第47話「明日への天翔」

 一度は収束しかけた混乱が、再度混迷の度合いを増して広がった。

 ブライト・シティは今、先程にも増して悲惨な光景を広げている。往来に満ちた巨大なバケモノたちは、郊外に片膝を突くサンダー・チャイルドからもよく見えた。

 格納庫であおはがねのアストレアへと、真道美李奈シンドウミイナは急いで走る。

 サンダー・チャイルドは、それ自体が完結した人型の戦闘艦バトルシップである。宇宙戦艦うちゅうせんかんであるコスモフリートとは根底から違い、機動兵器の格納スペースは後付あとづけの急ごしらえだ。腰部をぐるりと取り囲む増設区画は、主にユナイテッド・フォーミュラ規格の恩恵を受けにく特殊大型機スーパーロボットが利用している。

 アストレアのコクピットへ滑り込む美李奈。

 正義ジャスティス自由フリーダムの両天秤を掲げた女神は今……軍神アレスマーズのように雄々しく、戦神アテナミネルヴァのようにりんとして立ち上がった。

 即座に相棒たる執事の声が飛び込んでくる。


『美李奈様、アストレアのメンテナンスは終了しております。ワックスがけも隅々まで』

「ありがとう、セバスチャン。アストレアは市街地へ先行、市民たちを怪異かいいより守ります!」

おおせのままに、美李奈様。先程シルバー様も戻られた様子……バルト大尉からも正式に、リジャスト・グリッターズの全機に出撃命令が下されました』


 また、戦いが始まる。

 サンダー・チャイルドがゆっくりと立ち上がる振動が、アストレアの装甲越しに伝わってきた。混乱の原因は全て、突如襲ってきた謎の怪物……皮膚を持たぬ肉竜バケモノの群れだ。ならば、市民と街を守るのは高貴なる義務ノブレス・オブリージュ。それも、背負わされたり課されたものではない……美李奈が自ら望んで進む道である。

 手早く機体をチェックし、いつものように中央のディスプレイを確認する。

 アストレアの文字が浮かぶディスプレイは、今日もいつもと変わらぬ光をたたえていた。

 そして、格納庫の扉がゆっくりと開く。

 すぐ近くには、高度をあげつつ各機を緊急発進させるコスモフリートが浮いていた。

 そして、頭上から声が降ってくる。


『おやっさん、サンダー・チャイルドは街には入れないって? うん、うんうん、わかった! 外に出てくる怪物は全部、ここで食い止めちゃうんだね!』


 全高300mの巨体が、ゆっくりと立ち上がった。

 そして、今まさにアストレアが飛び降りようとするハッチ前に、手が伸びてきた。アストレアも40mと大型の機体だが、サンダー・チャイルドにかかればポケットの中の人形フィギュアレベルだ。

