月刊コミックヴォンヴォン編

 おおう、今日もスパ◇ボ「」カクヨムの攻略、お疲れ様よなあ? われアカツキリリス、無限に分岐する未来を彷徨さまよう、流離さすらいのまろうど……なに、? 気にするでない。しかし、思えば随分と我もスサノオンも遠いところへ来たものよなあ。ここは我が知る世界とは、随分と違う……寂しくもあり、嬉しくもあるものよ。何故ならば……この宇宙には、佐々総介サッサソウスケのような魔人が跳梁跋扈ちょうりょうばっこする中、リジャスト・グリッターズのような希望も残されておるからのう? しかし……はて、珍妙な。妙な世界線に迷い込んだような……ここは本当にスパ◇ボ「」の世界線かや? 

 む、おお! いいところに……アレックス、アレックス・マイヤーズではないか。


「よォ! オレ、アレックス・マイヤーズってゆーんだ! よろしくな!」


 ……誰じゃ、お主。


「今日も悪のツェッペリ帝国と戦うぜ! 危ないから下がってな、オバサン! ……ゲフッ!」


 おっと、つい手が……なに、安心せよ。峰打みねうちならぬ鳩尾みぞおちじゃ。


「グハ……ん? でも、よく見たらオバサンかわいいな! しかも……いい匂いがする。ヘヘッ、下がってな。怪我すっからよ! 見な、おいでなすったぜ!」

「ハーッハッハッハ! 見つけたぞ、アレックス・マイヤーズ!」

「ツェッペリ帝国のDSW獣! あれは……ルーカス・ツェッペリンJr.ジュニア

「最強のDSW獣、このギガドラゴン・ソリッドに勝てるかな?」

「なにぃ……あの巨体、光ってるのはもしかして」

「そう! ギガドラゴン・ソリッドは!」


 ……あ、ゴホン。では、主様や。今日もスパ◇ボ「」お疲れ様じゃったなあ? 次のプレイまで我もしばし、次元と時空を遊びて舞おうぞ……今日のことは見なかったことにしてたもれ。では、また――


「おっと、隠れてなオバサン! っしゃあ、戦ってやる! 来いっ、ピージオォォォン!」


 やめい、もうやめい……我のSANサン値はゼロよ。やめてたもれ……


「エラーズ、こっちだ!」

「合身OK、合身OK……脳波安定」

「うおおおっ! ピィィィィジ、ONオンッッッッッッッ!!」


 こ、これが噂のボンボン版ピージオンかのう? 恐ろしや……


「はっはっは、宿敵ピージオン! そんな機体でこの……むっ、なんだと? なにぃーっ!」

「パナセア粒子に電磁波を流して作ったプラズマバリアーだ! この中にペイオネットライフルを撃ち込めばどうなるか! さらばだ、ルーカス・ツェッペリンJr.!」

「ぐわああああああ!」

! パナセア粒子の閉鎖空間の中で分解されるがいい!」


 ……ま、まあ、その、なんだのう……懲りずにまた、スパ◇ボ「」をよろしくたのむぞよ? のう、主様? フフフ……さて、どうお仕置きしてくれたものか。

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