢が持ち主に刺さった?」


 益々パズーがセリムのベルトを強く握りしめた。体が少し揺れる。まばらな拍手が少し大きくなっていた。


「ふむ、兵士の訓練の矢が誤って振ってきたらしい。民よ答えよ、我が父の名は⁈」


 カインの外套の端を剣に刺して、ティダが純白国旗を翻した。


「グスタフ・ロワ・ドメキア様です!」


 タダンが叫んだ。


「グスタフ様!」


 再びティダが剣を空へと突き上げた。渦巻くような風が国旗をはためかす。


 城門までの道に民が集まり、グスタフの名を叫ぶ。これでは一度招いてから利用して捨てるのは中々難しい。忠誠を見せつけたティダとその背後のシュナを即座に無下にすれば、疑心暗鬼が加速する。広大な土地を治めるグスタフ王は、それ程愚かではないだろう。


 わざわざペジテ大工房に血縁者のシュナを出征させたのも、何か含むところあるはずだ。


「ティダは船でもこうだった。あっという間に空気を自分に糸引く。パズー、僕に真似出来ると思うか?」


「無意識にしてただろう?ペジテ大工房の総司令室でヤン長官が僕とラステル、それにハクを護衛すると言ってくれて避難しなかった。船の上でもお前の独壇場だった。いつもそうさ。セ……じゃなくてヴァルが自覚したらどうなるのか、俺は恐ろしいし見たくない」


 ハクと聞いて心がざわめいた。カールを追いかけてから見つからない。無事なのだろうか。グスタフの名が竜巻のようで耳が痛い。


「昔からよく道に迷う男だったから大丈夫さ。僕達の護衛と言っていたのに、てんで役に立ってない。大恥だって今頃大自然を駆けずり回っているよ」


 パズーがセリムの肩を叩いた。


「僕は君が目付役に志願してくれて心底嬉しいし、心強い。ありがとう」


 振り返るとパズーが赤い顔でしかめっ面をしていた。


「止めろ。その目はうんざりなんだ。アシタカも少し似ている。恋人だったからアンリさんも似ているのか?そういえばヤン長官がアンリさんにほの字らしい。わざと男みたいにしてるけど綺麗な人だよな。フォンが言うには婚約寸前だった長官と別れて今が狙い目……」


 次の瞬間パズーの額に何かがぶつかった。


「っ痛!!」


 振り返ったティダが鬼のような形相でパズーを睨んでから、何食わぬ顔で民衆に手を振りはじめた。月狼スコールの背中にボタンが落ちている。


「パズー、軽口は身を滅ぼすと実演ありがとう、それに無知は時に恐ろしい」


「銃で撃たれたのかと思った!死ぬかと思った!目がチカチカする……。何がぶつかったんだろう?セリム?何の話だ?教えてくれ。死にたくない」


 青ざめたパズーが額を指で撫でた。


「フォンさんとはヤン長官の部下だっけ?護衛人はそんな噂までするのか」


 パズーが船上で友好関係を築いていて嬉しい反面、少し寂しかった。セリムは熱を出して殆ど寝ていた。最終日も酔って寝て終わってしまった。


「いや、アンリさんだからみたいだ。護衛人は影で真珠パールって呼んでいるらしい。実力者なのに女子供に優しく穏やかな人気者。俺もクイ様の厳しさと包容力を思い出す。アシタカと復縁して近々、結婚式典だと週刊誌?っていうのに……」


 またティダがパズーめがけてボタンを飛ばしてきた。セリムは手で払い落とした。結構痛かった。パズーがようやく気がついたらしく、頬を痙攣けいれんさせながらティダに向かって口をパクパクさせた。笑顔に戻る前、ティダはセリムのことも殺気こめた瞳で睨んでいた。少し身震いが起きる。


「その話、とても興味深くて楽しいのだが僕も命が惜しい」


 アシタカはすっかりアンリとただの友人のようだが、これだとティダはアシタカに敵対心を燃やし続けそうだ。嫉妬は男を情けなくする。セリムは心に深く刻みつけた。ティダは教師にも、反面教師にもなってくれそうだ。


「アンリさんが逃げられるように助けよう」


 パズーがセリムの耳元で声が出てるか出ないかくらいの声を出した。グスタフ王の名前を叫ぶ民衆にかき消されて、地獄耳でも聞こえなかったらしくティダは振り替えなかったしボタンも飛んでこなかった。セリムは肯定も否定もしなかった。