 シルバーにはなにか意図があるようで、迷わず美李奈はアストレアを進める。大きな大きなてのひらに乗れば、グン! と景色が下へと飛び去った。

 頭部に並ぶ高さにかかげられれば、再び広域公共周波数オープンチャンネルにシルバーの声が響いた。


『美李奈ー、急ぎだよね? サンダー・チャイルドには、あっちみたいなフォトン・カタパルト? っての? ないからさ』

「ええ。もしやシルバーさん、なにか妙案があるのでは?」

『うん。手動カタパルト……いくよーっ!』


 直ぐに察した、以心伝心で理解した。

 美李奈が身構えると同時に、耳元の無線は『あの、美李奈様? シルバー様は――』と、執事の声が遠ざかる。

 次の瞬間、アストレアをそっと握ったサンダー・チャイルドは……。そのままメジャーリーガーのように、アストレアの巨体が投擲とうてきされた。

 強いGと共に、セバスチャンの絶叫が響く。

 歯を食いしばる美李奈の視界に、あっという間にブライト・シティの町並みが迫った。

 美しい市街地は今、溢れ出た奇っ怪なモンスターが跳梁跋扈ちょうりょうばっこしている。

 すぐに襲われてる市民を見つけて、美李奈の目元が凛々りりしく引き締まる。


「おやめなさい……ヴィブロナックル! 続けて、ワンツー!」


 アストレアは空中を切り裂く弾丸となりながら、右、左と続けて上腕部を打ち出した。大通りで暴れる肉竜たちへと、火を吹く鉄拳が浴びせられる。

 追われていた人々が足を止めて見上げる、その視線の中で美李奈は足元を確認した。オペレーターとして補佐をしてくれるセバスチャンが、下を確認して安全を告げてきた。その頃にはすでに、絶叫を張り上げる肉竜たちが足並みを乱している。大きく弧を描いて戻ってきたヴィブロナックルが、美李奈の操作で両手を開いた。


「制動、受け止めなさい! セバスチャン、着陸します。状況を調べて頂戴ちょうだい

『かしこまりました、美李奈様……どうやら怪異は、街の中心部方面から溢れ出ているようです。既にバルト大尉たちのトール部隊が退路を確保、現在避難誘導中。ジン工房へと向かった世代セダイ君たちもこちらへ向かっているそうです』

「それは重畳ちょうじょう。ならば、少しでも多くの敵を押しとどめます」


 二つのヴィブロナックルが、減速するアストレアをそっと手で受け止め、押し返す。その推力にも助けられて、アストレアは巨体の質量が嘘のように優雅に舞い降りた。

 この短期間で、美李奈は驚くべき操縦技術を習得し始めていた。

 不思議と、操作に関してなんの違和感も感じないのだ。

 こうしてアストレアを、気持ちがそよぐままに操ること……民の敵と戦うことが、とても自然に感じられる。高貴な義務とは言っても、自分は単なる富豪の落ちぶれた娘に過ぎない。しかし、人がなんと呼ぶかは任せればいいし、評価は後世の歴史家の仕事だ。

 今、戦いたい……皆のために力を尽くしたいという想いが燃えている。

 油断なく周囲を見渡す美李奈に、セバスチャンのオペレーションは的確だった。


『美李奈様、この通りの奥に見慣れぬ機体が……外観から、ゼンシア神聖連邦で使われている操御人形そうぎょにんぎょうかと思われます。……!? 手に、メイドを載せています! 美李奈様、助けるべきか、っとぉぉぉ!?』

「向かいます!」


 そう言った時にはもう、アストレアは石畳の上を疾駆しっくしていた。

 巨体が風を切って、向かう先で振り向く肉竜たちを蹴散らす。

 たちまち目の前に、小型の人型機動兵器が振り向いた。手には刺又さすまたを持ち、衛兵然とした無骨な風格で大立ち回りを繰り広げている。その左手は腰元に、怯えた表情の少女を守っていた。

 確かにセバスチャンの言う通り、メイド服の美少女だった。


「そこの方! 加勢します!」

『ン、助かる! 気をつけろ……こいつら、神話生物の技術で大量培養された怪物だ。なんでも喰らう悪食あくじきな上に、めっぽう怪力で俊敏ときてるから!』


 返信の声は、少年だ。

 それも、聞き覚えのある声である。

 確か、スメルの姫巫女ひめみこシファナ・エルターシャと共に乗り込んできた少年だ。名は確か、ミスリル。凶祓まがばらいの聖銀せいぎんと同じ名の、異なる輝きを双眸そうぼうたたえた男の子だ。

