水無き海のラストダイバー(旧:老潜機鋼ヘルダイバー)

作者 鉄機 装撃郎

『過去の罪』と『後悔』の狭間で、老兵は最後の希望を見出す。

  • ★★★ Excellent!!!

 戦いに疲れ果てた男から滲み出る哀愁と後悔。

 どうして生き残ってしまったのか、戦い続けてしまったのか、僕らが想像するロボ作品(もしくはミリタリー戦記)の先の物語の形です。

 戦うことをやめても尚、死の海に挑もうとする『かつて戦士だった男達』が新しい目的のために再び、死地ならぬ死海に飛び込もうとする姿は感動的です。

 残された僅かな時間でも、自らの芯を揺らぐことなく進み続けるというのは若い僕達でも困難なことです。
 それなのに自分の限界も、自身の身体能力に絶望しているような老体であっても、やり遂げると信じて戦う姿に心動かされることでしょう。


 我々が思い浮かべる生命とは何か、「生き抜く」という自分の信念を貫き通し続ける、その高潔な生き様に痺れるはずです。
 戦い続けた男の、美しい物語です。

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