 目付けなのに船の上で背中を刺した仕返しに、しばらく何も教えないでおこう。


「城は簡素なのに、立派な扉だな」


 四重砦の最後、その向こうに白銀に輝く巨大な扉が光を放っている。扉までの道にドメキア兵がズラリと並んでいた。


「スコール君。僕は何があっても自分の身は守る。パズーをよろしく頼みたい。いざとなったら逃げてくれ。ティダやヴィトニルもそれを望む」


 セリムは鉈長銃なたちょうじゅうを下げるベルトの留め金に手を置いた。それから月狼スコールの背中から降りようとした。しかし月狼スコールが一度吠えて首を左右に振った。


「スコール!ヴァナルガンド殿に従え。しかしそのまま背に乗せて歩くのは許そう。ドメキア兵よ!我らの王は大狼と蟲の民も従える!まさに大陸覇王の白銀大蛇王ベーレスである!」


 颯爽と白馬から降りたティダが、左側に白馬を連れてゆっくりと歩む。右手の剣から純白国旗は外され、背に背負っている。月狼スコールも速度を落として悠然と続いた。ティダの頭上に吹く小風が渦のように見える。まるで冠のようだ。平等に降り注ぐ太陽の光でさえティダに集まっているような錯覚。


 全身の毛が逆立つ。

 

ーーフェンリスは祭り上げられ、奢り、それで失敗した。最も失いたくないものを失った。再び失うことも恐れている。


 策を弄し、駒を集め、配置する。自らは支持者で傍観者だと告げていたのに、激動の大嵐に身を投げようとしている。親友一匹以外いらないと悔い、同じ道を歩むのならば死にたいとまで告げた男が、奮い立っている。


 確かに隣に守りたい女を立たせて、幸せにすると誓うなど口が裂けても言えない。見過ごせない不義理や愚かさを見つければ、ティダは見過ごさずに大陸中を駆け回る。常に死がつきまとう。それでも友と、女性と共に生きると決意し、怯えながらも歩き出した。


「あまりに眩しいな」


 弱音を吐かれ背中を見せてもらえる程、心許されたことに、感嘆が沸き起こる。セリムにはその価値がある。セリムを育てた崖の国はやはり誇りを抱く国。必ずティダの真横に立って、アシタカの手も引いて、理想だと鼻で笑う者達の横面を叩く。王狼ヴィトニル同様、ティダに寄り添えばセリムは大陸一の誉れを手に入れられる。地位や名誉ではない、もっと別の大切なもの。


 ドメキア兵が次々と膝をついてこうべを垂れた。心からなのか、仕方なくなのか、それぞれの兵士から立ち込める空気感でそれとなく察することが出来る。よくよく見れば、微小な紅の薔薇がどこかしらにあしらわれているのがシュナ派なのだろう。


 本心から頭を下げていない者にも、その薔薇があしらわれている。


 毒蛇の巣。


 確実に人が死ぬことになる。


 吐き気を抑えて、セリムは大きく深呼吸した。


「負けるものかって、そういう顔をしている。俺は怖いとしか思えない。帰りたい。家に閉じこもってやり過ごしたい。お前もティダもおかしい」


 セリムが振り返るとパズーは顔面蒼白で冷や汗かいていた。ボタンで撃たれて赤くなっている額を撫でて、それから髪をぐしゃぐしゃに掻いてやった。


 錆びついた擦れる音もせずに、ゆっくりと静かにドメキア城の大扉が開いた。ペジテ大工房の関所門とはまた違う、物々しい雰囲気。真紅のカーテンに乳白色の大理石の長い廊下。


「我が家ですので案内はいりません。皆の者、グスタフ王に忠誠を約束して励むように。くれぐれも、王に約束するように」


 白馬を離したティダが兵士全員に見えるように優雅に会釈した。柔らかく穏やかな笑みに、ついてきたらなぶり殺すと言うような激しい殺気。火柱のような激情。


 セリム達が城へ入ると、馬から降りていたカインとタダンが扉を閉めた。ティダが純白国旗をカインに投げて左肩をぐるぐると回した。それからセリム達の右隣に並んだ。左腕を庇う為だろう。


「どうだヴァナルガンド。これがティダ・ベルセルグ。ハイエナから生まれた犬皇子。犬は餌があるから働く。俺の餌はなんだ?」


 したり顔に偽りない満面の笑み。よくもまあここまで豹変ひょうへんするものだ。


「あー、至宝に飾られる真珠パール?」


 先に答えたパズーに鉄拳が飛んできた。顔面寸前で止まり、しばらく固まっていたパズーが巨大な悲鳴を上げた。


「手の届かない太陽へ捧げる矜持。そうだろ?」


 ティダが正解だと左手でセリムの髪をぐしゃぐしゃと掻いた。こちらの方が犬扱いされている気がしてならない。ティダの左手はやはりぎこちない動きだった。


「臆さない軽口は尊敬に値するが、誤れば噛み殺されるからなパズー。俺を揶揄からかうとは、良い度胸だ。俺はもう女で遊ばんから、お前の女の真心奪って崖から突き落とすぞ。俺に落とせねえ女はいねえからな」