 すかさず美李奈は、アストレアを全面へと押し出す。

 体格差があるためダメージは気にしなくていい反面、アストレアの半分ほどの大きさの肉竜はすばしっこい。先程の奇襲とは違って、群れなす牙と爪が無軌道な動きを見せる。

 目まぐるしく標的が入れ替わる中で、美李奈はセバスチャンが割り振るターゲットマーカーを頼りに戦う。巨人に群がる肉竜たちが、一匹、また一匹と大地に叩きつけられた。


『ジェネスを参考に、唐木田カラキダ様が各機の無線を改良してくれて助かりましたね。美李奈様。第二波が来ます!』

「魔法もまた、魔力や精霊をみなもととする体系化された技術……科学と変わらないということでしょう。……そこです、通しません!」


 無手の格闘術で、アストレアが群がる肉竜を蹴散らしてゆく。

 その足元では、あまり小回りが利く方ではないアストレアを、ミスリルの操御人形がカバーしてくれていた。

 だが、次第に肉竜の姿が増え始める。

 そして、美李奈は押され始めたと感じて尚、武装を使わぬ格闘戦を選んでいた。

 そんな彼女の耳朶じだを、ミスリルの切実な声が貫いた。


『なあ、あんた! 確か、美李奈さんとか言ったよな。そのデカい操御人形、強いんじゃないのか!? 僕のベネルじゃ、パワー負けしてしまう!』

「強過ぎる力は、この街をも傷付けます!」

『ここいらにもう人の気配はない! 避難は十分に完了してるんでしょう!』

「住む場所、暮らす土地、生きる街……そういうものも極力壊したくはないのです。明日あす明後日あさっても、今後もずっとここに住む方たちがいるのですから!」


 美李奈は常に、自分も名を連ねるリジャスト・グリッターズにささやかな誇りを抱いている。正義の味方と言えば陳腐ちんぷだが、利害や主義思想、宗教も人種も、生まれた星をも超えて団結した力……それは、平和を守るためにあらゆる脅威と戦う力だ。

 リジャスト・グリッターズ――あるべき姿を定め直す、人と人との力が生む閃光グリット

 それは、民の命を守り、暮らしを守り、生き方や未来も守れる筈だ。

 そう信じて戦うからこそ、美李奈は周囲にも目を配っていた。

 言わずとも察してくれているようで、セバスチャンのサポートも完璧だった。

 だが、そんな美李奈の奮闘を嘲笑あざわらうかのように、敵は濁流のように押し寄せる。


『美李奈様! 巨大な個体がこちらに! 大きい……アストレアよりも、もしや』

「大きさなど問題にはしません! アストレア、今こそ力を見せるのです!」


 重い衝撃音と共に、アストレアの背丈を上回る巨大な肉竜が現れた。鋭い爪が光る両手を、アストレアの両手が受け止める。がっぷり四つに組んだものの、生き物とは思えぬパワーがアストレアを圧倒してくる。

 関節部がきしんで加熱する音に、全身のフレームが歪むような唸り声……美李奈はまるで、圧してくる力が我が身をさいなんでくるかのような錯覚を覚える。アストレアを得たあの日から、謎の敵ヴァーミリオンと戦うと誓った。於呂ヶ崎麗美オロガザキレイミという友達もできたし、仲間にも恵まれた。

 アストレアが広げた世界が、赤貧せいひんと戦う美李奈の忍耐を忘れさせた。

 だから今、そのアストレアで美李奈が世界を守って戦うのだ。

 そう思い出した瞬間、自分とは異なる道を……されど、真なる道を駆け抜ける少年の声が響く。頼もしい叫びが突き抜けて、視界に広がっていた肉竜の姿がスッ飛んだ。


『美李奈から、離れろっ! スーパーロボットはなあ……気持ちで動く魂の相棒なんだ! アニメロボ大全2097にっ、書いて、あん、だあああああっ!』


 白き神像、再臨。

 ロービジ塗装の装甲を着せられ、いかついマッシブな姿となったゴーアルターが飛び込んできた。背中には、まるで平家物語か勧進帳かんじんちょうか、武蔵坊弁慶むさしぼうべんけいごとく沢山の火器を背負っている。

