リジャグリのんべえ部、飲酒!?編

 ん? なんだ、貴様……勝手に私の部屋に入ってくるとは、いい度胸だな。まあいい、そこに座れ。

 私は御堂刹那特務三佐ミドウセツナとくむさんさ秘匿機関ひとくきかんウロボロスの人間だ。また、人は我々をリレイヤーズと呼ぶ……まあ、その意味を貴様が知るのは、もう少し先になるだろう。


「刹那ちゃん、おかわりはワインでいいかしら。焼酎しょうちゅうもあるわよぉ?」

「飲んでおるかー、刹那! ワシは響樹ヒビキがいなくて寂しいのじゃあ……主殿マスター、どうか無事でいてくれれば……あ、美雪ミユキ! そっちの日本酒を頼むぞよ」

「あらあら、リリスちゃんたら。日本酒ね、だったらこっちのカラスミもどうぞぉ」

「美雪はほんに気が利くのぉ。それに、美人をさかなに飲む酒は格別よ!」

「あらあら、リリスちゃんたらお上手」


 見ての通り、私はで忙しい!

 む? な、なんだ? これが女子会か、だと? 貴様、わかっておらんな……我ら大人とて、女子会はするのだ! 考えてもみよ、摺木統矢スルギトウヤは原作初期の復讐者アヴェンジャーオーラ全開で暴れるし、全く命令を聞かん。他にも、リジャスト・グリッターズには問題児が山ほどいるのだからな!

 ……だが、皆がかわいくて愛おしい。

 御門晃ミカドアキラ飛猷流狼トバカリルロウ吹雪優フブキユウ真道美李奈シンドウミイナ……皆、決して死なせてはならぬ少年少女だ。未来をつむいで繋げるのは、彼ら若者なのだ。


「刹那、ほれほれ! 飲むがよいぞ……お主、さてはあれだな? 原作で派手に死んだからへこんでおるな?」


 ええい、リリス! それはまた違う世界線の話……この世界、特異点と特異点が結ばれた唯一の因果、の世界の話ではない。

 確かに私は、世界の敵を追い続けて輪廻を繰り返し、その果てに散華さんげしただろう。

 そして、この世界線でも形は違えど……そういう運命を迎えることになる。

 だが、それでお前たちに明日が、未来が切り開けるなら、それでいい。


「あっ、刹那ちゃんもそろそろデザートはいかが? おいしいプリンがあるのよ」


 大友美雪オオトモミユキ艦長! いただこう! プリン、大好き! ……はっ、いや、これはだな、うむ……と、とにかく、お前たちはこれからも目の前の戦いに注力するがいい。

 お前たちの戦う先に、必ず明日が……未来がある。

 その未来がもし、お雨を裏切るようなら……迷わず、未来にあらがえ。

 そういう訳で、今日もスーパー◇ボット大戦「」カクヨムのプレイ、ご苦労だったな。さあ、子供は帰って寝た寝た! なに? 私も子供だろうと? フン、馬鹿馬鹿しい……こう見えてもいい年なのだ。では、またな……死ぬなよ、少年少女よ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る