 月狼スコールがティダに促されて歩きはじめた。むくれたティダの足取りは速い。パズーがセリムの背中の服を鷲掴わしつかみしている。セリムはため息を吐いた。


「君は船で何を学んだんだ。しっかりしてくれ」


 パズーはセリムの言葉を聞いていないのか「アンリさんは魔性の女か?」「アシタカなら守れるのか?」「セリム以上に酷い」「絶対テトに会わせたくない」「テトと約束するんじゃなかった」とブツブツ呟いている。


 磨かれた大理石に、窓から差し込む光が乱反射して煌めく廊下。誰がどこで耳をそば立てているか分からないからか、ティダは凛として廊下の端を見つめている。しかし苛立ちが漏れ出ていた。


「パズー。勘違いだ。アシタカとアンリさんは気心知れ……ごく普通の友人だ。彼女はティダと我が国で誓いを立てる。僕とラステルのように」


 後ろを向いてパズーに耳打ちした。ティダにも聞こえるように。ティダが満足そうに笑みを浮かべた僅かな瞬間をセリムは見逃さなかった。グスタフ王に絶対知られたらいけないと固く決意する。この骨抜きアンリバカ皇子は、本人の自意識よりももろそうだ。恋人でもなかった、片想いの女性が死んでも延々と尻を追いかけて花束押し付けている。一途を通り過ぎた狂気。アンリはとんでもない男に気に入られて、大丈夫なのだろうか?


「何だって⁉︎」


 素っ頓狂な絶叫が響いて木霊した。


「君は船で何を学んだ?しっかりしてくれ。僕の目付なんだからしっかりしろ!」


 これではセリムがパズーの目付ではないか。


〈お前のような者を乗せるか。フェンリスの邪魔をするなら食いちぎって腹わた引きずり出すからな〉


 月狼スコールが体を大きく振った。セリムは落ちなかったが、パズーは廊下に落下した。おまけに背中を月狼スコールの前脚で踏まれた。パズーが困惑している様子なので、月狼スコールの声が聞こえないのかもしれない。聞こえていれば怯えて悲鳴を上げただろう。


「スコール。見捨てるのではなく育てるのがリーダーだ。時にこの吠え方は人の偽鼻へし折る。視点と使い方の問題だ。それからそこまで開くな。開きすぎだ」


 ティダが月狼スコールの頭を優しく撫でた。慈しむような目つきは父ジークや兄ユパの眼差しと同じ種類のもの。


「締まらねえな。これから化かし合いの予定なんだがな。これじゃあ物見遊山の引率者だ。まあいい、ヴァナルガンドとパズーはしばらく黙ってろ」


 その通りだと思ったのでセリムは口を閉ざした。ティダがパズーを起こして自分の左側、月狼スコールとの間に立たせた。この一行で最も安全な場所。この一連の流れさえ、ティダの思惑通りな気がしてくる。


「男も女も、何もかも俺の掌の上だ。全員転がってろ。誰かさんの真似事は人間臭くて良いだろう?」


 ティダがセリムにしたり顔を向けた。それから唇を真一文字に結んで前方を見据えた。セリムは自分の顔が引きつったのを感じた。真実と嘘の境が判別出来ない。


 静まり返った絢爛な廊下をセリム達は進んだ。


 温かく穏やかな廊下なのに、産毛が逆立つような空気。ふと見上げると見事な彫刻と極彩色の絵で天井が飾られていた。


 物語のような絵画に紅の鎧に身を包むカールに似た顔立ちの女性を見つけた。瞳はシュナの大空色。大衆に囲まれて、純白の旗をなびかせている。姉のケチャに良く似ていると思った。カールが第四軍を統率してきた理由の一つはこれだろう。


「人は見てくれに騙される」


 不意にティダが静かな声を出した。


「あの絵が表現する美しさに俺は今更気づいた。ヴァナルガンド、お前はノアグレス平野にて一目で発見した。それが俺とお前の違い。かつてこの地を去った大鷲と新たな大鷲が手を結んだ。いつかこの城が偽りの庭のようになるなら、王の間に新たな絵として後世に語り継がれる物語は……」


 そう言って、途中で口を閉ざしたティダの横顔は無防備で寂しそうだった。


 シュナに何も出来なかったという男は、新たな絵の中心に描かれる。大鷲と大鷲の間、大狼の姿として。セリムと目が合ったティダは「その目を止めろ」と破顔してくれた。

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