 突如現れたゴーアルターは、飛び蹴りで巨大肉竜へと突き刺さった。

 自由になったアストレアを数歩下がらせながら、驚きと喜びに美李奈は思わず叫んだ。


歩駆アルクさんですか? 真道歩駆シンドウアルクさん! ご無事だったのですね」

『おうっ! 俺はもう、迷わない……俺だけのヒーローを探す! 探してなければ、つくって築く! 俺が、みんなと一緒にヒーローになるんだ!』


 よろけた巨大肉竜へと、ゴーアルター・アムドウェアは背中の巨砲を身構える。二つ折りになった砲身が展開して、強襲可変機レイダーやアーマード・モービルが運用する、大口径の滑空砲かっくうほうが現れた。

 真道歩駆は、それを逆さまに砲口を握るや……仰天ぎょうてんの行動に出る。


『うおおっ! 火器なら火器の、使い方っ! えろ、ゴーアルター・アームドウェア!』


 両手で握った滑空砲を手に跳躍ジャンプ、ゴーアルター・アームドウェアは巨大肉竜へとフルスイング。頭部を強打し、返す刀でもう一度振り下ろす。痛打で脳の揺れた巨大肉竜は、ふらりとその場に崩れ落ちた。

 伸びてしまった巨大肉竜の頭部へと、歩駆はようやく正しい持ち方で構えてた滑空砲を向ける。その砲口を突き刺すように押し付ければ、88mmアハトアハトが火を吹き地面が揺れた。脳漿のうしょうが飛び散り往来が血に染まる中で、大小二機の巨神が振り返る。

 見れば、市街地の中央部から不思議な影がゆらりと空へ舞い上がっていた。

 そして、周囲にリジャスト・グリッターズの仲間たちが集まり出す。

 徐々に肉竜を駆逐し始めたリジャスト・グリッターズの各機が、そろって狭める輪の中で……中心地に浮かぶ異形の巨大兵器から通信が響く。嫌味で傲慢ごうまんさに満ちた声が、広域公共周波数に響き渡った。


『なかなかやるじゃないの、ええと……確か、リジャスト・グリッターズ。我らが親愛なるキィ様、そしてジェネシードの民の敵。愚劣なる狭量きょうりょうさの化身けしん、我らが始祖しその生み出しし二つの地球……惑星"アール"と惑星"ジェイ"の簒奪者さんだつしゃ


 女性的な響きだが、男の声だ。

 それは、街の中心地に浮かぶ巨大人型兵器から発せられていた。背に六対の十二翼ルシフェルを広げた、まるで断罪だんざい堕天使だてんしのような蒼い機体。その大きさは、サンダー・チャイルドに及ばないものの、あまりに巨大。そして、脅威。

 戦う前から美李奈には、突如現れた謎の機動兵器を恐ろしいと感じることができた。


『私はシフト。偉大なるキィ様を守る親衛隊、キィボーダーズの三銃士さんじゅうしが一人。ジェネシードを想うキィ様のため……お前たちに死を与えることにしたわよ? ふふ……オルトのダルティリア程度に手こずる下等文明人サルが、私のに勝てるかしらん?』


 その敵の名は、シフト。

 そして、アウラミスラ。

 アウラミスラは、目算で200m程、ドバイで襲ってきたダルティリアの半分ほどだ。だが、不思議と何倍も恐ろしい。異様に細い手足と胴体、そして細面ほそおもての顔。まるで、骸骨がいこつへ筋肉の代わりに鎧を着せたよう。そして、背には黄道十二星座ゾディアックを串刺しにするような翼が十二枚。まるで光輪を背負った神の御使いだ。

 だが、アストレアの周囲に集まりだした仲間たちの声は頼もしい。


『これがバルト隊長やシナさんが話してた、ジェネシード……でもっ! たとえ相手が誰であれ、武を持って荒ぶり暴れる者は見過ごせない。そうだろ、チクタクマン!』

Exactlyイグザクトリィィィィィッツ!! サスケ、教育してやるとしよう……わざわいたる邪神にも、邪神なりの挟持きょうじ、そしてかた厳然げんぜんとして存在する。その身で学ぶべきだろう……名状しがたい恐怖と共に!』


