アナザーハイスクールライフ外伝編
よ、おつかれ! 俺は
や、何かさ……正直、一人で聴くのは嫌っていうか。
だから、助かるよ。どんなデータかは確認する必要があるんだけどさ。変なの……幽霊や異常現象の類だったら、嫌じゃんかよ。俺ぁ一応、ゆるーく明るい
じゃ、再生するぜ?
『……あー、ゴホン! マイクテス、マイクテス……アイリス・プロトⅤに乗っているパイロット、僕の後輩にこのメッセージを残す』
知らない声だな……誰だ?
ユグドラシルでアイリス・シリーズができあがる前のデータか?
『このメッセージが、建造途中で必要なくなって
な、何だよこれ……そっか、俺が入学する前の三年生、卒業生か。
でも、知らない人だな。
『あ、それはそうとして……『
エウロパヘヴン、最っ! 高ぉ!
あ、はい……こないだやってたから、
『僕達は、君達が青春を
『っせーな! 黙れ! もっとまともなこと話せ! データの無駄んなるだろ!』
あれ、この女の人……どこかで、声を聴いたことが。
『あー、なんだ。オレ達はオレ達でやってみる。お前がもし、この建造中のプロトⅤに乗ることがあったら……戦うことがあったら、すまん。悪ぃ、そん時はオレらがヘマやらかした時だと思う』
『いや、そんなことはないよ……さ、顔をあげて。あれ? 泣いてるの? 涙も綺麗だ、ゴファ! グーで殴った!
『いいから黙ってろ! ……大事な話だから、よ』
え、あれ? 何……ちょっと、これって。
『お前がもし、理由があってアイリスに乗るなら……その原因を作ったのも、潰せなかったのもオレ達のせいだ。けどよ、覚えておけ……お前がアイリスに乗ると決めたのは――』
『君が、君達が自分で選んだ選択肢。明日を未来に
『いっぺん死ねえええええっ! ……はっ、殴り過ぎた、やべ……白目むいてる。と、とにかくだ! グッドラック! ……幸運しか祈れねえ。だから、幸運にだけは
『は、
『……幸運を。負けんなよ、後輩! じゃあな!』
……ずるいなあ。
あれ? まだデータが残ってる。
何だろ、ええと。
『言い忘れた!
あ……総。総は、今は……
でも、ちゃんと再会って。
それ、難しいですよ……難しかったですよ。
だって、総は、あいつは。
あ、いや! すまん! 悪い悪い、こんなのキャラじゃないよな! ったく、先輩連中もおせっかいだぜ……こんなんずりーよ、ありがてぇじゃんかよ。……俺、もっと頑張らなきゃな。やるぜ、俺はリジャスト・グリッターズでこれからも戦う! 総とも、決着を……うん、ケジメをつける。ちゃんと再会してやれなかったけど、続きを再開しなきゃな。
おう、そういう訳でお前も次回の出撃に備えろよ! ありがとな!
・アウターハイスクールライフ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884279773/episodes/1177354054884804205
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