完成!スーパー神柄!編

 よう、おつかれさんだな? 俺は篠原亮司シノハラリョウジ。サクラ付きとかハルピンの魔王とか呼ばれてるが……今はリジャスト・グリッターズの篠原亮司だ。

 え? 何をしてるかって? いや、そろそろ整備用の交換部品がな。

 見ての通り、俺の神柄カムカラも酷使がたたって限界が近い。こっちの惑星"ジェイ"に飛ばされてから、補給はほとんどないに等しいからな。ユナイテット・フォーミュラ規格で統一された惑星"アール"と違って、こっちではアーマード・モービルの部品調達に苦労してるよ。


「あ、じゃあ……僕、作りましょうか?」


 ん? ああ、東城世代トウジョウセダイ君か。いや、唐木田カラキダのおやっさんとかが工作室で苦心して作ってくれてるよ。君はパイロット、身を休めることも仕事さ。それに、そう簡単に部品がポンポンできたら、誰も苦労は――


「ちょっと、いちずさん。ちょっとちょっと。いい? 構築ビルド! ……えっと、とりあえず一通り消耗品を。あとは……強化改造ですよね」


 え……い、今、何だ? いや、タービンもジェットノズルもありがたいが……え? な、何でだ? 俺は夢を見てるのか!? いや、彼は確かに本から愛機ヴァルクを出すが。流石さすがにこれは驚いたな。


「デザイン上、神柄にはもっと火力をったらどうでしょうか。で、ここをこうして……あっ、でもこのラインを崩したくないな。この直線と局面の生み出す機能美、空力特性をかすなら」


 えっと……ん、ま、まあ、もう少し神柄で飛べそうだ。世代君にはお礼を言わないとな。けど、嫌な予感がする……今はまだいい。このあとはエークスとゲルバニアン、そしてまた佐々総介サッサソウスケやジェネシードの連中とも戦わなきゃいかん。

 だが、その先に……よからぬ予感がある。

 最近、神柄で撃墜される夢を見るんだよな。


「あ、亮司さん。とりあえずこんな感じでどうですか?」


 ん? あ、ああ……えっ!? いやいや、待ってくれ世代君。これじゃペイロード限界を超えて……な、い、な。ギリギリセーフ、だな。しかし操作性が劣悪に……何、腕でカバーだって? 気楽に言ってくれるなあ、君も。


「では、僕は他の機体も見て回りたいので、このへんで。え? 年末の挨拶? そのあとにしろ、って……わかったよ、いちずさん。あ、みんなも来た。亮司さん、とりあえずこれ。僕の再設計したですんで」


 ああ、ありがとな……凄い子だ。まあ、神柄が駄目になっても代替機だいかいきがあればいいんだが。ま、それ以前に墜とされないように気をつけるさ。君達も注意してくれよ? また来年、スパ◇ボ「」カクヨムで会おう! 今年も一年、本当にありがとう。貴官の従軍と協力、および読書どくしょに感謝する。では……リジャスト・グリッターズ総員っ、敬礼けいれい! またな、戦友せんゆう

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