神話を歌え!スサノオン!編

 よう、お疲れ様! 俺は御門響樹ミカドヒビキ、スサノオンのパイロットだ。いやしかし、あれがセラフ級パラレイドか……恐ろしい相手だな。思わず俺も、俺の中から

 あれ、なんなんだろうな……リリスはなにかを知ってるみたいだ。

 それに、俺が口走った神兵って言葉、どこかで聞き覚えが。


「フッフッフ、主様ますたあ! それはワシが教えてしんぜよう!」


 うわっ、びっくりした! リリス、お前なあ……驚かすなよ。

 っていうか、突然背中に抱きついてくるの、よせな? な? ……その、ほら、あれだよ。当たってるっていうか、柔らかいっていうか。


「なに、当てておるのじゃよ。さて、奴は神兵と言ったか」


 そう、俺の中にいるらしい、もう一人の俺の言葉だ。

 いったいなんなんだ? 何故なぜ、こうも胸がざわめく。


「神兵……かつて神話の時代、暗黒大陸を襲った恐るべき驚異じゃ。人知を超えた破壊の化身けしんに対し、人間たちは王機兵を建造して立ち向かったという」


 王機兵……そ、それって流狼ルロウが覚醒させた、アルカシードとかか!?


「左様。王機兵の力によって、神兵は退けられた……じゃが、神兵とはそもそも、なんであったか? のち比翼ひよくの巫女は、これを彷徨さまよえる放浪者ほうろうしゃと書き記しておる」


 彷徨える放浪者……? も、もしかしてじゃあ、大昔の暗黒大陸を襲った神兵って……まさか!


「さて、今週もスパ◇ボ「」カクヨムをプレイしてくれて感謝するぞよ? 読者、もといプレイヤーの皆も十分に休むのじゃ」


 ちょっと待てリリス! なにを勝手に締めようとしてんだ、さっきの話は……ちょ、ちょっと、とりあえず俺の背中から降りろって!

 え? なに? この後、リリスの部屋で詳しく話す? 二人切り?

 ま、まあ、それならいいけど……じゃあ、みんなもしっかり休んで、またプレイしてくれよ! 来週また会おうぜ!

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