ドキドキ!女の子だらけのビーチバレー編

 ちょっと、もうスパ◇ボ「」カクヨムは終わった? ならっ、ちょっと来なさいよ! いいから! ほらっ、このラスカ・ランシング様が誘ってるの、わからないの? 黙って言うこと聞くっ! 選手交代、れんふぁは下がって。コイツ使うから。……使える奴だって、知ってるんだから。アンタ、ビーチバレーくらいできるでしょ? ぜっっっっっっっったいにっ、負けたくないの! 見なさいよ、あの二人!


「あー、なぁに? ちょっとラスカ。疲れてる彼を引っ張り込んで」

「美央さんと私のコンビ、レクリエーションと言えど甘くはありません」

「そーそー、この神塚美央カミヅカミオ様と真道美李奈シンドウミイナのタッグは無敵よっ!」


 キーッ! ぜっ、たぁい、潰すっ!

 ン? な、なによ、嫌なの? アタシが使ってあげてるんだから気張きばりなさいよね! ……やっぱ、男ってああいうがいいのよ。美央はスタイルよし、性格よし、加えて……悔しいけどアタシより撃墜数スコアも多いわ。ちょ、ちょっとだけね! ちょっとの差しかないけど! で、美李奈……あの余裕、堂々とした態度! 貧乏びんぼっちいスクール水着を着てても、ヤな気品ってやつよね。

 そういう訳で、たかがビーチバレーでも負けたくないの! 勝利に貢献してくれたら、特別にアンタをアルレイン三号にしたげる。一号は昔飼ってた犬で、二号はアタシの89式【幻雷げんらい改型四号機かいがたよんごうき。ア、アンタは三号にしたげるわ。かっ、かか、勝ったらね!


「んじゃ、まあ……いくよっ、ラスカ!」

「アレを使います、美央さん! 息を合わせて」

「オッケェ、美李奈!」


 キーッ! アタシにあと10cm、んーん、5cm身長があれば! ほらっ、来るわよ! ボサッとしてないで! ……って、フェイント!? 美李奈はおとり、本命は――!?


「げっ、拾われた。……やるじゃん、君」

「敵ながら天晴あっぱれと思います、でも美央さん?」

「わかってる!」


 ナイストスッ、使えるじゃない!

 でっ、こいつでぇ、沈めっ!


「させません!」

「ナイス美李奈! 流石は鉄壁の乙女!」


 んぎぎぎぎぎ……アストレアもガチガチなら、なに? なによっ、守備が固いじゃないっ! ……ちょっとアンタ、本気出してないわね? アンタのせいよ……ちょ、ちょっとキツく言い過ぎたアタシも悪いけど。でもっ、勝負は勝たなきゃ意味ないわ! こうなったら奥の手よ、ちょっと耳貸しなさいよ! いい? ゴニョニョニョニョで、アンタがゴニョゴニョって感じで。わかった?


「ほんじゃま……これでっ、サービスエースッ!」

「――っ!? 美央さん、そんなゆるい球を……それは油断です!」


 ドンピシャッ! からのっ、必殺っ、オーバヘッドスパイクッ!


「……なにあれ、あり? ねえ美李奈、あれはありなの!?」

「パートナーを踏み台にしてスパイク……ルール上は。あら? まあ、美央さん。今の球を受け損ねて……?」

「あ、これ? へーきへーきっ、ちょっと変にひねっただけかも」

「いけません、大事に触ります。選手交代しましょう」


 ふっふっふ……決まったわ! 小さくたって軽くたって、んじゃえばこっちのもんよ! ちょっとアンタ、いいタイミングじゃない。じゃ、いい? アルレイン三号。バンバン球を拾って。アタシが全部叩き返してあげるわ。……って、選手交代?


「ほいほーい、お疲れ。あとは私に任せて、

「ごめーん、グキッていったかも……あとお願いね、


 ちょ、ちょっと! それありなの!? どっちも美央じゃないの! ……えっと、今までのが、アタシ達の地球の美央よね? で、これからがあっちの地球の美央か。


「と、言う訳で……準備いい? おチビちゃん」


 ムギーッ! チビって言ったわ、おチビちゃんって! なによ、ちょっとスタイルよくて腰がくびれてて、胸なんか大きくて形もよくて、その上ちょっとお姉さんぶっていつも親切で! ぜってーツブス……あ、ちょっと! アンタ……今、逃げようとしてたでしょ。って、待ちなさいよ! こらっ、アルレイン三号! またスパ◇ボ「」に戻るつもりね、逃さないんだから! ……ちょ、ちょっと、うん……少し、ちょっぴりだけ言い過ぎたわ。だから……手伝ってよ。ね? そしたら、スパ◇ボ「」に戻ってもいいからさ。ほらっ、じゃあ行くわよ! この勝負に勝ったら、スパ◇ボ「」の分も含めてねぎらってやるんだからね! っとに……本当に、お疲れ様なんだから、サ。

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