 ケイオスハウルの中から、強い意思を束ねた決意が叫ばれる。佐々佐助サッササスケの怒りに呼応するチクタクマンの声が、歌劇のように響き渡った。

 そして、勇者たちの歓呼はやまない。


『いやあ、参った……アル、アカグマはいきなり実戦だけど大丈夫か? ……俺は今、アカグマが大丈夫じゃなくても戦いたい。今という時に奮い立てなきゃ、なにも守れない』

『そうだネ、ほぼ完璧に、確実っぽく、多分絶対イケる筈だヨー、マスター!』


 激昂げきこうに燃える炎のような色の、小さな巨人がすさぶ。その中で気迫をみなぎらせるのは、飛猷流狼トバカリルロウとそのパートナー、アルカシードの化身けしんことアルだ。

 そして、瑞々みずみずしい声音に怒りを込めた、気高き誇りも叫ばれる。

 その声は、少女の覚悟を宿してアストレアの足元から響き渡った。


『貴方が我がゼンシアをかどわかし、海軍の一部を暴走させたのですか? もしそうなら、許す道理はありません。スメルの巫女は民に寄り添い、その土地と共に未来へ希望をつむぐ存在……ならば、私は戦いましょう。我が身を斧に変えてでも、邪悪をるために!』


 乙女の純潔をかたどるかのような、純白のジェネスからも声があがる。あの穏やかで機知に富む、利発的なシファナが怒りをあげていた。激怒といってもいい。スメルの姫巫女は、ゼンシア神聖連邦の権威と象徴、ありとあらゆる者たちの心の拠り所だ。

 故に今、シファナはゼンシアの……暗黒大陸の全てをにじる存在へ立ち向かう。

 リジャスト・グリッターズの総戦力が結集した前で、シフトと名乗る男は哄笑こうしょうを張り上げた。嫌に甲高い、耳障りな声が響く。


『フフ……ウフフ、アハハ、アーッハッハ! やだわ、ちょっとついてけないわね。貴方たち、あれでしょう? 祈りや願い、絆や誇りとか、そういうの信じてるんでしょう? やあねえ、暑苦しい。キィ様以上にまつってうやまうべき存在なんて、この世にないのに。そうでしょう? 本物を知らないから、本当のカリスマを知らないから、ムキになって』


 美李奈は、その言葉に奮起した。

 なんたる傲慢、不遜ふそん極まる物言い……美李奈は屈辱を感じたし、大切な仲間を侮辱されたと思った。

 その時、アストレアのコクピットで、ディスプレイに新たな光がともる。

 驚く美李奈は、解放されし正義の力と共に、力強い雄叫びを耳にした。

 今、シフトのアウラミスラへと、二つの飛翔体つばさが突っ込んでゆく。雲を引く銀翼が、この場に集った戦士たちの全てを代弁して声高に尊厳をうたった。


『人々の想い、望み……誰もが信じる希望! それをむしばみ壊すと言うなら……俺は戦う! 戦い抜く! この身を燃やして焼き尽くし、燃え尽きてでも光を灯す! ブレイ!』

『闇に包まれ虚無きょむに飲まれて、たとえこの世が暗黒に沈もうとも! 我が友、相棒バディが灯した光を守る勇気! 今、私の勇気が炎と燃えて、友の光を輝き照らす! ライト!』


 美李奈は見た。

 真っ直ぐ、迷いなく躊躇ちゅうちょも感じさせない、飛翔。

 翼と翼とが今、この暗黒大陸を影から揺さぶっていた悪意へとぶ。まるで、引き絞られた必殺の一矢いっし……この大陸に生きる全ての命を宿したかのような、力強い天駆てんくだった。

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